見出し画像

水田の畦畔管理87 ~二人での草刈り②~

懸案事項が片付いたところで、本題の草刈りに入っていこう。

気温が高いから、僕はD氏のコンディションに気を遣う。
水分補給をまめにし、無理する必要はないと伝えて、フィールドに入る。刈払機の操作には慣れてきたようだ。

ともかく「操作に慣れる」ことが必要であるので、今は、仕上がりとか、細かいことは言わない。どちらかというと、

作業安全


を意識することを教える。蜂も多いことだしね。

この日のフィールドは、半分がススキやクズが生い茂った半ジャングル状態。作業能率が良くないから、きっとしんどいだろう。

時折小休止を挟み、あれこれ雑談しながら作業を進めていく。

11時を回ってお昼が近づいてきた頃、にわかに暑さが程度を増した。
明らかに「熱」く、発汗量が増える。

こりゃあ・・


ちょっとヤバいな、と思う。

離れたところで作業しているD氏の様子を見てみる。
すると彼は、畦に座り込んでいる。

「どうした?」
「ちょっとクラっときたので、腰を下ろしました。」

おー。これはイカンですね。

「じき昼食休憩になるから、これで午前は切り上げよう。車を日陰に移動して、エアコンで涼みましょう。」
「ハイ。すみません。」

やはり、外仕事に慣れない者が、いきなり高温の戸外で作業をするのは難しいようだ。こういうコンディション下では、目の届くところにD氏を置いておかないといけないみたい。

1時間の休憩を車内で過ごし、そこそこ復調したD氏。けど今日は、じきに切り上げよう。僕はそう思っていた。

午後は時折曇ったり、風が吹いたりしていたが、2時半を過ぎたあたりで、ボトボト雨が降り出した。
こういう時によくある、大粒の雨だ。

見上げると、頭上に小さな雨雲がある。きっと長続きしないが、この雨雲が雨を降らせているのだろう。

「じゃー、上がりましょうか。」


僕は、作業の終了を宣言した。
心なしかほっとした様子のD氏。(笑)

フィールドのコンディションもあり、思ったほど作業は進まなかったけど、僕一人がやるよりは早いはずだ。

D氏も、めげたわけではないと言っているので、また日を改めて作業してもらう。

さあ、次回はどんなプログラムで進めようか。
1+1=3くらいの効率アップを目指したいところである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?