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28歳のゴールデンウィーク
28歳のゴールデンウィーク。僕は長い連休を迎えていた。
川崎駅西口の19平米の部屋で夜中、一人で鏡月を飲んでいた。
お酒で理性を吹き飛ばさないと、耐えられないような孤独を感じ、
後先考えないペースで飲んでしまっていた。
次第に高揚した気分になり外に出て春の涼しい風を感じていた。
気づいたら朝方、僕は幹線道路の脇の歩道を歩いていた。
どれくらい歩いたか、足の痛みも感じながら、現在地もわからず歩い
血が通った心を取り戻すために
心が苦しいけど、原因が分からない。
そんな思いを20代後半から感じながら生きてきた。
思い返すとそもそも人生で順調だった時ってあまり思い浮かばず、
いつも苦しさを抱えていたような気がする。
人と上手く馴染めない、何をしても人より上手くできない。
そんな感覚から自分の感情に蓋をするような生き方をしてきてしまった。
自分の気持ちを表に出すより、隠した方が上手くいくことが多かったから。
そんなこと