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あたたかな思いが、形を変えて

ラジオを聴いていると
「そんなこともあるんだなあ」
と驚くような話や
心温まる話を聞くことが
あります。

今朝きいたラジオでは
10年前の東北大震災の時、
気仙沼で被災された方のお話でした。
 
全国から届いた支援物資のうち、
古着の衣類の中にはしばらく保管していても
どうしても引き取り手のないものもあり、
ある時、やむなく廃棄しようという話が
出たそうです。
 
すると、
「全国の皆さんの善意を捨てるなんて」
という声が上がり、
その衣類から上手に端切れをとって
コースターなどを作り始めたのだとか。
 
「網の補修をしてるから
俺だってできる」
などと男性も手伝い始め、
作ったものはボランティアの方などに
お礼として渡していたそうです。
 
そのうちに、少しずつ難易度を上げて
防災頭巾なども作るようになったとか。
 
その頭巾も被災地に送ったり
他の方にもお渡ししたりしていたそうです。
 
そして、熊本で災害が起こった時、
気仙沼の方達が
「今度はわたしたちが」
と熊本にボランティアに出かけたところ、
現地でボランティアとして働く人たちの中に
見覚えのある防災頭巾が。
 
それは、気仙沼の皆さんがつくった
防災頭巾でした。
 
すると、そのボランティアさんも気がついて
「気仙沼のおばちゃん!」
 
その方は気仙沼にもきてくれていた
ボランティアさんだったのです。
 
お互いに、抱き合って再会を喜んだのだとか。
 
残った古着を廃棄するのは
仕方のないことですが、
もし廃棄していたら
繋がらなかったご縁。
 
気仙沼の皆さんの感謝の思いが
こんな風にご縁を繋げたようで、
本当に素敵だな、
と思いました。
 
日々、いろいろなことがありますが
こんな風に、人の温かな思いが
確かにご縁を繋いでいる、
それがまた広がっている、
ということに、救われる気持ちになります。
 
やはり、感謝の気持ち、
人を思いやる気持ち、
忘れてはいけませんね。
 
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


*写真は「英国のお母さん」、
ジルから届いたポストカード。
 
「国際女性デー」に送ってくれたのですが、
「From one super woman to another!
(スーパー・ウーマンから
もう一人のスーパー・ウーマンへ!)」
と書いてあるのが彼女らしくて、
笑ってしまいました(^^) 

そして、こんな風に心を寄せて続けてくれる
彼女に、改めて感謝しています。
 
ハートが根を伸ばし、
ハートの花を咲かせる木は、
愛情いっぱいで、力強いジルそのもののようです
 
*電子書籍新刊
「1997~英国で1年暮らしてみれば~Vol.4」
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次のVol.5の原稿の詳細な見直しも、
少しずつ進めております

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