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大人の英語学習はこの順番で!何から始めればいい?を解決します。

「英語勉強し直したいけど、何から始めたらいい?」久しぶりに英語をやってみようと思った大人の学習者が最初にぶつかる壁がこれ。

「学校と同じように、文法と単語から始めればいいのかな…?」もしなんとなくこう思っていたら、今回のお話が役に立つと思います。


「使えるようになるために」を意識する

これから私がお話することは、「英語が使えるようになるために」を前提としています。

英語が使えるとは、「読む・聞く・話す・書く」のスキルを身につけて、相手の言いたいことを正しく理解し、自分の伝えたいことを自由に言ったり書いたりすること。相手と関係性を築いたり、新しい情報を幅広く手に入れて知見を深めたり、やりたいと思ったことを日本語環境と同じように挑戦できること。

そう、日本語と同じように「コミュニケーションの手段」として使うことです。

学生時代のように、試験対策メインで「読む・聞く・(書く)」を中心とした使い方ではありません。

これを覚えておいてくださいね。

なので、文法や単語などの基礎知識をだだだだーーーーっととりあえず頭に入れるというスタイルで英語を学び直すのはおすすめしません。

なぜなら、いざ英語で会話となったときに

  • 単語が単発でしか出てこない

  • イエス、イエスしか言えない

  • 相手の英語が耳に入ってこない

せっかく覚えた文法や単語の知識が実践で活かせない、こんな状況に直面してしまうからです。

「使えるようになるために」英語学習はこの順番で始める

毎日忙しい大人の英語学習。「使う」を前提とするならば、この順番で学びましょう。

STEP1. 発音
STEP2. 文法
STEP3. 単語

発音というのは、簡単にいうと英語の音の特徴を知るということ。

まずは発音をやってから、文法の参考書を進めます。そして文法の参考書に出てくる単語は確実におさえながら、同時に単語帳で効率よく語彙を増やしていく、こういうイメージです。

STEP1. 発音

文法でも単語でも、ただ書いて覚えるのではなく声に出しながら学習すべきだからです。

くりかえしますが、今回の英語のやり直しでは英語を使うことを想定しています。

例えば、会話の聞く・話すには英語の音が欠かせません。

実践をイメージしながら、「なるべく実践に近い形」で日々練習しておく。これを積み重ねることで、実際の会話で英語が出てきやすくなるんです。

それに、あまり知られていないのですが、こんなことがよく起こります。
↓↓↓

日本語の音でカバーしてしまう

例えば「v」という音。

英語の「v」の音を認識していない、もしくは音の出し方を知らないと、日本語の「ばびぶべぼ」に変換されて「ぶ」のままで口から出てしまいます

「ベスト」という言葉であれば、

  • "ベストを尽くす"のベスト

  • "洋服"のベスト

カタカナだと全く同じように発音しますよね。

でも英語だと違います。

「b」と「v」の違いで意味も違ってくる
  • "ベストを尽くす"のベスト → best

  • 衣類のベスト→ vest

日本語のバビブベボは「b」に近いので、あなたが「衣類のvest」を思い浮かべて話していても「ベスト」と発音している限り伝わる可能性は低い。

ほかにも、木の実・果実を意味して「ベリー」と言っても、相手には「腹部」と聞こえる可能性大。

カタカナの「ベリー」は「belly」に近い音

こういう違いが出てくるので、初級の頃からでも「音」への注意が必要なんです。

となると、文法や単語を声に出しながら学ぶ前に

・英語の正しい音を知る(子音、母音 ※特に日本語にない音)
・英語の音を出すために、口や舌、喉の動かし方を練習する
・英語の音の変化の特徴を知る (→リスニング強化時でOK)

