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2021年を振り返りつつ「今年の一文字」を思考する

今回は「皆でつなぐ「2021年のわたし」 Advent Calendar 2021」という企画にお声がけいただき、寄稿いたします。

自分なりの今年の一文字を考えるため、この1年間を振り返ってみたいと思います。

私は静岡県東伊豆町の稲取という港町で空き家をリノベーションした施設を複数運営しながら稲取の地域づくりに取り組んでいます。
昨年の年末から始めた宿泊施設「湊庵 錆御納戸(そうあん さびおなんど)」は、コロナ禍に営業開始。

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試行錯誤を繰り返す中でたくさんのゲストと出会い刺激をたくさんいただきました。
ゲストの中には、地域のファンとなってリピートしてくれる方がいたり、稲取の未来を一緒に考えてくれる仲間も増えたりと少しずつですが、人の行き交いが出てきたような気がします。

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滞在拠点となる宿泊施設から、その土地の暮らしだったり文化をキャッチするというアプローチは、日本の田舎が大好きな自分自身が旅をする上で大切にしてきたことでした。
そんな拠点を自分が暮らす大好きなこの港町で作ることができたわけですが、実際に作ってみてゲストの反応を見てみると、自分のいいと思っていた旅のスタイルとこの港町での滞在は相性がいいらしく、想像できなかった展開を生み出してくれました。
二拠点居住の滞在先として稲取を選んでくれる人、実際に移り住んでくれる人、稲取というフィールドを使って自己実現を目指す人、いろいろな人たちが宿での滞在を通して稲取に目を向けてくれるようになりました。

いい流れが来ていることが感じ取れたので、二軒目の宿泊施設オープンにもチャレンジしました。

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新しいことを始めるのはかなりの体力が必要ですが、この流れを活かしてもっと楽しいことを仕掛けていきたい。そんな一心でクラウドファンディングにも挑戦しまして、見事目標達成。
たくさんの人からご支援いただき前進できております。
この企画に参加させていただいたのも、ご支援でつながったぞのさんからいただいた機会だったりします!
そんな二軒目の宿泊施設も、いろいろご縁をいただきながら2022年頭にはなんとかオープンできそうです…!

空き家を活用する中で、少なからず港町の風情ある町並みを維持している私たちにとって、この町をこれから先の世代にどうつないでいくかということをよく考えるようになりました。
これからの地域の未来像を稲取のことを好きでいてくれるファンの人や、この土地で昔から暮らしてきた人たちと一緒に創造していけたらいいなと思っています。

「地域の未来をみんなで考える」言葉にするととても簡単なように聞こえますが、実現させるのは至難の業だということはわかっています。
置かれている状況はそれぞれ違うし、目指してる理想像も異なるわけでそこをどのように折り合いをつけながら未来を創造していくのか…

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人口減少により様々な衰退が顕著になってきている稲取のような地域では、立ち向かわなくてはいけない難題がたくさん存在します。
この難題たちを乗り越える事は1人の力では到底不可能です。
だからこそビジョンを共有できる地域の仲間たちとその難題を力合わせて乗り越えていきたい。
そんな思いが心の中に積もっていて、これをまず言語化して周囲に呼びかけていくことから始めています。

プライベートでは妻との間に子を授かりもうじき父となります。

荒武夫妻

「父」という新たな役割にプレッシャーを感じつつも、新しい生命の誕生の過程を日々楽しんで過ごしています。
大切なものがまた1つ増えるということは、新しい責任が増えるということであり、自分自身の成長機会が増えることでもあり、自分が取り組む地域づくりにも影響してくることでもあるんだろうなと感じています。
ぼんやりとしていた未来が、まだ見ぬ我が子に渡したい未来だと設定することで目指すべき地域像や自分自身の行動指針が明瞭になってきたように思います。

よりよい未来にむけて地域を変容させるような取り組みは長い時間をかけないと結果が見えてきません。
効果測定がしにくい領域だからこそ地道に取り組みを積み重ねていく必要があるし、大きな挑戦だからこそやりがいも一入です。

ということで、この2021年は地域づくりの仲間を声を発して集め、地域の中で父という新しい役割を自覚して出発する年になったということで、この一年を表す一文字は「発」にしようと思います。

来年はさらに激動の一年になる予感。
よく遊び、よく働き、みんなで楽しく暮らしていきたいと思います!!

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