毒親育ちその6

母親は看護師をやっていたから

ほとんど家にいなかった。

いても疲れているから機嫌がいつも悪い悪い。

でも家事はほとんど祖母がやっていたから

その分は充分助けられてたじゃん、て思うんだけどな。

ワタシもそーだけど、親御さんを頼らず家事育児仕事

こなしてるママさんは沢山いるもんね。

母は贅沢だなぁ育児もお金出して祖母任せだったし。

そんなんで悪性リンパ腫で入院し出した母。

当然病院は車じゃないといけない。

父親とたまに行っていたけど

父親と車に乗るのが苦痛とストレスでよく吐いてた。

気持ち悪いって言っても怒られるけど。

母の見舞いで病院に行った時いきなり父親に

お前はこれから先どーすんだよ!

なにになりてぇんだよ!

お父さんはお前が笑った顔なんてしばらく見てない!

お父さんが死ねばいいのか!!

は??

別に何にもなりたくないし

おばあちゃんに手あげてるのいつも目の前でみてて

こんな家に産まれて死にたいのワタシです。

て言ったら、そうか。

マジで何だコイツと思った。

姉も弟もいたけど

誰も何も言わない。

つめたーい家族。こんな家族ならいらなかった。

家に帰るなり、

大学いけ!まだ間に合う!やれば出来るはずだ!

本屋に行くぞ!ほら早く!!

何言ってんだコイツ…

偏差値当時40ほどしかなかったワタシに

偏差値65ほどの大学を薦めてきた。

あのさ、大学受験ってそんな甘いもんじゃないでしょ?

そもそも行かなくないって言ってる人に

無理矢理行かせて後で金の無駄だった!

って言うの目に見えてるじゃん。

自分の自己満を子供に押し付けるのやめてよ。

そんなに行きたきゃ自分で行けば?

そっこービンタが飛んできた。

その日からほぼ口を聞くことも

目を合わせることもなくなった。

でも自分はセイセイした。

ずっとずっとビクビク怯えながら

過ごしてきたけど、もうすぐこの家から出る。

そう決めてたから、何言ったって怒られたっていーや

そう思ってたから。

その後、勝手に専門学校を受験した。

きっとフリーターは許さない。だったら

専門学校行ってくれた方がまだマシか。

と、親の事をなんとなくわかってきたから

学費は出してくれるだろ。出してくれなかったら

奨学金の手続きだけでもしてくれたらいいや。

そう考えて、県外を受験した。

絶対一人暮らしじゃないと通えないから、

もしダメだった時のことを考えてお金貯めよう、

その頃からスナックと同時にコンパニオンのバイトを

両方始めた。

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