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【3~15日目】会社辞めました_退職後何も決まってない人のありのまま記録

転職ではなく空白の「何も決めてない」時間を過ごそうということだけ決めて11月に会社を辞めたわたしの、なんてことない日々の記録。感じたこと・思ったことを色あせないうちに残したいから。

いざ!憧れの国、デンマークへ

さて、こちらのマガジンではすでに書いていますが、退職してすぐ、11月25日〜12月9日までの約2週間デンマークに行って参りました!

北欧への憧れはこちらの記事にも記載した通り、中学生の頃からはじまり、社会人になってからもずっとずっと「いつかは行きたい、住んでみたい!」と思っていました。本当は暖かい季節に長期でフォルケに行こうかな?なんて思っていたのですが、せっかくの機会も巡ってきたので、下見もかねて2週間まずは行ってみることにしました。

こうやって「いつか行きたい」を「今行っちゃえ!」と大胆な行動ができるのも何も決まってない人のいいところだよね。笑

経験には「賞味期限」がある。

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上にも書いたけど、「いつかやりたい」を「今やる」ってすごく大切だなと思う出来事だったので少し詳しく書いてみようと思う。

今回のデンマークは確かにすごく楽しくていい経験だったけれど、今回私が出した結論は「やっぱり北欧には住めない」だった。もちろん食文化や言語、気候、あらゆる「仕方ないこと」が理由だったけれど、、、

でも、と思う。

でも、例えばこれが、新卒1年目の退職後すぐだったらどうだっただろう?
内定がまだ出てない大学生の冬だったら?
今の旦那さんに出会う前の高校生の時だったら?

私の出す結論は、きっと違っていたと思う。

私が今日出す結論は、今日まで積み重ねてきたいくつもの経験の上に成り立つ「判断」であり、もちろんそれは、積み重ねた経験が多いほど強固で、迷いなく、確固たるものになっていく。

逆に言えば、積み重ねてきてしまったいくつもの経験は、時に思い切った舵きりや、向こう見ずな判断を抑制してしまうリスクもある。

きっと私は、「デンマークヘ行く」という経験を今しているからできる判断もあれば、今になってしまったからできなくなった判断もある。それが上述した「〜だったら?」の部分である。

もしかしたらデンマークに留学して、語学も習得し、現地食にも慣れ、現地で就職していたかもしれない。

そういう可能性は、でも、今はほぼ0に近しい。

「どんな経験をするか」はとても大切だと思うけれど、同じ経験でも「いつ経験するのか?」はもっともっと重要だと思う。

同じ経験でもいつするのか?によって、その後の人生に及ぼす影響はかなり変わってくる。鮮度が高いうちに味わった方がいい類いの経験が世の中にはあるし、逆に何十年も熟成するワインみたいに、時を経たからこそ味わえる経験がある。

デンマークで気づいた、帰る場所があるということ

私は今のところ北欧に住むという選択肢はなくなったのだけれど、正直がっかり感はそこまでなかった。大学生の頃は海外思考が強く、それこそいつかは海外で暮らせるように、と強く願っていた自分にとっては意外だった。

一体自分にどんな変化があったんだろう、と自分でも不思議だったので少し振り返ってみた。

大学生1年生の頃、ESSの国際大会で1週間ほどマレーシアに行った。
当時は実家暮らしだったこともあり、海外は実家を離れられる「逃げ場」のようで、日本にいる時よりも安心感があった。

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大学2年生の時にビジネスインターンで2週間ベトナムへ行った。
2年生の終わりまで実家暮らしだったので、この時も自由になれる感覚と開放感があった。

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いずれも、英語を使うことや新しいスキルを得ることより、「海外にいること」それ自体が私にとっては価値だったんだと思う。

その後大学3年生からは貯めたお金でひとり暮らしをはじめ、社会人1年目で地元関西を離れ、2年目には転職して、3年目には結婚したので海外について思いを馳せる事はあっても、実行に移す余力がないまま、あっという間に日々が過ぎた。

そんな日々の中で、ずっとずっと苦手だった「家族」という存在から離れることができ、逃げ場であり、解放される場所であった海外はもしかすると必要がなくなっていったのかもしれない。(家族に関しては下記マガジンをぜひご覧ください)

新しい「家族」ができた今、家は安心できる場所になった。
海外に行かなくても、安心して伸び伸びと暮らせる地盤ができた。
初めて私には「帰る場所」ができた感覚だった。

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さいごに

デンマークでは冬にキャンドルはマストアイテム。hygge(ヒュッゲ)時間の代表ともいえるそのキャンドルを窓辺にたくさん飾っている家庭がいくつもあるので(そしてほとんどの家庭がカーテンをつけないので)、道を歩いているだけで、幸せな気持ちになれる。

日照時間の短い冬に、お家からこぼれるいくつもの暖かい光に、「私も早く家に帰りたいな」という気持ちが自然に湧いてきた。

帰りたい、と思える場所がある。

それは、とても幸せなことだと再確認できたそんな2週間だった。

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■1社目を辞めたお話はこちら

■2社目を辞めることを決めたタイミングのお話はこちら

■会社を辞めて1日目からの記録はこちらのマガジンから


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