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ゴールデンカムイ聖地巡礼・旭川~網走編(2)大雪山系・旭岳散策、富良野、神居古潭

7/31(月)~8/4(金)の5日間でゴールデンカムイ聖地巡礼メインで北海道旅行に行ってきました。2日目は聖地巡礼のために山登ってきましたよ~。

日程
1日目 普通の美瑛・富良野観光
2日目 大雪山系・旭岳散策、富良野、神居古潭(この記事)
3日目 北鎮記念館
3日目 屈斜路湖、摩周湖、硫黄山
4日目 阿寒湖、釧路湿原
5日目 網走刑務所、北方民族博物館、モヨロ貝塚、オホーツク流氷館

ゴールデンカムイ聖地ではないところも行ってるので、聖地巡礼の箇所には目次と見出しに★マークを付けています。


本日のルート

大まかなルートはこんな感じでした。

冷静に考えると走行距離がなかなかすごい

大雪山系・旭岳

6:30の旭岳ロープウェーの始発に乗るため、朝4時起き、5時出発です。
早い! 眠い!

まだ始発すら出てない旭川駅。天候はちょっと曇り気味

なぜこんなに早く出たのかというと、旭岳ロープウェーの駐車場が夏休みで満車になる可能性が高かったからなんですね。そのため、6:30のロープウェー始発に乗るつもりで早めに出ました。
※旭岳ロープウェーの始発時間は季節や曜日によって異なります。行かれる場合は事前にご確認ください。

朝早くちょっと霧がかかった道を飛ばして旭岳山麓駅へ。運転してくれた友人本当にありがとう。
※一応旭岳は旭川駅から「いで湯号」というバスが出ているので公共交通機関でもアクセスは可能だそうです。本数は少ないみたいなので時刻は事前にご確認ください。

旭岳ロープウェーと散策ルート

大雪山国立公園!写真はすごく逆光ですが、旭岳山麓にあるビジターセンターです。

6時頃で、ビジターセンターにある無料の駐車場はすでに6割程度埋まってました。山頂まで登山される方はこのくらいの時間に出るそうなので、早めに出発して正解。

ガチ登山の方々でほぼ満員の始発のロープウェーに乗り込み、上の姿見駅まで揺られます。なお、我々は1時間程度の散策ルートをぐるりとしてくるだけの予定です。

散策ルートは本格的な登山装備は不要ですが、汗をかいても大丈夫な服装と夏なら長袖パーカー、帽子(日差しよけのため)は必要です。旭岳ロープウェーのHPでは登山靴が推奨されてました。足元汚れやすいし整備されてるとはいえ山なので、実際行ってみた感想としては登山靴の方が安心だと思います。私は今回のために登山靴買いました!

ロープウェーから見える風景。雄大!

この日は雲がかかってましたが、綺麗に晴れていれば旭川市街の方まで見渡せるみたいです。ロープウェーの道中ですでに雄大な風景!

大変逆光ですが、ロープウェー山頂駅からのぞむ旭岳山頂です

ロープウェーの山頂駅あたりは標高約1,600メートル。大雪山系の森林限界は標高1,400メートルあたりなので、この辺りは高い木がありません。
見晴らしがとてもいい!
気温のわりに暑い!
確か13度くらいでしたが、日差しを遮るものがなくて晴れると気温以上に暑いです。

散策ルートの第一展望台から見たロープウェー姿見駅
高山植物。ミヤマアキっぽいかなと思うけどよくわからない。
チングルマ。ただし花は散った後
満月沼と立ち込める雲海
噴気孔と沢っぽくなっている地点。雨が降ったら川になると思われる

★散策ルートから見えるカムイミンタラっぽい風景(11巻第101話)

雄大!

ゴールデンカムイでも、旭川から気球で逃走して不時着した先として大雪山が出てきます! おそらくこの辺の風景と思われます。ロープウェーと散策ルートちょっと歩けば見られるので普段あまり運動してない人でも大丈夫。アシリパさんが次のように紹介しています。

アイヌは大雪山をカムイミンタラと呼んでいる
「ヒグマがたくさんいるところ」という意味だ

ゴールデンカムイ11巻第101話「鯉登少尉叱られる」

現地の案内では、カムイミンタラは「神々の遊ぶ庭」と訳されていました。アイヌ語の解釈によって訳が分かれているのかな? 私はどっちの訳も好きです。行った時、旭岳周辺でも多くはないけどヒグマの目撃情報出てました。大雪山系の白雲岳はヒグマの目撃情報が多数出ていてキャンプ場が閉鎖。山は美しいけど厳しい自然でもあるので、現場を見つつ付き合わなきゃいけませんね。

姿見の池。綺麗に噴煙と山頂が映りこんでます

姿見の池が良く見える展望台で、昨日フェルム ラ・テール美瑛で買っておいたパンをいただきます。写真は撮り忘れましたが、運動の後雄大な景色の中で食べるパンは元々美味しいのがさらに美味しく感じられました!

