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第4話:「人生の目的」とは?

「そもそも」1は、

「人は、自分で選んでこの世に生まれて来る」
すなわち、人間としての生は本人の主体的選択である、という前提でした。

では何のために、わたしたちはわざわざ、この世に進んで生まれて来るのでしょうか。

おじいによると、それは
「物質世界でしかできない『体験』を通し、自分で決めた『学びたいこと』を学ぶため」、ということになります。

「あの世」の魂は「体」がないので、体を使っての「体験」はできない。
魂は意識でしかないのです。
なので、わざわざ肉体を持った人間として生まれてきます。
肉体と意識、すなわち魂を持った人間として生まれ、人間だからこそできる学びを体験するために、生まれてくるのです。

そして、人生の目的は、何かを成し遂げるためではなく、そのプロセスから学ぶこと。
何を学ぶかは、各自が生まれる前に、自分で決めているのだそうです。
もっと言えば、この森羅万象の世界は無秩序に偶然存在しているのではなく、全てのピースが特定の目的と方向性を持って存在しています。

ちなみに、地球の目的は「共に繁栄」です。
自然界を見れば分かりますが、全てのものは変動し、循環し、個々のレベルでは生まれて朽ちながら、次世代へと「次なる生命」を生み出しています。
時には自然淘汰というかたちで、変動とともに役目を終えたものが消えて行きますが、大きなスケールで見ればそれも「全体の繁栄」の一環だと考えられないでしょうか。

個人の生の目的は「学び」、地球の生の目的は「共存と拡大繁栄」になりますが、どちらも「(知識・経験・物質を)増やし、関係性の中で進化する」という点で共通していますよね。
それもそのはず。
人間を含めたこの物質世界の大本とも言える「根源意識」のテーマ・目的は「進化」だからです。

具体的、現実的な話に戻りましょう。
人は、何か「目的」を決めることにより行動の方向性が決まり、日々の活動に意味を見出し、意欲を感じます。
例えば、卒業後何も決まっていない高校生は「ブラブラ」しますが、料理人になる!とかジャーナリストになる!とか決めている高校生は、リサーチして目的達成に役立ちそうな学校へ行ったり、仕事に就いたり、トレーニングを受けたりします。未来の到達したい地点・状況と、現在の行動が繋がっていて、方向性があるわけです。
これは、体感的に「現実の話」としてお分かりいただけるかと思います。

このように、地球や個々の生命も漠然と無目的に存在しているのではなく、根底に「そもそも」の方向性がある。
わたしたちは「他との関係性を効果的に活かし、全体として豊かになる」という目的と、そうなるために動きたいという方向性を、生まれながらに備えている、ということです。

目的があれば、必然的に方向性が生まれる。
それが「流れ」であり、それを無視した生き方が「流れに逆らった生き方」ということになります。

(おじいの教えについて詳しく知りたい方は、「魂の掟」原本を読まれることを推奨します)

第5話:人生の流れ



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