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【洋書感想】Sammy Birdシリーズ:おしゃべりな鳥さんの絵本

私は絵本が好きだ。

語学学習の初心者にとってこれほど心強い多読媒体はない(と個人的には思っている)。

大人に絵本を勧めると時々「絵本はちょっと……」と言われてしまうこともあるのが悲しい。いいじゃないか、絵本。

表現が平易なことが多いし、イラストで世界観が表現されているのも素敵だ。加えて紙媒体の本は、裏表紙まで凝っているものがあってわくわくする。
今日はそんな大好きな絵本シリーズの一つを紹介したい。


Sammy Birdシリーズ

Kindle Unlimitedでも一部読めるこのシリーズは、なんとシリーズ200冊以上ある。
1日1冊読んでも半年以上持つ。
私もまだ全部は読破できていない。

この本との出会いは、私がKindleで【Children ‘s book English】と検索したときのことだった。
その時に見つけた本がこれだ。

The BEST Children’s Book EVERと大文字タイトルで主張されているのに、主人公と思しき鳥が疑いの目で “No, it’s not.”と否定している表紙。
子ども向け絵本なのに、そんなに皮肉たっぷりにスタートすることある?と興味を惹かれてしまった。

このシリーズの主人公であるSammyは、ちょっと抜けているところのある、愛すべきキャラクターだ。
そして、画面を超えて読み手にめちゃくちゃ話しかけてくる
読み聞かせをされる子どもは没入感があって楽しいだろうな、と思う。

シリーズの中で話しかけてこない話はないのではないかと思うくらい、話しかけてくる。
おしゃべりで可愛い鳥さんである。

The BEST Children’s Book EVER

この話は、Sammyが”The BEST Children’s Book EVER!(最高の子ども向け絵本!)”と書かれた立札を見つけるところから始まる。

立札を見つけたSammyは、”Please let me be in this book!(この本に登場させてよ!)”とつぶらな瞳でお願いするが、なかなか物語の中には入れてもらえない。

努力の末、Sammyが物語に入れてもらえたかどうかは、ぜひ本編を読んでほしい。

Kindleの説明には141ページと書いてあるものの、ページ数にはびっくりしなくて大丈夫だ。
1ページにイラスト+1文、短くて1語〜長い時は10語くらいで構成された文章が載っていて、ページ数に対して文章量は多くない。
何が起きているのかもイラストで判断しやすい。

擬音語もたくさん登場する。
英語だとこんな音の表現をするんだ!という学びがある。

この本に限って言えば、最上級を使った文章がたくさん出てくるので、最上級ってこういうものだったな、という知識があればなお読みやすいと思う。

Sammy Birdシリーズは、どの話にもクスッと笑えるシーンが挟まれていて、楽しく本を読みたい時におすすめだ。

おまけ:最上級について

最上級は、3つ以上のものを比べて、「1番〇〇」と表現したい時に使う。

【the】 +【 形容詞・副詞 + est】

①単語の最後にestをつける
例) cold(寒い)→the coldest

②cuteなど単語の最後がeで終わっている場合は、単語の最後にstのみをつける
例)cute(かわいい)→ the cutest

③scaryなど単語がyで終わっている場合は、y→i に変えてestをつける
例) scary(こわい)→the scariest

④bigなど短母音(母音の音が短い)+子音の組み合わせの時は、語尾の子音を重ねてestをつける
例) big(大きい)→the biggest

【the】 +【most】 +【 形容詞・副詞】

⑤長い単語の場合は、単語の前にthe mostをつける
※例外もあるものの、基本的には母音(a,e,i, o,u)が3つ以上入っている単語を「長い単語」として覚えておくとよい
例) beautiful(美しい)→the most beautiful

不規則変化

⑥不規則に変化する
good(よい)→the best
bad(悪い)→the worst


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