ナショナル・トラストとアガサ・クリスティと100周年と130周年
先日、「ナショナル・トラスト」のことを書きましたが、
ナショナル・トラストは自然保護だけでなく
歴史的建造物を保護することも
目的としています。
リッチモンドの「ハム・ハウス」など、
英国に滞在していたころ、
わたしもナショナル・トラストの
建物をいくつか訪ねました。
(そのお話も、いつかご紹介したいと思います)
コロナの影響でまだ閉館しているところもあるようですが、
コロナ禍だからこそ通常後悔していない部分まで
インターネットでガイドツアーをみられるところもあります。
その一つが、英国の誇るミステリーの女王、
アガサ・クリスティの別荘、Greenway(グリーンウェイ)。
今年、2020年は
アガサ・クリスティの生誕130周年、
(1890年9月15日 生まれ)
そして彼女の最初の小説
「スタイルズ荘の怪事件」
でのデビューから
100周年の記念の年。
そのため、ナショナルトラストの
ホームページでも
彼女の特集が組まれていて、
このグリーンウェイを映像で見ることも
できるのです。
(今回の写真は最後のカルタの写真以外は
英国のナショナルトラスト の
ホームページからお借りしています)
アガサ・クリスティが家族との時間を楽しみ、
クロケットをしたり、
最新作の小説をお客様に
読んで聞かせたりもした別荘、
グリーンウェイは、
英国・デボン州にあります。
現在はこの建物も非公開のようですが、
WEBツアーでは美しい庭や
建物内部の様子まで見ることができます。
特に貴重なのは、この場所でも通常は
公開されずに保管されている
2冊の初版本。
1冊目は(上の写真の右側)
このグリーンウェイを舞台にして書かれた
「死者のあやまち(Dead Man`s Folly )」。
この本に基づき、まさにこの場所で
英国のTVドラマシリーズ
「名探偵ポワロ」の撮影がおこなわれたことも
あるとか。
そして、もう1冊の(上の写真の左側)
「ポケットにライ麦を(A Pocket Full of Rye)」
にはアガサ・クリスティがお嬢さんに書いたサインが
そのほかにも、彼女の書斎やピアノなど、
(プロを目指していたこともあったとか)
現地に行かずして動画で見学できるのは嬉しいですね^ - ^
音声は英語ですが、画像を見るだけでも楽しいので
こちらのリンクからご覧くださいませ。
https://www.nationaltrust.org.uk/features/agatha-christies-life-and-work#
このグリーンウェイはアガサ・クリスティが亡くなってからも
ご家族が住んでいたそうですが、
2005年にお孫さんから建物と所蔵品も
ナショナル・トラストに寄贈され
(土地自体は2000年に寄贈され、庭はその年から公開)
内部の様子も公開されるようになったそうです。
中学生から大学生くらいまで、アガサ・クリスティの作品は
本当によく読んだものです。
久しぶりに、読み返してみたくなりました。
また、今年は記念の年ということもあり、
「ハヤカワミステリ」でおなじみの早川書房では
クリスティー文庫から
(そんなのがあったんですね)
アガサ・クリスティの新訳版を
6カ月連続で刊行しているのだとか。
その中の一冊が、
グリーンウェイにサイン入りの初版本がある
「ポケットにライ麦を」。
せっかくなので、これから読み返してみようかな。
あなたは、アガサ・クリスティの作品、
お好きですか?
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
*「人生よかったカルタ・こども編」
今回は、「め」、
「めざまし時計がならなくてよかった」。
どんな理由でも良いので、
(フィクションでもいいので、)
「よかった」理由を考えて見てくださいね。
わたしの解答例は
「それからは目覚ましだけじゃなくて
テレビのオンタイマー、携帯のアラーム、と
3段階で手を打って
二度と寝坊しなくなったので、よかった。」
あなたはどんな「よかった」理由を考えますか?
ぜひ、聞かせてくださいね。
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