夢メモ 2023/10/5

昔通っていたピアノ教室でレッスンを受けている。
私の右隣には2人の少女がおり、右手から「ストレンジャー・シングス 未知の世界」に出てくるエリカ・シンクレア、次にボブカットの金髪少女が座っていたと思う。ピアノの先生は立っていた。
私は楽譜を見ながら途中からショパンのワルツ第9番を弾くが、トンチンカンな音ばかり弾いてしまう。全く進めないので、先生も少女たちも落胆している。
するとエリカがこう言う。
「私、この音嫌だなー」
金髪の少女も同意して「私もー」と言った。
手厳しい。今はあんまりな音だけど、これから練習すれば良くなるはずなのだ…そう考え、私は自分が激情しない様に努めた。下手なのは本当のことだし、この子らはほんのこどもだから。
「先生、一旦最初から通して良いでしょうか?」
「ああ、最初からね。良いでしょう、間違っても、最初から通しで、やっても良いと思いますよ」
途中からだと全然進められないので、そうすることにした。楽譜の最初を見て弾きはじめる位置に指を置き、また顔を上げると楽譜は忽然と消えていた。
いつの間にかエリカは左隣に移動して、先生が録音の準備をしているのを手伝っている。
座って録音マイクをいじっているエリカ。彼女の膝に臙脂色のスケッチブックがあって、私の楽譜だと思ったから取って確認した。けれど、私のじゃなかった。
私のはピアノの下にあった。多分少女たちが隠したんだと思う。
「まだ暗譜してないから、見ないと弾けないの。ごめんなさい」
少女らに言い訳し、改めて、私は楽譜を見て弾こうとした。

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