自分軸と他人軸
自分を大切に。相手の立場に立って考えよう。
よく聞く言葉。これらは矛盾してると思いながら、確かにどっちも大切だなぁと感じている。
だからこそよくわからない。結局私たちは「自分軸」を大切にすべきなのか、「他人軸」を見るべきなのか。
答えはきっと「時と場合による」だろう。
私の答えとしては「時と場合とその人による」
「自分軸」を大切にしたい私の視点でまとめてみる。
自分軸
自分軸とは、「自分がどうありたいか」ということが基準になっている考え方、生き方のことを言います。
引用:https://www.mori-life.com/self/jibun-jiku.htm
自分が何をしたいのか、何が幸せなのか。いわゆる自分の価値観を優先し、外的な評価をあまり意識しない。
自由人、芯がある、などと言われるのはこちらのタイプだと思う。
他人軸
他人軸とは、「他人に対して自分はどうなのか」ということが基準になっている考え方、生き方のことを言います。
引用:https://www.mori-life.com/self/jibun-jiku.htm
他人と比べて自分はどうか、外的な評価を意識する。
こちらは優しい、気が利くと言われる人に多いタイプのような気がする。
満足感を得る基準
自分軸と他人軸。どちらかに身を預けているというよりは、どちらを優先した方が満足感が得られるのか、という判断の方が違和感はない気がする。
自分軸の場合は自分の、他人軸は他人の気持ちに寄り添った方が満足感を得られる。軸がどちらかに振り切っているというのは神や仏の域かもしれない。
そして同じ人物であっても、事象によってその割合が変わることは珍しくないだろう。むしろそのほうが多いのかもしれない。
私の場合、自分軸を大切にしたい気持ちの方が強いけれど、相談などについては他人軸を優先することもある。
ここで私の満足感の割合を適当に仮定し検証してみる。
自分優先時の満足度:他人優先時の満足度
基本 = 7:3 = 自分軸
例外 = 3:7 = 他人軸
この仮定から、基本時は他人の気持ちを満たせなくても自分の気持ちに正直でいれば満足度は7。それでいて相手も満足させられたならMAXの10になる。
逆に例外の時は、自分の気持ちを満たしても相手の気持ちに寄り添えなければ満足度は3に減る。
わかりにくいので例を挙げる。
基本時の例として、気に入った服を買おうとした時、友達に「似合わないから買わない方がいい」と全力で止められたとする。それに従えばその人の気持ちを満たしたことで満足度は3。
それを振り切って服を買えば、友達の気持ちは満たせないとしても、自分の気持ちを満たしたことによって満足度は7。
だから私は基本的に自分軸で行動を決める。
ちなみに私が服を買う時、あまり似合う似合わないを考えない。着たいか着たくないか。似合わなくたって着てやる笑
一方例外の場合はその逆。
例えば相談を受ける時、自分の意見を伝えたいという気持ちは出てくるのだが、それよりも相手の望んでいるもの(感情の共有や解決方法)を提供したいと思う。
そうなれば、自分の意見を伝えて満足感3を得るのではなく、相手の気持ちに寄り添うことで満足感7を得ることを考える。だからこの場合は他人軸で行動を決める。
他人軸の場合に少し厄介なのが、相手の反応によって満足度が変化してしまうことだ。
相手のためを思って言った言葉だとしても、それが相手の満足に繋がるかはわからない。むしろ反感を買うことだってある。
その時、「これだけ考えてあげてるのに」のような、「〜してあげている」という思考にだけはならないように気をつけている。
私が考えたいから考えているだけだよ。あなたはあなたでいいんだよ。という気持ちだけは、他人軸を選んでいる時でも忘れないようにしたい。
その考えが、例外時の満足度3にも繋がっている。
なんか数値化するとデータっぽくて感情が薄まっちゃう気がするんだよな。自分で書いておきながら理屈っぽいなぁと思っている。
「わかりやすい」と「共感する」は別次元なのだろうか、理論と感情論の相性が悪いのもこれが原因なのか?
自分他人自分
こうやって文章にしていると、詰まるところ自分軸も他人軸も自分のためじゃないか?と思ってきた。
おいおい、日本語がこんがらがってきたな笑
整理すると、
自分軸 = 他人軸 = 自分のための軸
といったところだろうか。
自分軸は自分の気持ちを優先させるものだから、もちろん自分のための軸だ。
しかし他人軸も、他人や周りの評価のために何かをすることで、相手が喜んでくれて嬉しい、という自分のための軸になっている。
やっぱり人間である以上、自分の幸せは自分の幸せ、他人への貢献も自分の幸せになり得るんだろうなぁ。
俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの。
そんなジャイアンの名言も、「もの=幸せ」の時なら使ってもいいのかもな…
それなら最初の、どっちが正解?論争は不毛ではないだろうか。どっちでもいいじゃん。
一般化されたHow to じゃなくて、自分のためのHow to を作ってあげればいいんだ。
自分で自分の基盤となる軸を作ればいい。
結局1番大事なのは自分との対話っていうことだった。
結論:人生の軸は「時と場合とその人」によって変わる
関係ないけど、私は数学の証明問題と方程式を解いている時が中高時代の授業で1番楽しい時間だった。
久々に証明問題ができたような気がして楽しかった。
まあ、もちろん授業外が1番楽しかったけどね笑
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