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『売れるもマーケ当たるもマーケ』の正しい法則はこうやって考えた!!【田端大学課題】

みなさん、こんにちは。

この記事では、参加している田端大学の第2回定例に向けたマーケティング学科の課題について僕の回答を発表します。

ただ…!
もう定例の報告や結果は多くの他学生の方が「#田端大学」で書いておられるので、僕は課題にどうやって取り組んだか、という視点で書いてみようと思います。

以下、大きく分けて、

①課題結果発表(※読み飛ばし可)
②どう取り組んだか?
③課題後定例での発表、田端さんまとめを受けて感じたこと

です。

①課題結果発表

簡単に課題が何だったか、ということに触れねばなりませんが、課題図書『売れるもマーケ当たるもマーケ』に記載されている、マーケティングにおける「普遍的な」22の法則の中から最も「正しい」と思う法則を3つピックアップし、それぞれについて事例を挙げる、というものです。
(実際には失敗例も記載する内容でしたが、こちらでは割愛します)

「1993年の発行から25年経つ今もその本質は変わらない」

100戦練磨のマーケターにして我らがプロフェッサー田端にそう言わしめた、彼の「マーケティングについて唯一1冊薦めるとしたらこの本」という著書になっています。


さて、僕が選択した法則は下記の3つ

1)カテゴリの法則
2)知覚の法則
3)集中の法則

です。
今回は1)と3)についてこちらに書きます。
それぞれに対して列挙したサービスは下記です。

1)カテゴリの法則
・Wantedly
・ペコッター
・Dine

3)集中の法則
・Eight(Sansan)
・PUBG
・レアジョブ

上記のサービスはご存知でしょうか?

なぜこの問いかけを書いたかというと、著書にも書いてあることであり、田端さんが繰り返し言っていたことでもあるのですが、22の法則のうち、「知覚の法則」が最も根本的な法則であり、その他の法則はその知覚をしてもらうための手段となっているからなのです。

だからこそ、なぜ上記のサービスがそれぞれの法則に則っているのか、という考察を述べる前に、まず聞き手の多くの人が自分の「これだ!」と思うサービスを「知覚」している必要があるからです。

すごく極端に言うと、知覚されていなければ、考察してもあまり意味がない、ということですね…。

もちろん、知るひとぞ知る、というものもあると思うので、もしこの機会に知らなかったけど、知ったという方がいればこの記事を書いた意味があるなと思います。

では、1)カテゴリの法則、3)集中の法則 についての選択したサービスとその理由は下記の通り(順不同)です。

1)カテゴリの法則

①Wantedly

求人サービスとして後発だが、従来の給与や勤務体系といった「応募要項」ではなく、掲載企業のバリューやカルチャーを中心にしたソーシャルリクルーティングサービスとして自らをカテゴライズすることにより、大きく成長した。
→サービスの価値観自体と新たなカテゴリとして位置付け、その軸にブレず事業展開をしてきた、と言う意味では「集中の法則」にも当てはまると言えそう。(少し前から名刺管理サービスも行なっているが…)

②ペコッター
予約代行にカテゴライズ(=特化)した事例。いわゆる食べログ的な飲食店検索サービスから始まったが、店舗検索から自動予約サービスに特化したことで、大きく成長した。予約代行として多くの飲み会幹事の味方となっている。
→Wantedlyと同じく、予約代行にカテゴライズした後、そこに「特化」させたと言う意味では、「集中の法則」にも当てはあると言えそう。

③Dine
プロフィール+レストラン(デート場所)で選ぶというマッチングスタイルにカテゴリーを置き、成功。マッチング/デーティングアプリとしてかなり後発だが、マッチしてからデートまでのトークの煩わしさやマッチしてもデートに発展しにくい点を逆手にとった。日程を入れればすぐにデートが成立する仕組みで、アメリカで爆発的成長、日本参入後も高成長している。
→ちなみに先日、Dineと上記リストアップしたペコッターが手を組んだようです。

3)集中の法則

①Sansan Eight
新しい市場を切り開いた、と言う意味では「第一の法則」にも関連するが、名刺の情報に価値を見出し、名刺管理という極めてニッチな分野に集中して事業を伸ばしている。ユニークなCMも奏功している…?名刺管理といえば「Sansan」というイメージがかなり浸透している。(実際に僕も使っています)

②PUBG(ゲーム)
圧倒的なリアルさを追求(=集中)した。また撃ち合いシーンにこだわりの多かったFPSゲームにおいて、フィールドでの建物や車との接触によるダメージなどのリアルさを徹底。「どう立ち回るか」という要素を追求し、多くの人が楽しめるよう設計されている。世界観追求の末に爆発的ブームを生み、eSportsブームの筆頭タイトルともなっている。

