見出し画像

出産までに読んだ小説とか

妊娠後期の殆どの時間を自宅で過ごした。
私は4月から大学の非常勤講師となったが、契約上は月に一度の出勤であり、自宅で授業資料や論文執筆などをこなしていた。
息子が幼稚園から帰ってくるまでの時間は作業に使い、息子が帰ってきて息子がYouTubeを見始めると私は読書をするというルーチンが出来た。
今回は妊娠後期から出産するまでに読んだ本の感想文を書いてみる。

https://www.amazon.co.jp/%E5%BF%83%E6%B7%8B%E3%81%97%E5%B7%9D-%E8%A5%BF%E6%A2%9D-%E5%A5%88%E5%8A%A0/dp/4087717275

心淋し川
江戸の千駄木町にある、心淋し川というどぶ川のほとりに住む人たちのオムニバス形式のお話。
話がポンポン進んでいくのでテンポ良く読めた。
人生の流れに身を委ね、たどり着いた長屋での暮らし。
住人はそれぞれの生活をしているけれど、少しづつ関わりがあって、最後読み終えたときに長屋の印象が纏まっていくような感覚を得た。

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%B8%A1%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%80%AC%E5%B0%BE-%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%93/dp/4167915545/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2LVKTP65BA7LT&keywords=%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%B8%A1%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F&qid=1653447844&s=books&sprefix=%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AF%E6%B8%A1%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%2Cstripbooks%2C178&sr=1-1

そしてバトンは渡された
映画化されたときに石原さとみさんがお母さん役を演じると聞いて驚いた作品。
主人公である優子と実の父親、義理の両親たちの話であるが、義理の両親たちと優子のやりとりが優しく、お互いを大切にしている印象を受けた。
それでも義理の、ということもあってどこか一歩引いて干渉し合わない関係の危うさが私には感じられたが、優子が大人になった時に自分と両親たちとの関わり方を自ら振り返ったことで、優子は大切な人と新たに築いていく家族の形を考えることができ、最後には温かい気持ちで読み終えることができた。
石原さとみさんが演じる梨花の「子供ができると未来が2倍になる」という言葉が印象的だった。

https://www.amazon.co.jp/%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%BB%E3%81%A9%E8%AA%AD%E6%9B%B8-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%B8%B9%E7%BE%BD-%E5%AE%87%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4344984625/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=TFGX4FJOKNI8&keywords=%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%BB%E3%81%A9%E8%AA%AD%E6%9B%B8&qid=1653447865&s=books&sprefix=%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%81%BB%E3%81%A9%E8%AA%AD%E6%9B%B8%2Cstripbooks%2C172&sr=1-1

死ぬほど読書
伊藤忠商事会長などを歴任した丹波宇一郎先生の本。
本を読む意義や読む本の選び方、読み方などが書かれている。
内容としてはとてもシンプルで、これまで読んできたビジネス書などと大きく違う点などはなかった。
しかし様々な要職を歴任してきた丹波先生が話されていると思うと重みが違う。
この本は母から借りたのだが、母が文中にマーカーを引いていて、その直後に「本に線を引いても頭には残らない」みたいな内容が書かれていたことが
1番面白かった。

https://www.amazon.co.jp/%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B8%85%E6%B0%B4-%E5%B9%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E-ebook/dp/B0183IMPJY/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3REEHS068JGOD&keywords=%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9&qid=1653447897&s=books&sprefix=%E8%AB%96%E6%96%87%E3%81%AE%E6%9B%B8%E3%81%8D%E6%96%B9%2Cstripbooks%2C172&sr=1-3

論文の書き方
50年以上前に書かれた本であるが、未だに論文を書くときの参考書として紹介される名著である。
例え話の古さや、論じられている論文の形式が定まっていないことに時代を感じるものの、主要な内容については50年以上前に書かれたものとは思えないほど芯を突いたものだった。
短文から書き始める、主語を明確にするなど、文章を書く時にこれからも気をつけようと思うことが再確認できる一冊だった。

https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E7%AC%AC161%E5%9B%9E-%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E8%B3%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BD%9C%E3%80%91%E3%82%80%E3%82%89%E3%81%95%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%A5%B3-%E4%BB%8A%E6%9D%91%E5%A4%8F%E5%AD%90/dp/4022516127/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=163DYEG5F2UW0&keywords=%E7%B4%AB%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%A5%B3&qid=1653447926&s=books&sprefix=%E7%B4%AB%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E5%A5%B3%2Cstripbooks%2C178&sr=1-1

むらさきのスカートの女
ミステリーというのだろうか?
近所に住んでいるむらさきのスカートの女の仕事ぶりや恋愛事情が書かれているのだが、誰の目線なのかがわからないまま話が進んでいく。
これが気持ち悪い。
読んでいる途中は、もしかしてカラスとかネズミとか、人間以外の目線なのではないだろうかと思うほど、こんなに事細かに一人の人間を間近で観察できる存在が何なのか不思議で不気味だった。
最終的には誰の目線なのかがわかるのだが、わかったらわかったでやっぱり気持ち悪かった。

https://www.amazon.co.jp/%E5%BA%97%E9%95%B7%E3%81%8C%E3%83%90%E3%82%AB%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6-%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%AD%E6%96%87%E5%BA%AB-15-1-%E6%97%A9%E8%A6%8B-%E5%92%8C%E7%9C%9F/dp/4758444269/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=1H53H0DBS6BXS&keywords=%E5%BA%97%E9%95%B7%E3%81%8C%E3%83%90%E3%82%AB%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6&qid=1653447947&s=books&sprefix=%E5%BA%97%E9%95%B7%E3%81%8C%E3%83%90%E3%82%AB%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6%2Cstripbooks%2C172&sr=1-1

店長がバカすぎて
吉祥寺にある書店の書店員とその上司である店長とのコメディ。
タイトルの通り、店長がバカすぎる。
あまりにもバカすぎて、これくらい周りを気にせず前進する姿を羨ましく思うほどだ。
振り回される書店員は日々「もう辞めよう」と思いながら、なかなか辞表を出せずに、終盤には思いもよらない展開となり、良い意味で裏切られるストーリーだった。
ただただ面白く読めたので、続編も楽しみである。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?