初心者向け彩色キューブガイド 2023年6月版


はじめに

この記事ではMTG Arenaで2023年6月から開催されている期間限定イベント彩色キューブについて初心者向けの簡単なガイドです。

彩色キューブに関する概要や細かい戦略や過去記事を参照してください。

この記事では上記の記事から2023年6月の彩色キューブの違い、およびそれを含めたデッキ戦略について紹介していきます。

全体感

各2色にコンセプトが存在するアーキタイプ環境。色ごとのコンセプトは前回とほぼ同じ。
以前よりも多色化が容易になり、3色以上のデッキが作りやすくなった。結果、各色のコンセプトが混ざりどのデッキも似たような構成になりがち。

大まかに
・緑系多色ランプ
・グリクシス系のコントロール
が2強で、それ以外のアーキタイプは両者に対してスケールで負ける印象。

カードリストはこちらから(英語)。


ドラフト指針

・純正2色よりも2色タッチ1色のほうがデッキが強くなる。純正3色以上の多色も十分可能。特にエンドカードは色が違っても強力なカードをピックすることを意識する。

・6,7マナのカードを定着させたほうが勝ちとなるため、優秀なエンドカードのピック優先度が最も高い。相対的に4-5マナのカードは優先度はかなり低く、アドバンテージが確定するようなカード以外は入れたくない。

・ほぼすべてのカードがプレイアブルなのでドラフトしたカードは余る。その分土地を優先してピックする。土地の優先度については過去記事参照

・多色化が進んだ分、土地の重要性は以前の彩色キューブの優先度よりも高い。

・低マナ域はランプならマナサポート、コントロールならマナサポートを妨害するカードで構成することを意識する。

各色方針

今回の白はフィーチャーされているコンセプトのトークン戦略やブリンクが展開力に劣り、弱い色。

ヘイトベア系のカードと払拭の光系の妨害を中心に低マナ域を埋めて、ほかの色のサポートとなる。

類似の除去が多く使いやすい

白のフィニッシャーとなりうるのは白の太陽の黄昏。それ以外は全除去などはあるが、フィニッシャーとなりえないのが白のつらいところ。

X=5のカード。全除去兼白の唯一のフィニッシャー

大ぶりなアクションが多い環境のため、中盤以降の打ち消しが強力。相手は構えているのが分かっていても突っ込まざるえなくなる。
アルケミー専用カードが強く、それらを集めると自然と強いコントロールが作れる。

青のアルケミーカードはほぼ確実にカードアドバンテージが取れる

序盤は相手のテンポを失わせることを重視して、マナクリーチャーを戻す大クラゲ能力が強い。

ランプ側は3ターン目にマナクリーチャーやマナファクトを戻される動きをかなり嫌う

青のフィニッシャーは、コントロールしきった後の真夜中の時計による圧倒的アドバンテージ差、スペルデッキでの 失われた宝物庫の学者/Scholar of the Lost Trove といったカードが分かりやすい。


交戦地帯の複製機/Warzone Duplicatorは、場面を限定せずテンポとカードアドバンテージが取れる個人的なお気に入り。

4マナで試作できるオプションも良い

全マナ域で優秀なカードが多く、ミッドレンジなら赤黒、コントロールなら青黒、ランプなら黒緑と補色に応じて幅広い戦略をとれる最強色。
特にボードorハンドアドバンテージが取れる優秀な2-4マナのクリーチャーが多いため唯一ミッドレンジで戦える色となっている。

大群の妨害工作員はこの環境で唯一2ターン目から盤面をとれるカード。このカードが取れるなら黒系のアグロ寄りのミッドが成立する。

2ターン目に出して除去られなければ勝ち

多元宇宙の突破は今回のキューブの中で飛び抜けて最強カード。このカードをプレイして負けた試合はないし、相手にプレイされて勝った試合もない。黒黒だがタッチしてでも使いたい。

