見出し画像

テスラモデル3購入体験記#18〜買って分かった戦略・進化。未来妄想編その1〜

テスラはビジネスとして学ぶべき戦略の宝庫
最近テスラの時価総額が100兆円を超え、他主要車
メーカーの合計を上回るという記事がありました。
実体感すると、その成長と進化に興味が湧きます。
テスラの戦略から未来の進化を勝手に妄想します!


■時価総額にみる進化への期待

仕事柄、ビジネス戦略に関しては色々考えます。
テスラを購入して実体験すると、自然とニュースやtwitter仲間からの情報へ興味が湧いてきます。
どんな戦略で高い期待を集め、実現するのか?
「戦略好き」の妄想が始まってしまいました。

時価総額と成長と進化への期待
株価で計算する時価総額は、その企業の価値です。
価値が高ければ株価があがる。では価値とは何か。
未来における進化への期待の大きさだと思います。
そう、未来に予想される成長と進化への期待

時価総額100兆円という期待の大きさ
テスラは、2021年11月現在で、100兆円を超える時価総額になり、世界の主要車メーカーの合計を上回るという記事を拝見しました。※1
期待感がすごいことになっていますね。

画像1

出典:ビジネスインサイダー、村上 茂久 さん記事

ビジネス戦略のお手本
なぜ、これだけの期待を集めているのか?
テスラは考えてみると、学ぶべきビジネス戦略のお手本の宝庫のような会社です。
老舗自動車メーカーの前例を覆す戦略の宝庫。
それは、テスラはEV車メーカーでなく、新社会インフラサービス企業を標榜しているからかも。
テスラの戦略から、4つの大きな期待を読み解き、勝手に未来の進化を妄想したいと思います。


■地球温暖化防止の大戦略(期待1)

CSV(Creating Shared Value)
CSVは社会的課題解決ビジネスの本質にする事。
ビジネス戦略の大家、マイケル・ポーター教授が提唱する「共通価値の創造」です。
従前のCSR活動は、社会貢献する企業の責任として本業と別な活動として行うケースが多く、ともすると本業の利益に直接効果をだすことは稀でした。

地球温暖化防止というCSV
地球温暖化を救うのが、テスラのミッション。
EV販売(事業)と地球温暖化(課題)は両立(共通価値の創造)します。
このミッションに惹かれて購入した方も多いのでは?
実はわたしもそうでした)※2

CSVは、企業が生き残っていく前提に
売り手よし、買い手よし、世間よしの三方好し。
近江商人が古から伝える事業が持続可能な条件。
CSVの大戦略は、SDG'sグリーンエコノミーの世界規模の大きな潮流もあり、テスラへの大いなる期待になっていますね。
これが大きな期待その1です。

■電気との垂直統合(期待2)

エネルギーを創る。貯める。運ぶ
物理はわかりませんが、非常にエネルギー的な効率が良さそうなのが、電気ですね。
太陽等の自然の力で発電し、貯め、流して使う。
世界中何処にでもある自然から地産地消し、既存のインフラを活用できれば、新興国でも比較的容易に進化できそうな仕組みです。

テスラはなぜ充電設備を提供するのか
自動車メーカーはガソリンスタンドを作りません。
他社が提供する水平分業型のビジネスモデル。
一方、テスラは、ソーラー会社を買収し、家庭用の給電システムを販売し家充電できるように。
さらに、自社で、米国、中国全土の道路に沿って、スーパーチャージャーによる給電設備を提供。
今では社会インフラです。

EV発展のためには、充電設備はセットで提供する
必要がありましたが、自分でやっちゃいました。
垂直統合モデルです。いわゆる自前。
最初は大変ですが軌道に乗れば、自社EVの大きな
利便性や差別化につながる。
さらに、これまでの自動車の売切りでの一時的な収益だけでなく、電気販売による継続的な収益を得ることができます。
ゆわゆるリカーリングモデル
毎年一から収益を獲得するフロー型から、顧客が毎年積み上がっていくストック型収益獲得モデルにビジネス転換します。これは経営的な安定化です。
EVとエネルギーとの垂直統合による経営の拡大、そして安定化。
新しい社会インフラ企業としての期待がその2

画像2

■ソフトウェアによる自動運転(期待3)

テスラといえば、自動運転の代名詞
地球温暖化だけでなく、自動車の普遍的課題も解決。
安全運転による事故防止は、絶対的な差別化要因。

リアルな世界をデジタルにする挑戦
何が起こるかわからない「リアルの世界」。
無限の変化から一定の法則をAIを活用して、アルゴリズム化し、事故を防止する。
リアルな道路を取り巻く環境を、カメラのみを通じ、デジタルツイン化して、情報処理する挑戦は、Googleが扱うデジタル化されたものを処理するより、圧倒的に難しいと想像します。