登山ルートをちょっとだけ登ったら見えた絶景
ちょっと上から見た噴気孔
たぶんイワブクロという高山植物。背景に雲海が広がってとても高山っぽい写真が撮れました

散策ルートだけの予定でしたが、ちょっとだけ山頂への登山道も行ってきました。高いほど景色がよくて気持ち良かったです。山頂までは行く予定がなかったのでここらで下山。

帰りのロープウェーでは雲海が少し晴れてました。山の天気は変わりやすい

駐車場の込み具合を心配していたのが的中して、下山した9時ごろにはすでに満車に近くなっていました。余裕を持った計画大事。

旭岳ビジターセンター

大雪山について学んだり登山情報をゲットできたり、綺麗なトイレがあるビジターセンターです。綺麗なトイレは地味に重要。

木がふんだんに使われた建物

さすがにロープウェー始発の時間帯には開いてなかったので、下山してから行ってきました。

大雪山系に生息する動物の剥製。ゴールデンカムイにも出てくる動物たちです
もちろんヒグマの剥製もあります。すごい爪
大雪山系ジオラマ。すごく広いことが分かる。今回行ったのはほんの一部だけです

★天人峡(てんにんきょう)(10巻第100話)

ビジターセンターを後にして天人峡へ向かいます。天人峡には一応温泉があり、1軒ですがホテルもあります。ただちょっとした秘湯っぽく、公共交通機関でのアクセスはできません。車で向かう間に対向車と全然すれ違いませんでした。同じ大雪山系の層雲峡の方も似た景色が見られ、こちらは温泉街になっててアクセス手段もありそうなので、公共交通機関ユーザーの方は層雲峡の方がよいかもです。

さて、ゴールデンカムイ作中では、旭川から気球で逃走して鯉登少尉を蹴り落した後の飛行中のシーンで登場します。

見事な柱状節理! ゴールデンカムイファンとしても地質ファンとしても楽しい

杉元がぶつかったら大変だ的なことを言ってましたが、実物みてこれは確かにヤバそうだと思いました。もしぶつかったら気球はひとたまりもなさそうです。アシリパさんはここを次のように紹介していました。

パウチチャシだ
パウチチャシはパウチカムイが住む村という意味で…このあたりの奇岩はパウチカムイの砦といわれている
パウチカムイは淫魔であまり心のよくない神様だ

ゴールデンカムイ10巻第100話「大雪山」
鯉登少尉色紙と一枚パシャリ。
柱状節理の方にフォーカスを当てたバージョン。奥に見えるのは七福岩といいます

写真では奥の方はちょっとボケてますが、奥の方にも同様に柱状節理の崖が続いています。絶景でした!

富良野・美瑛観光

この日は晴れの予定だったので、曇りだった昨日スルーした富良野の観光スポットへ向かいます。

見渡す限りの畑と山と空と真っ直ぐな道

特に観光地ってわけではないのですが、天人峡から富良野へ向かうとき通った道道1116号線沿いの景色が素晴らしかったので思わずパシャリ。電線もなくて空がとても広い!

たぶん蕎麦の畑だと思います。ちょうど開花時期
一面の小麦。黄金色が綺麗

ランチ@カフェ・ド・ラペ

友人がネットで見つけてくれたお店でランチ。

畑と森の中にあるのでナビがないとたどり着けない(むしろナビがあっても一回行き過ぎた)けど絶品ラクレットが味わえるお店です。森の中にたたずむこちらの一軒がカフェ。

ロケーションが素敵
ラクレット専用っぽい機械。上で野菜やベーコンを焼いて、下で温めたチーズをかけていただきます
完成図こんな感じです。すでに大分食べすすめた後で写真撮ったのでお皿が汚れてるのはご愛敬ということで。

