【洋書感想】ハロウィンおすすめ本を紹介したかった

ハロウィン前から関連した本を読んでいたのに、記事を書くのが間に合わないまま31日が終わってしまった。無計画である。

幸いハロウィンは数百年に一度のお祭りなどではなくて毎年ある行事なので、来年のハロウィンのために、今年読んで面白かった本を書く。
来年はきちんとシーズン内に間に合いますように。

ちなみにKindleでは、 “Halloween story for kids””Halloween book for toddlers”などのキーワードで検索すると子ども向けの本がたくさんサジェストされる。

toddler(s)はだいたい1歳〜3歳くらいまでの幼児のことを指している。
当然親が読むことを前提としているので、日本の学校教育だと中学生までに習わない単語が出てくることもある。

ただ、文章が3〜5語くらいの短い単語で作られていることが多いので、多読に初めて挑戦する方や多読慣れしたい方におすすめだ。

レベル表記はあくまで目安なので、物語から引用されている文章も見つつ、参考程度に確認してもらえたらと思う。


Halloween I Spy

★レベル:簡単
子供の遊びの定番、 “I spy”ゲームを使った絵本。

I spy(アイスパイゲーム)は、ヒントを聞いて目に映るものの中から当てはまるものを探し、当てっこをするゲームだ。

“I spy with my little eye, something +〇〇(ヒント)“(〇〇みーつけた!)が決まり文句になっている。

イメージ図

画像の場合は、アルファベットのJから始まるものが答えとなる。
つまり、ハロウィンの定番🎃”jack-o'-lantern”を答えれば正解だ。

こんな感じでハロウィンに関する単語がたくさん学べるので、まだハロウィン英単語に詳しくない方におすすめである。

また、“I spy with my little eye, something +〇〇(ヒント)“のヒント部分に色などを入れると、英語のスペルがわからなくても、身の回りのものを使ったモノ当てゲームができる。

子どもと英語アクティビティに取り組みたいときにも楽しく遊べる。

Halloween:Trick or Treat! (Sammy Bird)

★レベル:中学英語程度
Sammy Birdは、鳥のSammyが主人公の絵本シリーズだ。

ハロウィンを舞台にしたこの絵本は、Sammyのお母さんからのこんなメッセージで始まる。

Today is Halloween and Sammy will be knocking on your front door. But, he has cavities-so please do not give him candy!

Halloween:Trick or Treat! (Sammy Bird)

「今日はハロウィン当日。Sammyがあなたのお家の玄関ドアをトントン叩きに来るかもしれないけれど、Sammyには虫歯があるからお菓子はあげないでね」という注意だ。

なんとかしてお菓子を手に入れたくてあの手この手で画策するSammyと、Sammyのお母さんからの言いつけがあるから絶対にお菓子は渡せない「あなた(読者)」の攻防がコミカルで思わず笑ってしまう。

Who Ate The Pumpkin?

★レベル:中学英語くらい
クイズ形式でいきものの名前も学べておすすめな本。

『カボチャを食べたのはだれ?』というタイトルのこの本では、カボチャを食べた「誰か」についてのヒントをもとに、正体を当てることがゴールになっている。

I have a long neck.
I have a tufted tail.
The grass is my favorite snack.
And I have black and white stripes all around myself.

Who Ate The Pumpkin?

「私には長い首と、ふさふさした尻尾がある。
好きな食べ物は草。体全体には黒と白のしましまがあるよ」というヒントから導き出せるのは、zebra🦓(しまうま)だ。

たくさんの生き物が登場するので、さまざまな生き物の身体の部位の呼び方・特徴の表し方も学べる。
「なんの生き物だろう?」と考えながら読むのは、クイズみたいでちょっと楽しい。

The Dark is Friendly

★レベル:中学英語くらい
この本が掲載されているStoryberriesは、子ども向けのお話を公開しているサイトだ。
会員登録なしで無料で読むことができる。

このサイトに掲載されている絵本は動画(音声・字幕表示あり)付きで、字幕ではなぞり読みのように今読んでいる部分に色をつけて表示してくれるので、英語の発音も確認したい方にぜひおすすめしたい。

“The dark is friendly”という文章で始まるこの絵本は、子どもが怖がりがちな暗闇が、実はとってもやさしくて友好的な存在であることを教えてくれる。

イラストもやわらかいタッチでかわいい。
眠れない夜、暗闇が迫ってくるように感じた時のお供にしたくなる、やさしい物語である。

Rappin Tappin Halloween for kids

★レベル:中学英語くらい
エドガー・アラン・ポーの物語詩、”The Raven(邦題:大鴉)”の影響を受けて作られた、子ども向けのハロウィン絵本だ。

物語は、主人公が夜にトントンと何かを叩くような音を耳にするところから始まる。

Shhh, now, listen, do you hear?
There's rappin, tappin in my ear
Who's that knocking over there,
Tapping in the cool night air?

Rappin Tappin Halloween for kids

英語ならではのリズムと韻の踏み方が心地よく、思わず声に出して読みたくなってしまう。

The Raven

ハロウィンが舞台というわけではないのだが、英詩に興味がある方は、ぜひこの絵本に影響を与えた英詩”The Raven”にも挑戦してみるのも良いと思う。

こちらは高校英語〜高校英語以上くらいのレベルで、英詩を読み慣れていないとちょっと難しく感じるかもしれない。
著作権切れの作品を公開しているThe Project Gutenbergで読むことができる。

おわりに

残念ながら今年はハロウィンに間に合わせることができなかったので、来年はきちんと計画通り本を読……めるといいな……


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?