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カサブランカ -詩-


少女が暗闇の中をかける

 
それは次第に雨となりこの空を埋め尽くす


嵐の前の鳴り止まぬ鼓動

 
私をどこかへ連れてって
森の中に佇む精霊さん。


吉か凶かは私には関係ないの。


故郷の中の桃源郷はいつしか本当の私の居場所となり


少女が居眠りしたときに見た夢は


幻想では無かったことを告げるだろう。


奇跡の前触れの風並み、風の中にもぐり込むアロマたちは、まばゆい香りを運んでゆく


木々は揺れ、花々は目も見ぬ速さで変わりゆく


そんな植物は
 空想と未来の物語に終止符を打った


それは特別におめでたく、穏やかで、怪しい香りで、華やかなカサブランカ。


今私の心を打つのはそんな情景


ただそこへいるだけで
全部がわたし。

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