雰囲気もいいし、ラクレットは美味しいしで最高のランチでした! 写真撮れなかったけどエゾリスも遊びに来ていました。

十勝岳望岳台

せっかく晴れたので十勝岳を見に行きます。朝すでに旭岳に登ってきたので今度は眺めるだけ。

綺麗に晴れてくれたので山頂までばっちりでした

十勝岳は現役の活火山で、ここ150年ほどで5回の噴火を繰り返しているそうです。美瑛、富良野方面はのどかに見えてこの火山との共存の歴史なんですね…。

白髭の滝、青い池

地質の関係で不思議な色に見える白髭の滝と青い池にも行ってきました。

白髭の滝。不思議な青
こちらの方が水深が深くて青が濃い。立ち枯れの木も相まって不思議な池
別角度から。風がなかったので映り込みがすごくきれい

白髭の滝も青い池もすごい人でした! さすが有名観光地。この日巡ってきたところがガチ登山の人がいるか人気(ひとけ)があまりないかのところだったので落差が激しい。池の色にちなんだ青いソフトクリームもあって気になったけど、行列になってたのと後の予定を考えてやめました。

美瑛ファーム

青い池でソフトクリームを食べなかったのはこちらに寄る予定があったからです。

タイミングによっては放牧されてる牛を眺めながらソフトクリームがいただけます。ここのソフトクリームは濃厚でふわふわで本当に美味しかったです! 超正統派のソフトクリーム! これを超えるソフトクリームにはなかなか出会えないかもしれません。

ボケちゃってますが、後ろの方に牛もいます。
ソフトクリームは本当に美味しかった
搾乳待ちの牛たち

旭川観光

おやつも食べたところで美瑛を後にして旭川へ戻り、この日のもう一つの目的地・神居古潭(カムイコタン)へ。

★カムイコタン(10巻第92話、93話)

ゴールデンカムイ作中では、第七師団の捕虜になった白石を救出しようと土方さんが吊り橋を落とすシーンで出てきます。
※こちらは旭川市街からバスが出ているので公共交通機関ユーザーでもアクセスできます。やっぱり本数は少ないようなので事前にご確認ください。

現代の吊り橋。

吊り橋は作中では10人ずつわたっていましたが、現在の吊り橋は100人いけるそうです。

写真中央部、ちょっと分かりにくいけど渦巻いてて船だと難所っぽいのがうかがえます
パッと見は穏やかそうなんだけど、ここも渦巻いてます

写真だといまいち伝わらないのですが、神居古潭のあたりはちょっと渦巻いて流れていたり、流れが一筋縄ではいかない感じがしました。確かに船だと難所そうに思います。作中ではキロランケが次のように紹介していました。

カムイコタンは「神の領域」
人間が近づいては言えない場所だといわれてきた
移動手段を水上交通に頼っていたアイヌにとって
この渓谷は事故の多い難所で魔神の仕業として恐れたんだ

ゴールデンカムイ10巻第92話「変装」
現地の看板

現地の看板にもキロランケの説明と同じようなことが書いてあります。川の上から眺めるだけでは分からなかったのですが、おう穴群もあり地質ファンとしても楽しめる場所です。ゴールデンカムイ作中でも地の文で紹介されてます。

急流の渦によって小石が回転し長い時間をかけて岩を侵食して生み出された「神居古潭おう穴群」はニッネカムイ(魔神)と神々の戦いの跡であるとアイヌは伝えてきた

ゴールデンカムイ10巻第93話「カムイコタン」

実際に行ってみると難所ということがよく分かって面白いですね! 後から思い出したんですが、この場所ブラタモリでも触れられてました。予習でこちらの回を見ていくと地質ファン的にはより楽しめるかもしれません。

独酌 三四郎

旭川名物の新子焼き(若鶏の半身を豪快に焼いた料理)を食べようと、こちらを予約しました! 人気店なので行かれる方は予約した方がいいです。

創業1946年だそうです!

「孤独のグルメ」に取り上げられたこともあるそうで、意図せず「孤独のグルメ」聖地巡礼もしたことに。

女将の旬の盆。野菜も多くて優しい味

新子焼きの写真は一緒に行った友人からもらったら貼ります!(注文した料理が机の上にいっぱいすぎて私の位置からはいいのが撮れず) 半身そのまま豪快に出てきますが、あらかじめ切り分けておいてくれるので食べやすかったです。炭火の焼き加減もちょうどういいし、創業以来継ぎ足してるというタレが香ばしくて本当に美味しい! 白ごはんを注文してタレごはんにして食べました。

朝早かったし歩き回ったので、この日も早めに休みました。


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