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【留学記】カナダでのタックスリターン挑戦

日本の会社に勤めながら海外留学を経験し、自身のキャリアアップを果たしたYukiです。
今回は、2023年度のカナダにおけるタックスリターン(日本でいう確定申告)に挑戦した経験を共有します。


1.タックスリターンとは

タックスリターンとは、日本でいう確定申告に相当する制度のこと。日本では対象者が限られていますが、カナダでは「居住者全員」が対象となり、ビザの種類に関係なく申告が必要です。

居住ステータスによって申請方法も変わるので、カナダのタックスリターンをする必要のある方は下記をご確認ください。

カナダ政府:個人のタックスリターン対象者

時期については毎年4月30日までに申告完了する必要があり、追加納税が必要な場合は支払いについても4月30日が締切日です。締切日が遅れた場合は、罰金や延滞利子が発生する可能性があるので、注意が必要です。

ワーキングホリデーや留学終了で、日本に帰国した後でもできますが、事前準備が必要ですので、下記のカナダ政府のサイトで確認するか、会計事務所などの専門家にお問い合わせすることをオススメします。

カナダ税務局:タックスリターン申告の必要有無

2.自分で挑戦したタックスリターン

今回で私は2回目のタックスリターンを経験しましたが、1回目は自力で申告したので、なぜ自力で進めたのかをまとめたいと思います。

2-1. 自分で申告に至った理由

私はCo-op留学という、座学と有給インターンシップのあるプログラムで留学していました。細かいプログラムの内容については割愛しますが、学生ビザとワークビザが出されるため、学校に通いながらもカナダで働ける権利があります。

日本での職務経験も踏まえて、ありがたいことにカナダで仕事探しを始めて1ヶ月程度でアルバイト先が見つかり、早々に現地での仕事をスタートしていたので、タックスリターン申告対象に該当します。

さらに私の場合は、日本の会社を休職しての留学でしたが、日本での給与収入は発生しておらず、カナダ現地での医療費や家賃も申告対象ではありません。基本的には専門学校の学費と上述したアルバイトからの収入のみの申告で問題なさそうでしたので、自分で申告することにしました。

2-2. オンライン申告

カナダでもオンラインで申請が可能です。私は「Wealthsimple Tax」というサイト経由でカナダ税務局へ申請をしました。
このサイトを活用した理由としては、諸先輩方が日本語で手順を解説している記事がたくさんあったことと、サイト利用の手数料がかからないことでした。

私が滞在していたバンクーバーという地域は、生活コストが高く、無駄な出費を抑えたいという留学生あるあるな状況に私自身も直面していたのです。

アルバイト先からのT4と呼ばれる源泉徴収票と専門学校からのT2202Aと呼ばれる学費の証明をもって、必要項目を入力し提出。収入も多くなかったため、結果的に還付金を受け取ることができました。

払い過ぎていた分が返ってきたという事実と、日本にいた時ですら確定申告を経験したことがなかった自分が、無事に異国の地で申告完了することができたという嬉しさがありました。

3.代行サービスの利用経験

カナダと日本の会社双方で働いていたため、翌年2回目のタックスリターンは、日本語で対応可能なインカムタックスリターンお助け隊というサービスを活用しました。

他の日本語で可能な代行サービスにも問合せをしましたが、こちらの担当者がご丁寧に返信いただけたので、信頼できそうと思い、お願いすることにしました。わからない点も多い中で丁寧にご説明いただいたので、お願いしてよかったです。

3-1. 代行サービス利用の背景

カナダ留学2年目となり、座学期間が終了したので有給インターンシップに突入しました。私が取っていたコースはインターンシップ先に重きを置いており、労働時間に関しては厳しい制約はそれほどなく、多くの学生がWワークを実施していました。

私自身も、色んな経験を積むいい機会だと思い、別の仕事を探すことにしました。インターンシップとのスケジュール調整の観点から、結果的にオンラインで完結できる日本の会社複数社と業務提携を結び、仕事をしていました。

1回目のタックスリターンとは違い、肩書も学生というよりは個人事業主(Self-employed)という扱いになるため、ビジネス用の申告書を提出しなければなりません。自分で提出した申請方法とも異なるため、カナダの会計知識がない自分が、英語ですべてを理解するには時間も労力もかかるので、代行サービスを利用することにしました。

3-2. 自分で取り組む課題

代行サービスを利用するからといって、全てをそのまま任せられるわけではありません。特に、経費関連では、日本で認められる経費がカナダでは認められない場合があるなど、国によって異なるルールが存在します。また、為替レートの変換にも特有の規則があり、これらの対応には専門的な知識が必要です。

私がカナダで日本の企業とも働いていた状況では、業種や職種の特定から、経費計上の可否、レート変換、領収書の管理まで、様々なステップを踏む必要がありました。これらの作業は、代行サービスの担当者と何度もやりとりを行いながら、段階的に解決していきました。

収支の整理や領収書のデジタル化も昨年末から進めましたが、これらの作業は思った以上に時間と労力が必要でした。

バンクーバーでの生活を支えるために働いた日々もあり、最終的に追加で税金を支払うことになり、複雑な気持ちになりましたが、これらの経験から得た学びは、今後のキャリアパスを考えるうえでいいきっかけにになりました。

4.最後に

2度のタックスリターン申告を経験する中で、単に申告の手続きを覚えるだけでなく、より効果的な控除方法を見つけることの重要性を学びました。

特に、2回目のタックスリターンでは、資金繰りに悩む留学生たちが日本の副業サイトを活用し、海外で業務委託の仕事をするためのきっかけになればと思います。

また、世界を旅する「ノマドワーカー」にとっても、滞在先の国での税務申告義務を再認識するきっかけとなることを願っています。税務申告は各国で異なるため、それぞれの国のルールを知ることは重要です。

私自身も、今後は外貨獲得に向けた活動を続けながら、より効率的に資産を管理する方法を模索していきます。この分野に興味を持つ方々とも知見を共有できればと思っています。

同じ思いを抱いている人、海外留学、ライフデザイン、自己実現、キャリア形成に興味がある人は、フォローやいいね、シェアをしてもらえると嬉しいです。

個別で質問がありましたら、こちらのフォームよりお問い合わせください。


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