Gへの敬意_2023/07/30
そういえば、僕は「亜種」という言葉をモンハンで初めて知ったのだった。
そんなことを思い出した今日の日記。
JKB(=自己啓発本)。
KGBみたいだ。
あるいはJFK。
ずーっと積んでいた、品田遊『キリンに雷が落ちてどうする』をやっとこさ読んだ。
ダ・ヴィンチ・恐山としても知られる品田遊大先生の大日記。
日記というか思考の記録。
帯の「品田遊の脳内を覗く超贅沢な一冊」という文に嘘偽りはなかった。
恐山さんのあの振る舞いの根底にはこういう考え方があったのか、とか唸りの連発だった。
喋って動いてるところを普段から知っている人間の思考を知るのは、こんなにも面白いのか。
家に蜂が入ってきたと母が騒いで、父に駆除を頼んでいた。
父は夏休みの小学生よろしく虫取り網で蜂を捕獲し、それを外に逃がした。
今回は蜂だったからよかったものの、これがもしゴキブリだったら絶対に父は殺してただろうな、と僕は思った。
そもそも、みんなゴキブリを嫌いすぎだ。
部屋にゴキブリが入ってきたからといって、反射的にゴキジェットを猛噴射するのは倫理的にいかがなものか。
もちろん、ゴキブリには様々な菌が付着しているから、清潔さを保つための駆除はしてもいいと思う。
むしろ積極的にそうすべきだ。
僕が問題だと感じているのは、「気持ち悪い」という理由だけで、反射的にゴキブリを駆除してしまうことだ。
ゴキブリのビジュアルが気持ち悪いという意見は大いに理解できるが、人体にとって有害な毒を持ってるわけじゃないし、普通は人を咬むこともない。
基本的にはただ「いる」だけである。
ただそこに存在するだけの生き物を、「気持ち悪い」という理由だけで殺すというのは、いささか人間のエゴがすぎるのではないだろうか?
彼らのやっていることは、自分の気に入らないブスを手当たり次第に殺すような独裁者とそう変わらない。
大事なことだからもう一度言うが、僕はゴキブリを殺すこと自体を非難しているのではない。
ゴキブリは菌を媒介するのだから、そりゃあ駆除したほうがいいに決まっている。
けれども、ただ「気持ち悪い」という理由だけで、反射的に殺そうとするのは良くないと思う。
本来、ゴキブリは汚い虫ではない。
排水口などの不衛生な場所から家に侵入したり、雑菌の多い所を餌場としているために汚くなっている。
言い換えれば、ゴキブリは人間のせいで汚くなってしまったとも言える。
せめて駆除する時くらいは憎悪の感情をなくし、やましさを持つことが、私たち人間にできる最低限のゴキブリへの敬意の表し方なのではないだろうか。