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死にゆく方との向き合い方

5月の満月に吸い込まれるように、私の義姉は旅立っていきました。
私はサイキック能力を使ったセッション等を行なっているため、亡くなる方や亡くなった方とお話しする機会はよくあります。
でも身内の死と向き合うのは久しぶりで、やはりとても辛い日々でした。
死にゆく方々は、たくさんの事を教えてくれます。

満月の日の知らせ

少しだけ説明しておきます。義姉は兄と結婚して2年目に癌が発覚し、以降11年間闘病をしていました。再発後、末期癌の状況になってからも諦めずに治療する選択を取っていたのですが、「ついに緩和ケア病棟へ移る事になった。余命は数週間〜数ヶ月だと思う。」という知らせが入りました。
それが5月の満月の日でした。
義姉が亡くなったのはその2日後のことでした。

最初で最後のヒーリング

満月の日、私は義姉のハイヤーセルフと繋がる事にしました。
義姉とは、住んでいる所も離れていますし、闘病のこともあって距離感が掴めずにいました。私はシータヒーリング®︎を活用したヒーリングも行なっていますが、西洋医学の方法で治療すると兄達は決めていたので、見守るしかできませんでした。
でもいつかヒーリングしたいと思ってくれたらと思い、身体の勉強も進めてきたのでした。

もともと人見知りな義姉でしたので、繋がる許可をくれるか不安でしたが、お話しすることができました。今の気持ちなどを聞かせてくれました。
少しでも穏やかな気持ちになってもらえたらと、ヒーリングを送ってもいいか聞くと、姉に了承してもらえました。
生きている間にできた、最初で最後のヒーリングでした。

姉の気持ちが落ち着くのが分かり、翌日もお話しをしました。
姉は「逝く日は自分で決めたい。明日かな。」と言って、本当にその翌日に旅立ったのでした。

振動数の変化

先日、満中陰法要(四十九日)を終えたのですが、何度か姉と繋がる中で、振動数が変化することが分かりました。※いわゆる「繋がる」というのは、振動数を合わせることだと私は認識しています。

義姉は、亡くなった直後からとても優しいエネルギーでした。
兄や家族からの愛を受け取り、義姉自身もとても皆を愛していることが伝わってきました。
同時に、心配している感じも伝わってきました。早くに亡くなってしまったので、どうすれば皆が幸せになるか、とても気にかけてくれているようでした。

満中陰法要の前日、義姉が話したいと意図してくれているように感じたので繋がり、たくさんお喋りをしました。
その時の義姉は、生前元気だった時の姿そのまんまに見えて、とっても人間らしいエネルギーでした。ずっと兄のすぐ側にいてくれたようです。
お喋りする中で、義姉の振動数がこれから変わっていくのが分かりました。
本人曰く「もう少し現世ぽくないところに行く」とのことでした。

仏教では、亡くなってから7日ごとにお浄土に行くまでのステップを踏むと考えられていますよね。7日×7週で49日。
ステップを踏みやすくするために、遺された者達がお経を唱える。
お経を唱えることはできない人も多いので、お坊さんが代わりに唱えてくれます。

私自身はこんな風に亡くなった方の振動数の変化を感じるのは初めてでしたが、振動数が変化するポイント、タイミングみたいなものがあるんだろうな〜と感じました。仏教で言うところの、ステップのようなものがあるのかもしれないな、と。

死にゆく方との向き合い方

私は仕事柄、間もなく亡くなる方や、亡くなった方と繋がる機会があります。
看取っていく私たちは、「死なないで欲しい」「あの時〜〜できなった」「本当は幸せではなかったのではないか」など様々な気持ちが渦巻くと思います。
私も、義姉にヒーリングができなかった事を悔やんだりしました。

あくまで私の経験値ですが、実際に繋がってみると「逝くと決めた感覚」「とても穏やかな感覚」「愛に溢れた感覚」が伝わってくることが多いです。
あぁ、死と言うのは終わりではなく、ある意味始まりだったり解放なのだなと毎回思います。

遺される私たちは、とても寂しいですし悲しいですよね。
それは当たり前のことで、愛していたからこそ。ゆっくり自分の気持ちを受け止めていくといいのだと思います。

ただ、何かできなかったと自分を責めたり後悔することはないのかもしれません。
亡くなった方は、自ら選択し、新しい始まりを迎えているのだと感じます。

セッションをしていると、あ、近くにいらっしゃるな〜と感じることも多いです。
私たちが亡くなった方を想ったり愛を送る時、場所は関係なくいつでも伝わるのだなと私は思います。
私はお線香をあげる時や、ふと義姉が浮かぶ時、義姉の事を想います。
「ありがとー」と声が聴こえる事もあるので、やっぱり伝わっているなと思います。

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兄と義姉は、本当に愛し合っている夫婦でした。今もその愛は変わりません。
とても辛い思いをしている兄を見て、義姉と繋がって、こんなにも深い愛があるのだなと教えてもらいました。
同時に、私は兄を、家族を、とても愛しているのだとはっきり気づくことができました。母も父も、兄も弟も、とても愛おしい存在だと感じました。
家族との関係性に課題を持って取り組んできたので、こんなに関係性が変わったことに驚きました。

不思議ですが、亡くなった後に義姉との距離がぐっと近づきました。
姉妹と言うか、友達と言うか。そんな距離になったなと思います。
義姉の妹になれて、本当に良かったです。


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