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父への打ち明け話

あいにくの雨空だが、僕は農村に出かける。D氏と一緒に物件探し。

その前、いつものコーヒーショップに行く前に、僕は神社に立ち寄った。

名物の枝垂れ桜が満開。

この冬、雪で大枝が折れたのだが、見事に花を咲かせてくれて嬉しい。

だが、桜だけじゃなくて、モミジやサザンカも負けず劣らず美しいと思う。

御祭神は継体天皇。前世における僕の父だ。
誰もいない境内で、僕は父に話しかける。

よい物件があります。それを手に入れたいと望むのはいけないことなのでしょうか?

理想的なんだけど、超高い物件なのだ。

人は無意識に自分に壁を作っているという。それを越えれば何かが動き出す・・と。

でも僕には、その壁がわからない。考えても「輪郭」が浮かんでこないのだ。
全く情けない限りなんだけど、本当だからしょうがない。(笑)

案外答えは、予想もしないことなのかも・・と思ったりもする。

雨はしとしとと降り続く。
そんな思いを打ち明けて、僕は神社を後にした。

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