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【自分メモ】BYOD(Bring Your Own Device)とは

※自分メモです。閲覧してくれている方は、自己責任で活用下さい。
#用語整理 #BYOD #セキュリティ #ネットワーク #とは

# BYODとは

BYOD(ビーワイオーディー)とは、Bring Your Own Deviceの頭文字をとった略称です。
スマートフォンや個人のノートパソコンを所有する人が非常に増えている現代において、その個人で所有している端末を業務利用しようとする考え方をBYODと言います。

# BYODのメリット

企業がBYODを認めることのメリットをまとめます。

<個人のメリット>
・使い慣れた個人端末の利用による生産性の向上
・所有する端末数を最小限にすることができる
・指定端末ではないので、好みの端末を利用することが可能

<企業側のメリット>
・使い慣れた個人端末の利用による生産性の向上
・コストカット(配布端末が不要)
・働き方の多様化に対応
・従業員満足度(ES)の向上
・認めることで勝手にBYODを行うことの抑制が可能

# BYODを利用するデメリットや課題点

企業目線でBYODを認め利用することのデメリットや課題点(要考慮ポイント)について以下にまとめます。

・情報セキュリティリスクの増加
個人端末を利用することで、企業側の制御が及ばない場所でのマルウェア感染や、端末紛失等による情報漏洩が発生するリスクが業務端末を利用する場合に比べて高いです。
・プライバシー問題からセキュリティ対策の実施が難しい
端末の利用方法に対する制限や、監視ソフトウェアなどの導入を行う場合に、個人のプライバシーに踏み込みすぎたり、権利侵害が発生する場合があります。とはいえ、業務利用する以上は最低限のセキュリティ対策が必要であり、そのバランスが非常に難しいです。
・公私の境が曖昧になり、労働時間の管理・把握が難しい
いつでもどこでも仕事をすることが可能になり、労働時間の把握が難しくなります。
※個人的には成果主義にすることで解決する問題であり、そもそも管理が必要であるかという疑問がありますが。。。日本の法律上労働時間の上限が定められているので仕方がないことではありますね。
・従業員への補填や手当の考え方をしっかりと考える必要がある
業務端末を配布する場合と異なり、端末の購入や故障時の対応は全て従業員側で行う必要があります。モバイル端末であれば通信費用も発生します。
こうした費用をどこまで補填するのか、ということを考えていく必要があります。

# BYODを利用する上で必要となるセキュリティ対策

BYODを利用する上で必要となるであろうセキュリティ対策の例をいくつか紹介します。
少し補足をするとあくまで例です。必要な対策はその時々で変わります。また、どこまで対策をすべきであるか、ということもその企業が守りたいものやその価値がまちまちであり、またその時点で世の中的に最低限必要としているセキュリティレベルは変わるため、100%ここまで対応すれば安心、というものはありません。

・端末のハードウェア暗号化
端末紛失時や盗難時に、データが暗号化されていれば容易に情報が抜き出されることはなくなります。

・MDM (Mobile Device Management)や資産管理ソフト
端末管理ソフトウェアによる資産管理を行うことで、誰がどの端末を業務利用しているかの管理を行うことが可能です。例えば紛失時の端末内データの削除や、一定のセキュリティルールにのっとった利用方法の制限などが可能です。
プライバシーの保護もあるので可能な範囲にはなりますが、アクセス管理やログ記録なども行えると有事の際のインシデント対応で役に立ちます。(クラウドゲートウェイ系の機器によるアクセス監視やエンドポイント対策でのログ記録など)

・エンドポイントセキュリティ対策(検疫システム)
セキュリティ対策としてアンチウイルスソフトを導入することは個人端末でも多くの方が必ず行っていることでしょう。コンシューマ向けの対策ではなく、企業向けのしっかりとしたエンドポイントセキュリティ対策を行うことで、端末がマルウェアに感染するリスクや、ハッキングを受けるリスクを最小限にすることが可能です。

・DLP (Dat Loss Prevention)
DLPは情報漏洩対策製品です。DLPを導入すると特定の情報や文字列を含むデータを端末外へ送ることを制限することが可能です。違反動作を直ちに検出し、防御することができます。

# 参考情報・参考文献

参考1:ITトレンド BYODとは?

参考2:Optimal Biz BYODとは?

参考3:カオナビ BYODとは?

参考4:日立ソリューションズ BYODを許可した時の課題を一挙に解決!の巻


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