これをしておいたほうが効率的ですよね。

発音を先に学ぶことでこんなメリット

  • 教材の音声とあなたの音の違いも気づきやすい

  • 自分の発音も修正もしやすい

  • 聞き取れる単語も多くなりリスニング力が上がる

ただし、今の時点でひとつずつ完璧にマスターする必要はありません。

まずは英語にはどんな音があるのか、どんな特徴があるのか、それを認識してみてください。

STEP2. 文法

文法は、英語の基本ルール。

空港やホテル、カフェなどある程度決まった会話をするだけでなく、もっと自由に言いたいことを伝えたいなら、英文法がその近道です。

日本語は、比較的語順が自由でも通じます。例えば「私は彼にコーヒーを買った。」という文であれば、

  • 彼にコーヒーを買ったよ、私。

  • コーヒーを彼に買ったんだよね、私。

  • 私、コーヒーを彼に買ったよ。

  • 私、コーヒーを買ったよ、彼に。

語順を変えても、多少感情の違いはあれど、思い浮かべる光景は同じですよね。つまり、通じますよね。これは助詞のおかげでもあります。

一方、これを英語に訳すと、

I bought him a coffee.
もしくは I bought a coffee for him.

これです。

試しに、さきほどの日本語を英語にしてみると…

  • 彼にコーヒーを買ったよ、私。→ Him a coffee bought I. 

  • コーヒーを彼に買ったんだよね、私。→ A coffee him bought I. 

  • 私はコーヒーを彼に買ったよ。→ I coffee him bought.

  • 私、コーヒーを買ったよ、彼に。→ I coffee bought him.

会話の状況や流れで通じるものもあるかもしれませんが、「Huh? (え?)」って言われる可能性大です。

英語は「助詞」がない代わりに、語順でそれぞれの単語に機能をもたせます。

I bought him a coffee. 
誰が 〜する 誰に 何を

私たちも日本語のルールに則って通じる話し方をしている。だから英語で何かを伝えたいなら、英語のルールを使わないと伝わりません。

初期段階でおさえておきたいのが、中学3年間の英文法。英会話はシンプルな文法で十分に通じます。

「こんなのあったねぇ〜!」という感じで見直してみてください。

STEP3. 単語

単語は正直、無限です。

レベルが上がっても、語彙や表現の取得に終わりはありません。

だからこそ、覚える限りがある「発音」「文法」を先に頭にいれてしまって
単語や表現をどんどん入れて使っていく、というのを大きな流れとしてとらえてみてください。

おさえるべき単語は、

・英文法の参考書に例文として使われているもの
・初級用の単語帳テキスト(1000〜2000語程度)

まずは、英文法の参考書に出てくる単語は確実におさえます。

知らなかった・覚えてなかった単語は、別途書き出して日々スキマ時間に復習して覚えていきます。

単語暗記アプリを使うと、理解(記憶)力に応じて、記憶に良いタイミングで単語確認通知をしてくれるので便利。

↓おすすめの単語暗記アプリ↓

  • Anki

  • WordHolic

そして、英文法参考書に出てくる単語だけでは足りないので、補足として「単語帳参考書」を使います。

語彙は動画や映画からもひろえますが、初期段階でそれを単語強化のメインにするのは効率が悪すぎます。

初級単語がまとめられた単語帳を1冊買って、それに集中して覚えてください。

ただし、覚えるだけで使わなければ忘れてしまいます。新しく覚えた単語は、例文の単語入れ替えのときに積極的に使ってみましょう。

  • 文法を学んでいるときの例文の一部を入れ替えて、声に出してみる

  • 参考にできそうな英文の単語の一部を入れ替えて、インスタに投稿してみる

このように、英会話のパートナーを見つけなくても、使える環境はつくれます。

初級の頃から「覚えながら積極的に使っていく」、この姿勢は私も英語・フランス語・ドイツ語習得で一番に大事にしていました。

初級の2000語が身につけば、動画や映画の理解度も上がり、ひろえる単語も幅広くなり英語に触れること自体がおもしろくなるはずです。

大人の英語学習の順番はこれで!

ここで、まとめます。

「ひさしぶりの英語、ほぼ覚えてないし、いざ英語話せといわれても思いついた単語を並べるのが精一杯。」こんな状況から抜け出すには、

  1. 発音

  2. 文法

  3. 単語

この順番で英語を学習していきましょう。

それぞれの学習方法はまた今度お話しします。

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