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トレーニングメニューには細部まで「○○」が必要

恵比寿でパーソナルトレーナーをしている倉田です。

私がトレーナーとしての勉強を始めてすぐ、先生であり、ボスである久野としたとても印象深い会話をnoteにしたいと思います。

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”俺はクライアントに提供するトレーニングについて、「なぜその種目なのか」「なぜその握り方なのか」「なぜその回数なのか」「なぜそのインターバルの時間なのか」何を聞かれても全て答えられる。”

”君がクライアントに提供するメニューも必ず意図や根拠に基づいている物にするようにしなさい。”

パーソナルトレーナーの価値

トレーナーとしての仕事は多岐にわたりますが、トレーニングメニューを作成し、それを指導することはその中でも大きなウエイトをしめていると言ってよいでしょう。

そのメニューが「下半身だからとりあえずスクワット」「今日は何となくベンチプレス」「理由もなくデッドリフト」といった物だったらそれはパーソナルトレーニングとは言えません。

パーソナルトレーニングはお客様の体に関する目標、目的を達成するためにあり、その目標、目的は人によって異なります。
さらにお客様によって体型、体格、体力、運動歴、既往歴も様々で文字通り、同じ人は二人といません。

つまり必要なトレーニング、トレーニングで意識すべき点、トレーニングの組み合わせは人によって全て異なり、その人にとって最適なトレーニングを提供することがパーソナルトレーニングの価値と言えるのです。

最適なトレーニングを提供するために

実際の所、そのトレーニングが最適だったかどうか、正解だったかどうかはまさに神のみぞ知ることで厳密には判定することはできません。
唯一の基準はお客様が目標にどれだけ近づいたか、どれだけ満足いただけたかです。

ただし根拠を積み重ねることで最適に近づくことはできると私は考えています。
お客様の目標や個別性から何が必要か、どの種目を選ぶのか、なぜその種目なのかを積み重ねるのです。
その人にとって最適なメニューはトレーナーの「僕の考えた最強トレーニング」を押し付けるのではなく、その人自身が答えを持っているという感覚です。

そのようにして作られたメニューには意図が詰め込まれていて、「なぜそうなのか」を問われても全て答えることができます。
トレーニングメニューには細部まで「意図」が必要なのです。

また、万が一最適と考えたメニューで目標に近づく事が難しかった場合、根拠や意図がはっきりしていればそこに立ち返り、修正することが可能です。

トレーナーになるまでのキャリア

当時はトレーナーとして勉強をはじめてすぐでしたが、この話を聞き営業職として企業で働いていた頃に鍛えられた経験と繋がる部分があると感じました。

製造業の営業職として7年間仕事をしていたのですが、そこで必要とされていたのはついつい買いたくなってしまうようなセールストークではなく、ロジックに基づいた信用や品質などの安定感でした。

なぜこの値段は正当だと言えるのか。
この工程のこの部分の検査はこの回数で品質を維持できるのか。
もしこういった問題が起こっても納期を安定して供給できるのか。

ここをしっかりと説明ができないと、企業間の取引はスタートができません。
その為にはまず自社内で徹底して議論を尽くしている必要があります。

営業時代の上司、製造現場、取引先との議論の中で、「なぜ」を追求する姿勢を培っていたのです。
特に当時の上司は品質管理や製造技術を長年担当してから営業にコンバートされた人だったので、まずこの人を納得させるのが大変だったことを記憶してます。

トレーナーになりたい人へ

30歳になってからトレーナーに転職をした身分として、もっと若い時からトレーナーとして働きはじめたら…と考えたり、競技者として大会に向けた準備をしている中で、もっと若い時から体を作るトレーニングをしていれば…と考えるときもあります。
しかし、今のキャリアを積んできたからこそ、こういった考え方の土台を築くことができたし、私にしか提供できないパーソナルトレーニングができていると実感しています。

今は違う職業をしているけどトレーナーになたいと考えている方も、その仕事に真剣に取り組んでいるのならばきっと今の仕事で積んだ経験がトレーナー業にも生きると思うし、今違う仕事をしている事はハンデにはならないとも思います。

トレーニングが好きで、人を喜ばせることや人を支えることが好きな人にはぜひ挑戦してもらいたいです。

トレーニングメニューの追求には終わりがない

メニューの作成ではまず正確にクライアントの目標や目的をヒアリングし、さらに体の現状を把握することがスタートとなります。

その上で、そこのギャップを埋めるメニューを構築しますが、その根拠となるのが解剖学であったり、生理学であったり、バイオメカニクスであったり、自分自身の経験、実践です。
また、それらの知識を繋げていく為に深堀してロジックで考える力を養っていく必要があります。

そこに種目やエクササイズの引き出し、テクニックが十分にあればより効率よく目標、目的に近づくことが可能になるのです。

何が最適かという唯一の正解は無く、お客様の体は日々変わっていて、時にトレーナーが考えている以上の成長をしたり、予想外の様々な変化があったりもします。
様々な状況でもお客様に満足頂けるようにトレーナーは日々勉強をして、実践をして進化し続ける必要があるなと感じています。

また一方で正解のない無限に成長ができる仕事であるからこそ、分野を絞るべきだと思います。

スポーツの競技力を高めるサポート。
怪我などから復帰するサポート。
より良い体作りをするサポート。

全て「トレーナー」という言葉がつく仕事の分野ですが、これらを同時に極めていくことはとても難しいです。
自分の分野を絞り、その分野での仕事の質を高めるために、他の分野からも学んでいくのがより良いトレーナーになる近道ではないかと思います。


同じKEYFITの内記トレーナーとこんな内容で話をしたので今回はトレーナーとしての仕事について思ったことをまとめました。

記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
また少しずつ記事を更新していきたいと思います。

恵比寿駅徒歩5分のパーソナルジムでトレーナーをしています。
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恵比寿でパーソナルトレーナーをしています。 ダイエットやボディメイクに興味のある方はお声かけ下さい。