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つらすぎるアトピー


アトピーはつらい、本当につらい
何がつらいかって、夜も全身がかゆくてゆっくりと眠れないのが一番大きい。


僕自身の経験だが痛みより痒みの方がつらいし、たちが悪いと思う。
痛みは痛み止めを飲んだらある程度は落ち着くし、
痛くても布団に入って眠ってしまえば痛みを感じることはそうそうないと思う。しかし、痒みの場合は抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を飲んだくらいじゃほとんど効かず、かゆくて眠れることもない。

もっと最悪なのは寝ている間に無意識に体中を掻きむしって
朝になると傷が悪化して傷口から大量の汁が噴出して布団がべとべとになっていること。痛痒さから歩きたくもないし、当然お風呂にも入りたくない。

お風呂に入らなければますます悪化してしまうため
どうにかしてシャワーを浴びるが、傷口に水がしみて発狂しそうになる。
お風呂から出たら全身が乾燥と共に疼きだし、爪で皮膚をはがしたいほどに
全身を痒みの魔物が襲ってくる。

一日を見渡しても始終、痒みは休まることを知らず、
常にどこかをポリポリとひっかいては床に皮膚の片鱗がボロボロと落下していく。皮膚はタンパク質のため、じゅうたんに潜むダニたちの格好の餌のため、掃除をきちんとしないとダニが繁殖してしまいそれが皮膚に悪影響を及ぼしてアトピーがまた悪化する無限ループ


正直、アトピーの症状がピークに達して真夜中に何度も目が覚めた当時の僕は「死にたい」と思ったほどだ。それほどに痒みはつらい

あまりアトピーが原因で自殺を企てたという話は聞かないと思うが、
実際はたくさんの前例がある。

一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一


ここからは僕のアトピーについて軽く話をしようと思う。

生まれた当時から乾燥肌で、金属アレルギー持ちだった。
大豆やチョコレート、紅茶やピーナッツ、ココア、コーヒーなど
ニッケル、コバルト、クロムなどの重金属が含まれる食物を食べれば
汗をかく部分に赤い発疹と耐えがたい痒みが襲った。


幸いにもアナフィラキシーショックを起こすようなひどいアレルギー反応は示さないため、大量にアレルゲンを摂取しなければ大丈夫だと診断を受けた。

だが、悲しいのは僕の大好物が「チョコレート」であることだ。
一番好きなのがチョコで、いつもチョコを見るだけで幸せになれる。
チョコケーキやチョココロネ、マーブルチョコやチョコレートフェ

自分は何で大好きなものが食べれないんだろうと、心底落ち込んだ


小さい頃は小麦アレルギーも持っていたが、それは年齢を重ねると次第に寛解していった。今では、花粉症、アレルギー性鼻炎、金属アレルギーの主に三つの持病を抱えている。


昨今は2人に1人は何らかのアレルギーを持つ時代
僕みたいに複数の症例を持つ人は少なくないと思う。


インターネットでアトピーなどについて調べていると
実に多種多様な情報が乱立していた。素人が見たらどれが正しいのか
誤解してしまうほどに…

大学生になって独り暮らしを始めた僕は今までの様に、
食べてはいけないチョコなどを手に取った時に注意してくれる人がいなくなった。

今まではチョコやピーナッツなどを食べようとしたら両親や兄弟が
それ食べたら痒くなるよ!知らないぞ~~なんて注意をしてくれたが
一人暮らしをしていると誰も監視してくれない。

その解放感と気のゆるみで僕は大量のアレルゲンを摂取してしまった。
YouTubeで有名だった「豆乳紅茶」を買って人パックを飲み干したり、
インスタントのココアパウダーを買って家で飲んだり、
読書で知った体にいいらしい「コーヒー」を毎朝飲んでみたり…


