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ロンドンの東京タワー?建物の狭間に見えると嬉しい大聖堂

前回も書いたのですが、
わたしにとってロンドンの名所といえば
 
1にバタシー・パワー・ステーション
2にセント・ポール大聖堂。 
 
セント・ポール大聖堂は
(St Paul's Cathedral)
故ダイアナ妃とチャールズ皇太子の結婚式が
行われた場所でもあるので、
この大聖堂の映像をご覧になっていた方も
多いのでは、と思います。  
 

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ロンドン中心部を歩いている時、
建物の狭間に
セント・ポールの丸屋根が
見え隠れするのを見ると、
なんだか嬉しくなるのです。 
 
東京でいうなら東京タワーのような
存在かもしれません。 
(そんなことを思うのはわたしだけ?) 
高さ333mの東京タワーに比べると
111mのセント・ポールは
それほど大きくはないのですが
その存在感はサイズ以上に大きいのです。  

元々は607年頃に建設されたのですが、
その後も戦争や落雷で何度も再建を繰り返し、
1666年のロンドン大火で
完全に消失してしまいます。 
 
その後、1675年から
35年の歳月をかけて建築されたのが
現在の大聖堂です。 
 
設計を行ったのは王室建築家、
クリストファー・レン。 
 
地下鉄「セント・ポール(St. Paul's)」駅の
近くなので英国滞在時には
一人でも気軽に見学に行くことができました。  
 

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内部は荘厳ではあるものの、きらびやかすぎず、
ひっそりとした空間の中で
絵画や様々な形で英国に貢献した方たちの
お墓を見学しました。 
 
中央ドームの「ささやきの回廊」の手前には
この大聖堂で最も有名と言われる
ラファエル前派の画家、
ウィリアム・ハントの
「この世の光(The Light of the World)」。  
 

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ハントは同じテーマで3枚の作品を
描いていますが
セントポール大聖堂にあるのは
彼が晩年に描いた3枚目の作品です。 
 
「私は世の光である。私の教えに従う者は、闇の中を歩く事は無く、人生の光を得るであろう。
(ヨハネによる福音書8-12) 
 
I am the light of the world. He that followeth me shall not walk in darkness, but shall have the light of the life. 
(John's Gospel 8-12)」
 
この聖書のキリストの言葉に
インスピレーションを得て
書いた作品と言われています。 
 
絵の額の下部には 
 
「見るがよい、私は戸口に立ち、ノックをする。
もし誰かが、私の声を聞き、その扉を開けるなら、私は、その者のもとへ行き、共に食事をするであろう。
(ヨハネの黙示録 3-20) 
 
Behold, I stand at the door and knock; if any man hear My voice, and open the door, I will come in to him, and sup with him and he with Me. (Revelation 3-20)」  

という聖書の言葉が引用されています。 
 
この絵が薄暗いこともあるのですが、
左手にランプを下げたキリストが
右手を上に掲げているようにも見えたのです。 
 
でも、実は何か蔓状の植物が伸びている
このドアを右手でノックしていたのでした。 
 
この状態では扉は外からは開けられず、
中にいる人が開けるしかないでしょう。 
 
ノックの音を聞いた人が、中から扉を開ける
=心の扉を開いてキリストを受け入れる
(信仰をする)
ことで、この世の光である
キリストはいつも共にある、
ということなのかもしれません。 
 
この絵の先にあるのは
中央ドームの 下に当たる「ささやきの回廊」。 
 
ドーム回廊の天井の美しいフレスコ画は
ジェームズ・ソーンヒル
(James Thornhill)の作品。 
 
そして、ここに埋葬されている
英国に貢献した人々の像も
画家であればターナーのように画材を持ち

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建築家であれば建築の道具のモチーフが添えられ
聖職者の像には天使が寄り添い・・・
と、生前の活躍・活動が偲ばれるものでした。 
 
ひときわ立派だったのは、ネルソン提督のお墓。

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やはりトラファルガー海戦で
フランス・スペインの連合艦隊を破った
英国の英雄ですものね。 
 
1Fにも立派な彫像がありましたが、

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地下にはお墓があり、
横たわる像はいまにも起き出しそうでした。  
 

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画家・コンスタブルや
詩人・ブレイクの墓碑なども見て回りましたが
ひっそりと佇む母子像が素朴で、
とてもあたたかく見えました。 
 
続きはまた次回に。
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。 
 
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「早く次を読みたいです」
とのお声もいただき、とても嬉しいです。 
 
続編、鋭意執筆中です 
 
*「人生よかったカルタ・こども編」 
 
今回は「私が私でよかった」。 
 
どんな理由でも良いので、
「私が私でよかった」
理由を考えてみてくださいね。 
 

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改めて自分のことを考えて見ました。  

「不器用でできないこともたくさんあるけど
人の優しさに気がついて
感謝できる自分でよかった。
 
文章を書くことや語学、仕事など
好きなことに一生懸命になれる自分でよかった。
 
目の前の素敵なこと・ひと・ものに気が付いて
喜べる自分でよかった。
 
人との出会いに恵まれた自分でよかった。
 
やる!と決めたことはどうにかこうにか
できる自分でよかった。
 
物事を前向きに考えられる自分でよかった。」 
 
あなたにもきっと
「こんな自分でよかった」
と思うことがたくさんあるはず。 
 
ぜひ聞かせてくださいね。 
 
「おじさん編」「こども編」と
2種類に渡ってお付き合いいただいた
「人生よかったカルタ」は
今回が最終回となりました。 
 
お付き合いくださった皆様、
ありがとうございました。 
 
これからも毎日の「よかった」を
探してまいりましょう

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