茶道:6月の茶道。
茶道×雨は風流でしかない、と思っている。
しとしと雨が降っているところを眺めながら、一服のお茶を飲む。
静寂の中に穏やかな時が流れ、お茶を味わう。
雨の日といえば梅雨の6月ということで、
6月のお稽古についてサクッと書いてみたい。
5月に窯が風炉に代わって、6月終わりには夏至も始まり、暑さが始まる。
茶道では初夏と呼ばれる季節だ。
窯が変わると、お点前の形式ががらりと変わるので、
最初は戸惑うが、徐々に慣れてきた頃合いだ。
特に6月らしいお点前はないので、(春だと吊り窯、夏本番だと葉ぶたなど、その季節らしいお点前は存在する。)
それぞれ自分のレベルに合ったお稽古をする。
(お稽古場によっては違うかもしれない…)
ちなみに、初級、中級、上級、講師、専任講師、助教授など、
資格が分かれていて、その時にできるお点前が決められている。
私は中級なので茶通箱、唐物など練習している。
(唐物とは中国製の道具)
ここまでに全然季節感のあることが言えないことに気づいたので、
最後に6月に合いそうな禅語を紹介してみたい。
水上青々翠(すいじょうせいせいたるみどり)
水草は水上を漂うが、美しさはどこにいても変わらない。
(ありのままが美しい。変に飾らないのが素敵である!)
水滴々(みずてきてき)
水が一滴一滴とたまって、やがて川となり、海となる。
(努力も積み重ねれば、やがて大きな実を結ぶということ?)
禅語は、自然の風景から人生に必要な教訓を抜き取っていて、
自分が同じ風景を見てもそこまで考えつかない、といつも驚く。
6月は初夏ということで、川の流れや涼やかな風の表現が多い。
このような言葉に出会うと、清らかな気分になれる気がする。
じめじめとした季節で、気分が憂鬱になってしまうが、
茶道の心を参考に、涼やかな気持ちで毎日を過ごしていきたい。
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