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【北欧デンマーク】旅の記録🇩🇰フォルケフォイスコーレってどんなところ?どんな人にあってる?

今回の旅のメインでもあるフォルケ。最近よく聞くようになったけれど、実際どうなの?を書いてみました!
※今回は先輩の紹介で短期間だけお世話になったので、もっと長期を考えている方は同じフォルケにいたすずちゃんの記事をぜひ読んでみてください!

フォルケって何?

わたしが説明するより既にあるものがわかりやすいのでまずはこちら。

フォルケホイスコーレとは、北欧独自の教育機関です。
フォルケホイスコーレの特徴は、試験や成績が一切ないこと、民主主義的思考を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。
加えて、全寮制となっており、先生も含めた全員が共に生活することなども代表的なフォルケホイスコーレの文化です。
生徒はみな国籍関係なく国からの助成金を受けることができ、学費の一部を払うだけで入学できます。(引用元:一般社団法人IFAS

つまり、費用をそこまでかけずに自分の好奇心に近い分野を学べて、しかも全寮制だから各国の人たちと仲良くなれちゃうお得な学校っていう感じです。
費用や期間は学校によるのと、人気のフォルケはウエイティングリストに登録して連絡が来るまで通えないなど一部大変な部分もあるようです。

わたしの訪問したフォルケはこちらのbrenderuphojskoleというところ。こちらの記事で書いた通り、今回は生徒の友達という枠組みのため、2人部屋に3食ついて1日100クローネで過ごさせていただきました。

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↑アウトドアの授業。実際に森に入って木々を切ってます!

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↑こちらはアートルーム。色使いが北欧。

フォルケのデメリット

わたしもそうでしたが、「フォルケ」って調べると、インスタもnoteも素敵そうな記事がでてくるし、夢の北欧ライフだし、いいイメージしかないと思うんですが、合わない人も一定数いるのが事実。実際にセメスターの途中で帰国する人もいるようです。

わたしが滞在してみて感じた、ネックポイントは下記3点。(あくまでわたしの性格から推測したデメリットだよ!)

1)部屋は違えど全生徒と24時間ほぼ同じ空間にいる
2)学ぶ内容が抽象的
3)拘束時間が思っているより長い

1)部屋は違えど全生徒と24時間ほぼ同じ空間にいる

これに関しては全寮制なので当たり前ですが、文化も言語も違う人と24時間同じメンバーでいるというのはわたしには難しそうだなと。若い子(17〜20代前半)がほとんどなので夜まで歌ったり踊ったりする騒がしさがあったり、お風呂や洗濯機の数も限られてるので、自分のペースで回すわけにはもちろんいかず、そこがしんどい人にはたとえ数ヶ月でも結構なストレスになりそうかも?と思いました。

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2)学ぶ内容が抽象的

わたしが体験した授業は①ハーバルジャーニー(ハーブとかのこと)②アート③Danish(デンマーク語)④アウトドアの4つ。どれもやってみてわかったのは、テストがあるわけでも学位を取るわけでもないからこそ、出席がめんどくさくなってる子もいれば、先生も割と自分のペースで進めていくので、1回の授業で何かが達成されるわけでもない。自分自身で「今日はこれを学ぼう」とか「この授業全体で〜について考えていよう」とか目的をしっかり持たないと学べることも少なそうということ。もちろん、なんとなく空間を楽しめるタイプの人や、じっくり感じることができる人には合ってると思うけど、結果主義・スピード感がある性格の人にはもどかしいかも。

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↑ 指で書いた絵

3)拘束時間が思っているより長い

これに関しては学校にも夜と思うけど、わたしの学校は朝7時半〜8時が朝ごはん、8時10分くらいから朝の会、30分ほどで終了し、そこからみんなで掃除して、9時から1コマ目の授業。お昼を挟んで2コマ実施して16時に終了という感じでした。とはいえ16時以降全くの自由というわけでもなく、生徒が各企画したプロジェクトがあったり(ヨガとかお散歩とか)するので、意外とやることは多い。
その後18時から晩ご飯をみんなで食べて、19時〜20時で夜のsinging Time(ピアノを囲んでいろんな歌を歌う)。20時以降は基本的にフリーだけど、合間を縫って洗濯したりお風呂はいったりしていると意外とあっという間に時間が過ぎる。朝も早いので早めに寝たいと思うと自由時間はかなり限られるのでは?という印象でした。
もちろん上手に時間を使ったり、プロジェクトに参加しないという子もいるけれど、最初に書いたように集団ではあるので、グループに馴染めなくなるリスクもあるかなあという感じだった。
だからこそ、部活とか合宿とかそういう集団行動に慣れている人には合っているかも。

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↑culture nightっていう各国の生徒が自国の文化を紹介する日。この日はベルギーだった!

フォルケに合う人

これは先輩と話してて、たしかに〜と思ったことなんだけど、①自分なりの問いを持てる人②ハードワークでそもそも自分に時間を割けなかった人③絶対北欧に住んでみたい人、みたいなあたりはフィットする可能性が高い。

①自分なりの問いを持てる人

これはどういうことかというと、フォルケは前述の通り、誰かが成績をつけたりジャッジするわけでもないので、「〜ってどういう仕組みなんだろう」と自ら問いを作ったり、「この先生はどんな意図でこの問いをはっしたんだろう」「日本では〜だけど、実際はどうなんだろう?」と深読みや、比較できる力が必要。だからこそ、たとえば数年日本で働いて、あらゆる社会へのモヤモヤを感じてから、とか、部下を持って指導経験があって、とか、そういうのだと逆に楽しそうだなと感じた。探してたらこんな記事発見!良い!

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↑朝の会をする場所。歌を歌う日もあれば、誰かがプレゼンする日も。先生によって場の作り方が全然違うのもおもしろい。

②ハードワークでそもそも自分に時間を割けなかった人

これはフォルケならではだけど、朝の会と三食きっちり時間が決まってるので、生活ペースを戻して人間らしく生きるには絶好の場。周りには自然もいっぱいだから、夕食後にゆったり散歩やランニングも可能。最近リトリート(ここは知り合いが行っててよさそうだった!)とかも話題だけど、その北欧バージョンみたいにして使うのも良さそうだなと思う。

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↑こちらは授業のない時間に一人でジャーナリングした時のもの。コーヒーがいつでも飲める環境も素晴らしい。

③絶対に北欧にすみたい人

これは話を聞いてても検索しててもよく見るけど、「絶対北欧にすみたい!」という北欧の熱狂的なファンにはめっちゃおすすめ。とにかく物価の高いデンマークで安く衣食住が揃うのはここくらいだから、土日を利用して街を楽しみながら過ごすにはめちゃくちゃ良い。

とはいえすべて3日間しかいないわたしの印象なので、あくまでご参考程度に。


つづく!

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