運転が無人化する
米レンタカー会社ハーツによる10万台発注が話題に。
単なるレンタカーのEV化でなく、自動運転による移動提供を意図しているのではないでしょうか?
いわゆるMaas (Mobility As A Service)。
将来はレンタカーではなく、必要なときに呼ぶ世界に転換することを予想し、布石を打ったのかも。

前人未到の果敢な挑戦ゆえの期待感
再利用可能なロケットで初めて人類を宇宙に届けることができたイーロン・マスクだからこその期待かもしれません。
自動運転とMaas。これが期待3です。


■ハードウェアを内製化(期待4)

自社工場vsファブレス
EV市場へアップルやソニーの新規参入も噂されていますが、多くは製造を他社に外注するようです。いわゆるファブレス方式
圧倒的に参入スピードが早く、リソースを企画やコア技術に集中することができます。

テスラは自社工場で内製
米国フリーモントや中国上海に自社工場があります。
テキサスやドイツのベルリンにも予定しています。テスラは、自社工場でEVにおける差別化要因になるコア技術を選んで内製化しているようです。
電池、アルミフレーム(ダイカスト)、CPUなど。その他は外部調達し、内製と調達を戦略的に実施。
さらにスペースXで培った宇宙産業の技術なども活用することで、自社の製造技術を高めているようです。
開発を宣言したロボット製造へも応用も期待されます。

上下流工程への進出
自社工場生産も軌道に乗るまでに時間がかかります。
作ればいい訳ではないので、品質、生産性の改善が必要となります。
一方で軌道に乗ると、コア技術の機動的な開発、原料調達など、製造工程の川上や川下まで拡大が可能に。

実際に原材料の調達を始める
先日のニュースでは、電池というEVのコア部品で重要になるリチウム、ニッケル、コバルトなどの原料の取得(川上)まで、拡大しているようです。※3
安く手に入れて、効率よく、大量に創ることで、他社との圧倒的な差別化要因を創ることができます。
ファブレスだと、製造のノウハウなどは、他社にもその恩恵が流れてしまいます。

画像3

■大きな4つの期待(まとめ)

期待1:地球温暖化という大戦略への期待
地球温暖化の解決と自社の事業拡大を両立させる
CSVとグリーンエコノミーの大きな流れに乗り、未来に向けて進化する期待。
テスラのブランド力に寄与してます。

期待2:エネルギー。電気との垂直統合への期待
従来のEVメーカーとしての進化だけでなく、総合エネルギー企業という社会インフラ企業としての進化・成長への期待感。

期待3:ソフトウェア。自動運転での圧倒的価値

自動運転による交通事故撲滅への期待。
そして、移動提供サービス企業という新しい社会インフラへの進化への期待。

期待4:ハードウェア。自社工場と内製

ソフトウェアによる圧倒的な付加価値だけでなく、自社工場とコア技術の内製化による、より効率的で、より高品質、低価格なEVメーカーへの進化。
圧倒的な強さの差別化戦略による競争力の進化。

大きな期待に応えられなければ、企業価値は暴落。
逆にこの期待を上回れば、さらに価値は上昇。
さて、未来はどうなるか楽しみですね。


ここまで長文読んでいただき、感謝です!
今回はいつもと違い、自分の本業を生かして体験から分かったビジネス戦略をnote。
実は今回では書ききれず。。。
テスラの成長と進化の未来予想をみなさんとワクワクしながら妄想できたらうれしいです。

【紹介コード】500km分の無料充電特典

テスラの理念に共感いただいた方に個別に紹介特典をプレゼントします。
ご希望の方は以下のリンクから、個別メッセージでリクエストください。
500 km相当分のスーパーチャージャー無料充電の特典等をご進呈。

(手続き方法)
個別メッセージをいただいたあと、別途、ご紹介するリンクから購入手続きをするとモデル3、Yで1500クレジット(500Km相当のスーパーチャージャー無料充電特典と交換可能)がテスラから進呈されます。
詳しくは、紹介リンク先にてご確認ください。
購入を検討される方はお早めにご活用下さい。
素晴らしい「テスラ購入体験」となるよう祈ってます!
※なお、キャンペーンは突然終了する場合があることをご了承ください。

(参考リンク)
※1:ビジネスインサイダーさん:時価総額比較と分析の記事
※2:テスラモデル3体験記#1:夢と社会的課題解決の両立
※3:日本経済新聞:テスラが電池内製に伴う原料確保へ



#テスラ  #モデル3 #体験記 #ビジネス戦略 #未来予想
#ビジネスモデル   #サスティナブル #カーボンニュートラル

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?