見出し画像

お兄ちゃんが大好きな弟くん「ぶどう」 by JIGGER`S SON

仕事をしているときに聞くのはクラシックが多いけど、そのほかはあったかい人の声が聞きたくて、ボーカルが入ったアルバムをよく聴いている。 

最近、先日ご紹介した坂本サトルさんと、彼がボーカルをつとめるバンド
JIGGER`S SON(ジガーズサン)(一旦活動停止したものの、数年前に復活)
のアルバムも、久しぶりに取り出して聴いている。 

JIGGER`S SONの曲、改めて歌詞を聴いてみて、しみじみいいなと思う。

JIGGER`S SONのバンド名と同名のアルバム「JIGGER`S SON」に
「ぶどう」という曲がある。 

初めて聞いた時に
「これ、NHKの『みんなの曲』で放送してくれたらいいのに」
って思った。  

→こちらからYoutubeで聞けます。
https://www.youtube.com/watch?v=VaVko0DQpPg

画像1

「ぶどう 

今日は兄ちゃんのお見舞いだ
給食に出たぶどうはランドセルの中
兄ちゃんぶどうが大好きだもんな 

はやくホームルーム終わらないかな
友達のさよならも今日は聞かないで
誰よりも早く校庭に出た
ぶどうはつぶすといけないから
そっと手に持って走った 

早く治って 早く治って
またプラモデル作ってくれる
僕が行くから すぐに行くから
にいちゃんの大好きなぶどうを持って
 
僕 にいちゃんみたいになりたいから
帽子だってズックだって
おかずを食べる順番だって 兄ちゃんと同じにするんだ 

早く治って 早く治って
またキャッチボールしてくれる
僕が行くから すぐに行くから
にいちゃんの大好きなぶどうを持って 
 
早く治って 早く治って 

僕が行くから すぐに行くから
 
早く治って 」


この歌詞を聴いていると、
「今日は兄ちゃんのお見舞いだ」
というから、
自宅ではなくて、どこかに入院しているんだろう。 

しかも、弟と遊んだりできないくらい、
少し長い間入院しているらしい。 
 
この弟くんにとってのお兄ちゃんって、
もう、スーパーヒーローなんじゃないかと思う。 

お兄ちゃんのことを思って
給食のぶどうを
大切そうに持って
急いで帰って行く弟くんが、
健気で、ほんとうにかわいらしくって。 

何度聞いても、
「いい子だなあ」
って思う。 
 
実はJIGGER`S SONのベースの坂本昌人さんは
ボーカル&ギターの坂本サトルさんの弟さん。 

このサトルさんが作詞作曲した「ぶどう」が
フィクションなのかノンフィクションなのかわからないけど
きっと子供の頃から中の良いご兄弟だったんじゃないかな、
とこの曲を聴いた時も思った。 

それにしても、このアルバム、本当に名盤。 

 

アルバムが出た時もいいなと思ったけど、
あれから25年(!)たって聞いてみると
「ぶどう」のような曲もあれば
10代の頃、20代の頃の甘酸っぱいような切ないような思いを歌ったような曲もあり。
そして、最後の「また明日」で、本当に幸せな気持ちでアルバムを聞き終わる。
(そして、もう一度聞きたくなる、笑) 

今、この状況で、不安になったり、イライラしたり、
人に会えなくて人恋しい気持ちになっている人たちも
たくさんいると思う。 

わたしだって、そうだ。 

でも、この懐かしい曲たちを聞いて、
本当にざぶざぶと心を洗われる気がしている。 

そして、当時北海道の片田舎で
「英語を使う仕事ができたらいいのにな
(・・・・でも、無理かな)」
と思っていた自分が 

いろいろなことがありつつも、 
今、英語を使って、大好きな翻訳の仕事ができて
そのわたしの翻訳が会社や社会の役に立っていることを思うと
本当にしあわせだと思う。 

そのことを思うと、頑張ってきてよかったと思うし、こんなところでコロナウィルス なんかにかかっていられないと思う。 

今のこの時を乗り越えたさきには、また新しい光が見えると思うから。
今、ここで頑張ることが、次のステップに絶対繋がっていると思うから。 
 
リピートして聞いているアルバムからは、また「ぶどう」が聞こえてきた。
今日、何回めだ(笑) 
でも、やっぱりいい曲だ。 
https://www.youtube.com/watch?v=VaVko0DQpPg
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。 

この記事が参加している募集

カフェで書き物をすることが多いので、いただいたサポートはありがたく美味しいお茶代や資料の書籍代に使わせていただきます。応援していただけると大変嬉しいです。