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成長が早い人とそうでない人の違い。

「成長が早い人、そうでない人の違いは何ですか?」


僕の周りには成長意欲が高い人が多いのか、
こんな質問をよくされるんですよね。

僕自身が成長が早いタイプかと言われたらそうではないので、
そもそもその人は聞く相手を間違えているかもしれない・・・。

ただ、スクール講師や事業統括として、たくさんの駆け出しフリーランスの人と関わる中で気づいたことがあるので、今回はその気づきについて話します。


成長が早い人は、真似が上手い。

あ、また「徹底的にパクれ!(TTP)」的な話か!
知ってる知ってる!(ページを閉じる)

と思った人は、もう少し我慢して読んでみてほしい。

そもそも「真似」とはどういう意味なのか知っていますか?

広辞苑で「真似」を調べるとこんなふうに書いてあります。

真似
まねること。また、形だけ似せた動作をすること。模倣。

広辞苑

なるほど、想像通りですよね。

でも よく読んでみると、「形だけ似せた」動作をすること
って書いてあるんです。

見よう見まねという表現があるように、
見たままを、形だけ取り入れることが「真似」なのかもしれません。

見たままを取り入れることが真似なら、
真似の上手い・下手は何によって生まれるんでしょう。

視力の良し悪し?
いや、違いますよね。

頭の良し悪し?
近いような気がしますが、なんか抽象的すぎるんですよね。

抽象的だなって感じたら、要素分解してみるといいって聞いたことがあるので、頭の良さを要素分解してみましょう。

でも、頭の良さって言っても、めちゃくちゃ広い概念ですよね。

どうやって要素分解すればいいんだろう・・・と考えていたら、面白い切り口を見つけました。

それが、「視野・視座・視点」なんです。

ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、これらの違いを理解することが、頭の良さを分解する鍵になるんじゃないかなと思います。

視野っていうのは、見渡せる範囲のこと。
視座は、物事を見る位置や立場のこと。

そして視点は、物事を見たり考えたりする時の角度や観点のこと

を指します。

これらの言葉の意味を踏まえて、真似が上手い人とそうでない人の違いを考えてみると、実は視点の違いが大きいんじゃないかと気づいたんです。

具体的には「どこを真似するのか」っていう視点の違いなんです。

本来、真似って形だけ取り入れることのはずでしたよね。
でもそれって、実は真似が下手な人の特徴なんです。

つまり、成長が遅い人は形だけを真似しているから、
なかなか成長スピードが上がらないんです。

じゃあ、成長が早い人は一体どこを真似しているのか。

実は、成長が早い人は「解釈」を真似しているんです。

人間の思考行動プロセス

人の思考行動プロセスは大きく3つに分けることができます。

1、事実
2、解釈
3、行動

ポイントは「事実」と「行動」の間に「解釈」があるってこと。

具体例で考えてみましょう。

あなたが外に出かけようと玄関を出ると、空がどんよりと曇っている。
あなたは「傘を持っていった方がいいかな?」と心の中で考え、
玄関にサッと戻り、ビニール傘を手にとった。

なぜあなたはビニール傘を手にとったのか。

それは、どんよりと曇っている空を見て、
「今日は雨が降りそうだな」と考えたからですよね。

ソラが曇っている(事実)から、アメが降りそうだ(解釈)。
だから、カサを持って行く(行動)。

この考え方は、上にあげた具体例から
「ソラ・アメ・カサ」のフレームワークと呼ばれています。

成長が遅い人は、この「行動」だけを真似しているんですね。

なぜ「行動」を真似していると成長が遅いのかというと、解釈の仕方が違っていると、どれだけ行動を真似しようとしてもズレが生じてしまうからなんです。

「空が曇っているから、傘を持って行こう」という例は極めてシンプルですが、ビジネスで起こる問題は本当に様々で、全く同じパターンなんてそうそうありません。

だから、事実と行動だけ知って「Aさんはこんな時こうした」と覚えて真似しようとしても、うまくいかないんです。

全く同じ状況じゃない限り、目の前の事実に対して、
即座に適切な行動は取れません。

だからこそ、誰かの行動を真似する時は、

「なぜその行動に至ったのか?」

という解釈を知っておくことが大事なんです。

解釈には、その人の個性が表れます。
同じことが起きても、受け取り方は人それぞれ。

大きなトラブルが起きた時も、
ピンチだと思う人もいればチャンスだと思う人もいる。

そりゃあ、ピンチだと思った人とチャンスだと思った人じゃ、
行動に大きな差が出るのは当然です。

だからこそ、これからチャレンジする人や、
結果が出ずに悩んでいる人には、こう言いたいです。

結果を出している人の「解釈」をTTPしよう!




おわりに

結論、ただ真似るだけじゃダメなんです。
大切なのは、その解釈の背景にある本質を見抜くことです。

枝葉の知識ではなく、物事の核心をついた知識を身につける。
それが、本当の意味での成長につながりますし、
変化に適応できる強い人間には必要なのだと思います。

真似から始めて、本質を見抜く。
そこに成長の秘訣がありますね。

さあ、あなたも今日から「本質を見抜く力」を鍛えてみませんか?
きっと、これまでとは違う世界が見えてくるはずです。

新しい視点を手に入れて、物事の本質を捉える。
そんな力を身につけて、あなたの可能性を広げていきましょう!


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