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【生後29日】授乳がつらい、D-MER(不快性射乳反射)だった話

授乳中、言語化しがたい不安感、絶望感に襲われることに気づいた。

最初の頃は気にしないようにしていたけれど、特に夜間、それは強まった。夜間授乳中に意図せず涙が溢れる。

愛おしいとか、そういうポジティブな涙ではない。
悲しいとか、そういうわかりやすい涙でもない。

胸の辺りが空洞になったような、スッと冷たい風が通るような、うまくいえないけど、そういうヒヤッとする感じが、孤独感や絶望感、不安感と混ざってやってくるのだ。

最初は授乳中だけだったけれど、搾乳中でもそういった感情になることが多くなり、母乳を与えるという行為をやめない限りのがれられなくなった。

「不快性射乳反射」だった

調べてみると、どうやら最近になって研究され始めた「不快性射乳反射」という症状らしかった。

医師や助産師さんにも相談したけれど、これはホルモンが関わってるから、今のところどうしようもないらしい。(悪阻中からずっとこの「ホルモン」というやつのせいで体を貪られる私)

気分が悪くなる、イライラする、気分が落ち込むといった症状があります。突然起こって、5分程度の短時間でおさまります。
この「不快性射乳反射」は、2008年に最初の報告があったばかりで、まだ原因などわかっていないことも多いのです。

NHKすくすく子育てHPより引用

手根管症候群に続いて、耳馴染みのない、産後のマイナートラブルがまた増えたことに絶望した。

ただでさえ寝不足でしんどいのに、手は自由に動かず、1日8回はある授乳時に気持ちは落ち込むなんて。

夫の存在とNetflixに救われる

とはいえ、せっかく出るのに母乳を止めるのも勿体無い気がして、色々と試してみたところ、下記2つが効果的だった。

1)夫の横でおしゃべりしながら授乳する
2)Netflixの
ワーキングママを見ながら授乳する

あくまでしんどさを「緩和する」ものであり、気持ちの落ち込みがすべてクリアになったわけではないけれど、まあまあ効果があった。

どちらも単純に気が紛れるということと、2)に関しては、同じように授乳や子育てに奮闘するママたち(しかもカナダの)をみることで「自分だけじゃない」という心強さがあった。

助産師には「授乳中のスマホはダメ」と言われたが無視した

ちなみに、病院の助産師さんには自分なりにリフレッシュできる方法があるならそれでいいよと言われたけれど、「こんにちは赤ちゃん訪問」でやってきた助産師さんには「スマホ見ながらだと、ママが真顔になることが多いし、それをミラーリングするから赤ちゃんによくないよ」みたいなことを言われた。

ごめんだけど、無視した。笑

(わかる。言いたいことわかるよ、助産師さん。だけど、こちとら死にそうなメンタルでなんとか授乳してるんだ。だったら笑顔でスマホ見ながら授乳するから放っておいてくれないカイ?というかまだ目が見えてない赤ちゃんに暗闇で授乳してるのに、ママが真顔かどうかってわかるのカイ?とか色々思った)

育児をはじめると「こうした方がいい」「これはしない方がいい」ということが山ほどある。もちろん命や尊厳に関わることなら私は気にするのだけれど、そうでないなら、自分の感覚を大切にしたいし、まずは私が笑顔で我が子に接しられる選択肢を選びたい。



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