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ゴールデンカムイ聖地巡礼・旭川~網走編(7)北方の文化を学び、ジェラートを味わう

7/31(月)~8/4(金)の5日間でゴールデンカムイ聖地巡礼メインで北海道旅行に行ってきました。5日目の網走市内観光で食べた美味しいものや博物館について書きます。

日程
1日目 普通の美瑛・富良野観光
2日目 大雪山系・旭岳散策、富良野、神居古潭
3日目 北鎮記念館
3日目 屈斜路湖、摩周湖、硫黄山
4日目 阿寒湖、釧路湿原
5日目 網走刑務所北方民族博物館、モヨロ貝塚、オホーツク流氷館(この記事)

ゴールデンカムイとあまり関係ないところも行ってるので、関係するところは見出しに★マークを付けています。


ジェラテリア Rimo

網走市の呼人にあるとても美味しいジェラート屋さんです。車じゃないとアクセスは難しいと思います。

人気のお店で私たちが行った時は駐車場がほぼ満車でした。ジェラートに使う牛乳からこだわって作られているそうで、どの味もとても美味しそう。デュオ(2種類)にして、私はブルーベリーとイバラ(イバラ蟹が練りこまれている)、友人はミルクとバニラだったかな、を選びました。イバラのジェラートなんてここでしか味わえなさそうでちょっと冒険。

とても濃厚で美味しい!左から二番目がイバラ

友人のも一口味見させてもらいましたが、ミルクが濃厚でとても美味しかったです! イバラは確か、ピスタチオと焼いて細かくほぐしたイバラ蟹が練りこまれていたと思います。最初ピスタチオで案外普通かな、と思ったら後味がむっちゃ「蟹!!」で面白い味でした。でもちゃんとジェラートしてて美味しかったです!

★北方民族博物館

アイヌをはじめ北方の地域にすむ人々の文化を展示、紹介している施設です。ゴールデンカムイの樺太編に出てくる民族のことも紹介されているのでとてもお勧め! 網走駅からバスが出ているので公共交通機関でのアクセスも可能です。

どこかの民族のテントっぽい感じのする外観

北方の民族全般について紹介されていますが、ゴールデンカムイに登場する樺太アイヌ、ウイルタ、ニヴフの文化もしっかり紹介されています。音声ガイドを無料で貸し出してくれるのでそれを聞きながら1時間弱くらいでまわれました。

服飾とか住居とかのジャンルごとに各民族のものをまとめて展示されています。民族ごとの紹介よりも、ジャンルごとに各民族並べて紹介なので似てる点とか違う点とかが分かりやすくて面白い。最初のコーナーは服飾です。

鮏の皮で作ったナーナイの靴

ナーナイは樺太で杉元一行が滞在した村に虎の置物を置いてった男の出身ですね。他の方のブログをみたらナーナイの虎の置物もこちらの博物館にあるようなのですが、見逃してしまいました。残念。鮭などの魚の皮で服を作るのは北海道のアイヌもやっている話が最初の方に出てきた記憶があります。水に強くて実用的!

アイヌの着物

こちらはアイヌの着物。日本の陣羽織とか家紋っぽいのがあるんで交易で交流あったんだなーというのがよく分かります。実用性も重視してるんだろうけど模様もしっかりついてておしゃれでもありますね。

お裁縫関連の道具たち

ゴールデンカムイ作中では、キロランケがニヴフの女性に針を贈るシーンが出てきました。展示されていたのはニヴフのものではありませんが、似たような形をしていますね。用途が同じだと形も似てくるんでしょうか。

お馴染みのイナウ

ゴールデンカムイでもよく出てきたイナウ。これは祭祀のコーナーに展示されていました。確かお隣が音楽のコーナーで作中にも出てきた楽器がいくつかありました。

トンコリはサハリン(樺太)アイヌの!

ウイルクの持ち物として作中にも出てきた気がします! 右の取が描かれたものは説明取り忘れましたけど、たぶん北米のほうのネイティブアメリカンの太鼓だったと思います。デザインがかわいい。

ムックリ

この旅では阿寒湖のビジターセンターに続き二度目の出会いとなったムックリも。こちらはサハリンアイヌのものですが、北海道のアイヌにも同じようなものがありますね。作中ではオソマが吹いてるシーンがあったはず。

仕掛け弓

漁の道具が色々と展示されているコーナー。仕掛け弓もありました。展示用に短くしてるのかもしれませんが、意外と仕掛け部分の紐が短いですね。弓の弦もそんなに引き絞られてるわけでもないし、矢の飛距離を考えるとそんなもの?

トナカイの板鈴!