このカードをピック出来た場合は、いかにこのカードにアクセスするかと7マナに到達するかだけ考えればよい


宝物を出すカードが多く、緑とほぼ同等の多色/ランプ戦略が取れる。
低マナに火力が充実していてコントロールでも戦える使いやすい色。

赤の宝物を出すクリーチャーでは宝物が出せる確実度で順位付けられる。
厚顔の無法者、マグダ ≧ 風雲船長ラネリー>顔壊しのプロ、の優先度。

また、多色には闇市場の巨頭や秘本に縛られし者、プロスパーがおり、色が合うならこちらのほうが優先。

タッチして入れても良い性能

大勝ちはコモンなので軽視されがちだが、マナジャンプ+色サポート+手札入れ替えの三役を担い、次ターンの大技につなげやすい。

2ターン目マナクリーチャー⇒3ターン目大勝ち⇒4ターン目多次元宇宙の突破で勝ち

火力は2マナ以下で3点以上、3マナ5点を優先する。序盤にマナクリーチャーを焼け、かつ中盤以降に4,5マナにも使える。例外はミシュラの命令。

中盤までは優秀な除去兼手札交換、終盤はフィニッシャーと場面が限定されない。

フィニッシャーとしては、UR系のスペルデッキ/コントロールでは希望の標、チャンドラ、ランプ系なら原初の征服者、エターリが最適。

多次元宇宙の突破の次に強いエンドカード。ムラがあるのが難点だが、出せれば大概勝てる。色が合わなくても取れれば無理やりタッチして使ってもよいレベル

マナクリーチャーを多く擁し、多色・ランプ戦略の肝となる色。
ただし、除去やドローが限定的で、ランプ先のクリーチャーもEtBで影響力のあるカードが少なく、不器用な印象。
緑をやる以上、ほぼ確実に多色戦略をとることになるので、フィニッシャーなどは他の色に任せたい。

2マナ以上のマナを出すマナクリーチャー/マナファクトも多いので、ビヒモスを招く者、キオーラとの組み合わせると4マナ出ることを意識してプレイする。

フィニッシュ手段としてグレートヘンジが存在する。4-5マナでパワー5程度のクリーチャーを盤面に用意して展開することが理想だが、この環境で4,5マナのクリーチャーの価値が低いため、以前の彩色キューブに比べると信頼性が悪い。

大型クリーチャーの中では生物除去と置物除去、除去耐性ありと一番器用

多色

単色に比べて一段階強力。4-5マナは優先度が低値と述べたが、多色は別。フィニッシャーなら色が合わなくても積極的にタッチして入れてよい。ただし3色以上はカラートラブルになりやすいのでダブルタッチは要注意。

特に強いと感じるカードを雑に紹介する。

先駆ける者、ナヒリ
白は少し見劣りしてるが、このカードがあるなら白を使いたくなる。

時を超えた英雄、ミンスクとブー
Arenaでは5マナとなっているが、それでも十分強い

ハイドロイド混成体
基本はX=4のカード。土地が詰まったときは緊急でX=2で打つこともあるがそうなった時点で大概負ける。

ランプデッキのお供

復活したアーテイ
打ち消しと除去でモードが選べて3/2が残るのは破格。

偉大なる統一者、アトラクサ
ダブルタッチでも積極的に使いたい唯一のカード。マナ拘束がきつそうに見えるが、豊富なマナサポートから7マナ到達時にはわりかし簡単に出る。盤面に影響を与えないため出した返しで負けることもあるが、ランプ/リアニ/ブリンク/踏み倒し系のすべてで強い万能カード。

無色

3マナのマナファクトはセレスタス、彩色の灯籠、伝説の秘宝の3枚が特におすすめ。デッキコンセプトにあわせて優先度が異なる。

どのデッキでもOKだが、とくにコントロール向け
多色戦略向け
低マナの伝説クリーチャーが多い場合、優先度が上昇。侵攻の伝令、ローナと相性が良い

フィニッシュ手段としても色を選ばないためどのデッキでも採用でき、ピックしやすい。街並みの地ならし屋は8マナ出せるデッキなら必ず入るフィニッシャー。

序盤にピック出来れば8マナ出るようなデッキ構成を目指したい

約束された終末、エムラクールは、出せれば勝ちだがさすがに出すのが難しすぎる。夢はあるがフィニッシャーにしてコンセプトを寄せるほどのカードではない。

さいごに

以上、2023年6月の彩色キューブの概要です。
ここまで、Arenaで一度もMythicに到達したことがない私の意見なので、過信しすぎに注意。

他の方の攻略メモなどもありますのでそちらも参考にしてください。

https://note.com/jey_p/n/nc4d4347b83a3


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