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mid90s

最近ミニシアターに行くことが多い。

「mid90s」は、知り合いの方がSNSで褒め称えていたのを見て気になっていた。

都会へ出向く機会が増えて、外に出たなら映画も観たい!って夜遅くの回でも寄ってしまうんだよな…


感想を言ってしまうと、これがもう最高だった。

これほど上映中も上映後もワクワクした映画は初めてだと感じるくらいに。

青春映画をなめてかかっちゃいけないな、と思った。

It's a fucking sick movie😎

そういう言葉遣いしちゃダメって英語の先生に言われたの忘れてた🤭

あらすじ

1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィーは兄のイアン、母のダブニーと暮らしている。 小柄なスティーヴィーは力の強い兄に全く歯が立たず、早く大きくなって彼を見返してやりたいと願っていた。 そんなある日、街のスケートボード・ショップを訪れたスティーヴィーは、店に出入りする少年たちと知り合う。 彼らは驚くほど自由でかっこよく、スティーヴィーは憧れのような気持ちで、そのグループに近付こうとするが…。

引用:http://www.transformer.co.jp/m/mid90s/intro&story/

最近立て続けにスケートボードが出てくる映画を観ているので、私もそろそろ乗りたくなってきた。

渋谷に滑れる公園もあるらしいから、とりあえずボードだけでも買いたいと思っている笑


音楽と心境

映画の構成とかカメラワークとか、細かいことはあまりわからない。しかしこの映画の音楽人物の心境の表し方に関しては、知らないなりに凄いと感じた。

主人公が焦っている時には爆音で激しい音楽が流れ、動きとともにプツリと突然切れる。

薬をキメた兄ちゃんが歩いている時には間の抜けた音楽が流れ、場を移動するとともにその場にあった音楽へと変わる。

やはり映像と音楽と役者の演技、これらを融合させて観客に伝えるという映画は乗り込みやすい。

そしてこの映画は感情の変化が目まぐるしい。主要人物たちはテンションが高いんだけど、それだけじゃない。

音楽とともに高揚感を味わう事ができて楽しかった。crazyでexcitingな映画だった。


くだらないことを全力で

青春物語はスポ根とか恋愛のイメージがとても強かったけど、この映画はそんなかっこよかったり切なく甘かったりしない。

いわゆる不良たちが、世間にくだらないと吐き捨てられるようなことを全力で、それをかっこいいと思ってやっている。

世間にバカにされてしまうような少年たちが、くすぶりながらも全力で人生を生きていて、それがなんともかっこよかった。

この先彼らが夢を見て生きれるのか、彼らの言うくだらない何かになってしまうのかはわからない。

でもこうやって、青春を全速力で突っ走っていた時期が存在するかしないかは、実はとても重要なことじゃないかと思っている。

そして、そんなことを全力でやっていることこそが人生そのものなんじゃないかと思って、とても愛おしくて最高に美しかった。

成長するにつれて忘れてしまいがちな反骨精神も、ちゃんと大切にして生きていたいよなと改めて感じた。

とてつもなく興奮する最高の映画だった。

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