尾形が撃ってしまった飼いトナカイについていたやつです! 実物が見られるとは思ってなかったので驚き! トナカイが大きいからかもしれませんが思ってたより大きかったです。

こういうのを見ていると、野田先生はすごく細かい部分まで取材されてリアリティを持たせたうえでお話を作ってるんだろうなと思いました。樺太編に出てきたものたちが色々見られて楽しい!

モヨロ貝塚館

ここはゴールデンカムイには特に関係ないですが、歴史ファンとして行きたかったので友人にリクエストして連れてってもらいました。約1300年前北海道に栄えたオホーツク文化という古代文化の遺跡です。

網走監獄や北方民族博物館とは逆方向になりますが、網走駅からバスでアクセスできます。小さい博物館なのでさらっと見たら30分くらいで回れると思います。遺跡群の方まで散歩に行くなら1時間程度見ておいた方が良さそう。

保護のため埋められてるけど、おそらくここがモヨロ貝塚

貝塚館はいまでも海の側なので磯の匂いがします。モヨロ貝塚は民間の考古学者・米村喜男衛さんによって発見されたことでも有名で、小学生の頃にこの本を読んだことがあって名前を覚えてました。

調べてみたら絶版になっているみたいで、また読みたいけど図書館で探してもらうほかなさそうです。米村さんは考古学をきちんと学んだわけではないが独学で勉強を続けて発見をしたとのことで、子供心にすごい人だなーと思った記憶があります。

触れる貝塚

網走郷土資料館の分館ということもあり、小さな博物館ですが、なんと一部の出土品を触れます! これが1300年前の貝とかオットセイの骨! 1300年前の人と同じものを触れるのは不思議な感じがします。連れてきてもらってよかった!

貝塚館のそばに網走海岸があります。これがオホーツク海!

オホーツク流氷館

流氷やオホーツクの海の生き物をテーマにした施設です。こちらも公共交通機関でのアクセスが可能です。ここだけ開館時間が夏の期間18時までと長いので最後に行きましたが、公共交通機関なら網走監獄、北方民族博物館とセットで行くのが楽だと思います。この3つは近くにあります。

流氷館にはオホーツクテラスというマイナス15度の世界を体感できるルームがあります。入口でコートと濡れタオルを貸してくれ、いざ入室するとそこはマイナス15度の世界。タオルをぶんぶん回していると凍ります。

直立するタオル

写真でタオルの後ろに写ってるのは流氷。最初の1~2分はマイナス15度が楽しくてタオルを回してはしゃぎました。ですが、だんだん寒さがキツくなってきて、直立タオルをとった直後に退散。この寒さが日常な網走の冬は、西日本生まれにはキツそうです。

館内では流氷ができる仕組みの解説や、クリオネなどオホーツクの海で生きる生き物の展示もあります。アムール川からの大量の真水や海底地形、の影響などでちょうど大陸とサハリンの間は流氷ができやすい条件なのだとか。流氷の仕組みは全然知らなったので勉強になりました。

これが一番ぶれてないクリオネです

クリオネは動き回るので写真撮るのが難しく、これが精一杯でした。

オホーツク流氷館には名物ソフトクリームがあって、それも楽しみにしてました。午後最初に行ったRimoの監修の流氷ソフトが食べられます!

流氷ソフト。青いのはオホーツクの塩です

網走の牛乳で作った塩キャラメルのソフトクリーム。ソフトクリームで甘じょっぱいのは珍しい気がします。塩のちょっとざらっとした食感とキャラメルの甘さがマッチして美味しかったです!

晴れていれば知床連山が見えるはず

流氷館の屋上からはオホーツク海が眺められます。晴れていたら知床まで見えていたはずですが残念ながらこの日は曇り。

空港までの時間を考えて、網走めぐりはオホーツク流氷館で終了。

女満別空港

帰りは女満別空港から。レンタカーも、ちょっとお高いですが借りた場所と別の場所で返却できるオプション付けておきました。

夕食は空港内で。平日の夜でしたが結構混んでました。友人に聞いたところ、北海道の帯広や女満別あたりの空港は意外と出張で来ている食品メーカーの方が多いのだとか。確かに一大産地ですもんね。道中でもカルビーの契約農場の看板出てるところをいくつか目にしました。

夕食はスープカレー

女満別空港はお土産屋さんも結構あるので買い忘れがあればここで買い足せます。アスパラも売ってて思わず買おうかと思いましたが、ちょっと量が多めだったので思いとどまりました。

女満別空港の20:10発の最終便で羽田に戻り、今回の旅は終了しました。また北海道行きたい!


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