今覚えばそれほどのアレルゲンを短期間に大量摂取したら
後でひどい仕打ちが待っていることは容易に想像できたかもしれない。
当時の僕は、アレルギーのことなど忘れて自分の嗜好のままに
好きなものをたらふく食べていた。度が過ぎてしまった


それらを摂取して1週間もたたないうちにひじの裏や膝の裏、
首元や背中などに赤い発疹が現れて無性に掻きむしりたくなった。
すぐさま皮膚科に行ってステロイド薬を貰って塗った。
そうすると、見違えるように一度は綺麗に治った。


しかし、3カ月ほどしてまたポツポツと発疹が出始めた。
まだ皮膚の深い場所ではアトピーの根が枯れていなかったのかもしれない。
今度はこの前ほど簡単には治ってくれず、
ステロイドを塗っては消え、塗らなければまた悪化するを繰り返した。


知識不足で強力なステロイド剤をまぶたの発疹に塗ってしまい、
まぶたの皮膚が負けてさらなる腫れを招いてしまったりもした。
瞼の上からは皮膚がぽろぽろと剥がれ落ちて、とても他人に見せられるような外見ではなくなった。正直、真っ赤に晴れ上がった瞼を見たとき、
背筋がゾクっとするほど恐ろしかった。


薬を塗っても良くならず、夏休みに入った僕は実家に帰省した。
実家の近くに有名な皮膚科があったのでセカンドオピニオンを求めるべく
訪れてみた。

以前の皮膚科とは打って変わって自分の私生活の現状を沢山
質問してくれて親身になって話を聞いてくれた。
そこで真っ先に言われたこと👇

「一人暮らししている家で毎日お風呂入ってる?
シャワーだけでなくちゃんと湯船にお湯を張って浸かってる???」

完全にお見通しな皮膚科医はにやにや笑いながら
入ってないだろ?そう聞いてきた。

僕はシャワーしかつかってません、そう答えた。
それが大きな原因らしい。シャワーだけでは皮膚表面の重金属が綺麗に流れ落ちず、とどまりやすい。さらにシャワーの水圧を長時間当てているのも皮膚の刺激となってアトピーを悪化させるらしい。


自分のアトピーがなかなか治らない原因が分かった気がした。
なぜ実家に帰ればアトピーが落ち着いて、また大学の通う家に帰れば悪化するのか。それは湯船につかるか浸からないか、ただそれだけだったのだ。


実家で毎日湯船につかるうちに次第に寛解していった。
あの苦しかった時間がまるで嘘だったかのように。
あの時、希望を捨てずにきっと原因があり、
きっといつかは良くなると信じてよかったなあ~と感じる。


もちろんアトピーの出方や症状、原因は十人十色で僕の症例が当てはまる人は多くはないと思う。しかし、当たり前のようで実はアトピーに悪影響を及ぼす習慣はたくさんあると思う。

僕もまだまだアトピーについては浅学非才の身なので、
インターネットや書籍を通じて知識を増やしていこうと思う。



僕の症例はもっとひどい人と比べると話にならない程だと思う。
ネットで調べていくと、全身、発疹がない場所がないほどに発赤が広がった患者さんや、ストレスと痒みと睡眠不足からうつ病に罹患した患者さん、
全身から噴き出す傷口からの汁と落屑のため、学校や仕事を長期休業せざるをえなくなった患者さん…


僕以外にもこんなに苦しんでいる人がいるんだと吃驚した。
僕がその方々にかけたい言葉は、「絶対に希望を捨てずに
治ると信じて耐えてください、必ず解決策はあります。


希望を捨てなかったのがやはり、治癒に繋がると思う。
病は気からとも言われるが、気持ちで負けたら後には何も残らない。
何が何でも直してやる、いいと言われたことは全て取り入れてみる
そんな図太さを持ってアトピーに立ち向かえると快方は近づくと信じている。


話が長くなったので次回に「脱ステロイド」に関して
僕の意見を述べようと思う。

それではまた(^▽^)/






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