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【読んだ・見た記録】2024年1月「君たちはどう生きるか」他

今年はしっかり本を読んでアウトプットしよう!と思い、意欲があるうちにせっせと読んでいる。ここに載せている本以外も読んでいるが悪趣味さが露呈するので、ここでのアウトプットは控えます。

読んだ

インドーグローバル・サウスの超大国(近藤正規)2023.9.25


インドの社会情勢がざっくり理解できた。この本の帯通り、強さと脆さが書かれている。数字の面での経済成長は当面は続くと思う。本に書かれているように人口の割に製造業が伸びてない点が他の先進国の成長プロセスと異なる点であり脆さなんだろう。あと、格差を生む要素が複数あることも成長の足枷。ただ、国外にいる印僑や移民労働者の活躍とその影響は今後も無視出来なさそう。人口の多さを比較的上手く国の成長に繋げているように感じる(海外で働く移民労働者による母国への送金額は世界一)。あと、選ばれし?頭脳集団は昔も今もアメリカへ行っているらしい(言い方変えると本国より将来性あるからインドから出てる)。カマラ・ハリス副大統領がインド系なのは聞いたことあったが、ニッキー・ヘイリスもインド系(パンジャブ系アメリカ人)なのは知らなかった。あとモディ首相に子息いないのも初めて知った。ファミリービジネスだらけのインドで跡継ぎがいないのは、クリーンなイメージを持たせるのに役立つだろう。インドが今後先進国入りするかどうかはかなり微妙な気がするが、今年は選挙だし(そしてモディ氏が再選でしょうね)、注目を引き続き集める国なのは間違いない。それにしても、知らないことだらけ。

コンビニ人間(村田紗耶香)2018.9.4

主人公は社会不適合者として描かれているが、彼女がしている社会を客観視することは誰しもする事だと思う。多様性が一応もてはやされていることから分かるように「普通」には当てはまらない人で成り立ってるのが現代社会だと思うと、適合者なんてそもそもいないのではないかと思ってしまう。主人公はコンビニで働いていて具体的な業務の描写が出てくるのだが、読んでて大学時代にローソンでバイトしてた頃を思い出した。余ったお弁当をよく持って帰っていたのと、レジのお金を盗むシニアバイトのおばちゃんがいて、クビになったのを思い出した。あのおばちゃん更生したかな。この主人公もよくお客さんの観察をしてるけど、コンビニは人間を見るには非常に面白い場所。お客としてではなく、店員としてコンビニにいるとお客さんのこと見放題で更に面白い。

官僚の責任(古賀茂明)2011.7.29

実家の近くのブックオフで100円になってて、興味本位で買った。告発っぽい本はバイアスがかかってる感じがして鵜呑みにしないようにしてるが、ちょいちょい「そうでしょうね」と思う点があった。全員ではないと思うが、「国益のため」ではなく「省益のため」に動いている人たちは少なくなさそう。この点は国連でも似たようなことが言えるかも。権限争議の話が出てくるが、これも悲しいかな国連と同じ。よくOne UNと言うが、各国際機関は自組織の領域を守ることに注力し過ぎて、職員も何のために働いているかを見失いがちになる。入った当初の志のようなものは年月を経て変化する。志が変化することは私は悪いことではないと思うが、気を付けないとすぐ「役人化」するのでそれは避けたい。あとこの人の言う「守られすぎの人を守るべきでない」という考え方は同感。財源が限られているなら尚更。すべての人を平等に救うというのは国も国連もできない。救うべき人を優先的に救うべき。

コーヒーの学校(ムック編集部)2017.3.30

コーヒーのスタディツアーに行くので慌てて読んだ本。コーヒーはまあまあ飲むし、前職でもコーヒー農家支援事業等してたのに悲しいくらい知識がゼロだった。私みたいな人向けに分かりやすく豆の種類、焙煎の仕方、淹れ方、飲み方が書かれた本でありがたい。読んでて、手挽きミルが欲しくなってきた。元パートナーがダイビングツアーの際、ダイビング船にまで手挽きミルを持参した。その時は呆れたが私が同じ事をする日も近いかもしれない。というか、インドがアラビカ種の生産量アジア一位は知らなかった。やるな、インド。


見た

「君たちはどう生きるか」

2024年最初の映画は、久しぶりに日本の映画館で観覧。

過去のジブリ作品の色々な要素(特にハウル、千と千尋)と、なんとなく「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を彷彿とさせるファンタジー映画だった。正直、他のジブリ作品(最近のは見てないけど)よりメッセージが私には読み取りにくかった。というか、戦中が題材だとどうしても今いろんな地域で続く戦争に思いを馳せてしまい、映画が意図するものとは違う事を悶々と考える結果となった(なんでこんな戦争起こるのか、トランプが大統領になったら世界はどうなるのか、なんでよりによって元旦に地震が起こるのかとか映画と直接関係ない事等々)。

素人のただの疑問だが、宮崎駿の鳥の起用の理由はなんなんだろうか。この作品もメインの青サギの他、ペリカンやインコが登場するし、他の作品もよく鳥が出てくる(キャラクターが鳥に変身よくする)。飛ぶことへの憧れ?自由の象徴?とかだろうか。

あと、これは映画と直接関係ないが、日本の映画館の音響は優しくていいですね。昨年、バンコクの映画館は何度か行ったが、予告も本編も結構な爆音なので臨場感を味わいたい人にはバンコクの映画館がおすすめ。



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