③レアジョブ
競合ひしめくオンライン英会話業界において、最低価格と最高品質の水準を保つことを最大のKPIとし、他国講師など講師陣の多様さをアピールする他社を真似ることなく、フィリピン拠点からの講義提供に集中し、業界のトップを保持している。

以上が僕の課題に対する回答です。

では、この正しいと思う法則を考えるにあたり、どう考えたか・・?
正直に言うとかなりこの課題を見て、最初狼狽しました。

②どう取り組んだか

「だって絞りに絞られたであろう22の法則から、さらに自分が正しいと思うのもを選ぶだなんて…」
そんな感情に苛まれたからです。

とはいえ、凹んでもいられません。
僕は発想を転換しました!(ドヤっ

少しセコイ?のかもしれないけれど、これが正しそう!!と思う法則をまず3つから導き出すのは難しく感じたので、僕はそうではなく、この5年くらいにリリースされたり、使ったりした中で(完全に主観ですが…)「イケてる」「面白い」と思ったサービスを列挙し、その中からこういう戦略をとったんじゃないか、というグルーピングしました。その中で特に納得感のあったもの3つを挙げたという流れです。

実際にその時のブレストで列挙したサービスが上記の6つであり、下記です。

CASH
メルカリ
SNOW
B612
SnapChat
ストライプインターナショナル
Tesla モデルS
Metaps(タイムバンク)
freee
メドレー
スペースX
Polca
Airbnb
VALU
Lunch Passport
Slack
Oisix
SNOW
Suica
What’sUP
SnapMart
エポスカード
クラウドワークス
BASE
未来工業
ホンダジェット
WeatherNews
(※サービス名、会社名が混在している、、とかは目を瞑ってくださいね。)

そんなこんなで、色々グルーピングしたところ、(あくまで僕の挙げたものの中では)どうやら「カテゴリの法則」「知覚の法則」「集中の法則」に大きくまとまりそう、、と感じて先のまとめになった、というわけです。

もし田端大学の方で、他のリストアップした中でこれがなんでイケてると思ったの?とかこれはどの法則だと思ったんだい?と疑問に思った方がいれば、ぜひ次の定例時にお尋ねください!

③課題後定例での発表、田端さんまとめを受けて感じたこと

「マーケティングとは知覚をめぐる戦いである。」

今回の定例は途中参加となってしまったのですが、今回の定例の時間の多くは事前に有志で手を挙げた方9名の発表とそのフィードバック(とはいっても先生はお酒を飲みながら発表に突っ込みを入れつつ、時折「マジレスするとさ!」と酔っているとは思えない(酔っているから?w)なキレのあるボールを放り込んで、僕ら学生をアッと言わせてくださいます。)に時間が割かれました。

発表者の方半分くらい?聞けた中で(録画あることに気づいたので後から観ます!😀)、ただ発表するだけでなく、自分なりの提言を入れたり、田端大学に当てはめたりする方もいらっしゃって面白かったです。

最後に総まとめが田端さんからありましたが、もっとも響いたのはまさに上の引用部

「マーケティングとは知覚をめぐる戦いである。」

に尽きます。
これは著書にも序盤で強く宣言されていることでもありますが、その通りだなと改めて感じました。
「マーケティングとはなんですか?」という問いはいつも人によって異なっていて、モヤモヤしていたのだけれど、この一文はこれまでのどの定義よりも自分の中に落ちてきた言葉でした。

そして、消費者の「知覚」を得るための手段が本に書かれている法則なのだということにひどく納得しました。

まさに本を読んで事例を読む中で、課題に取り組みサービスについて考える中で、このサービスはこっちの法則でもあるけど、こっちの法則にも当てはまりそうだな、、ということが往々にしてあったからです。

それを、当たり前と言っちゃ当たり前なのだが、あらためて田端さんの口から「法則がすべてではない」が、すべては「知覚のための手段である」ということ、そして「それぞれに矛盾もありえる」ということが言ってもらえたのは納得感の最後の一押しだったように思えます。

また、多くの方も抱いたその法則間の矛盾についても

「知らないでやるのと、知っていて矛盾がもあるけど、その中でバランスを取りながら戦略を立てるのでは大違いだ!」

と言っていたのは大きな印象に残っています。

さて!

次の課題はもう出ています。

来月のテーマも決まっているので、これから取り組みつつ、更新していきます!
ここまで読んでいただいてありがとうございました!

それではまた、お会いしましょうー!

PS
・久しぶりにこんなに気合い入れて書いて疲労感がすごいです!
・でもやったことばかりでなく、やること、やってることを見せていきたい!と最近思ったので書く癖をつけていきたいんです…!(頑張ります!)

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