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危機に対応できる本物のリーダーになるために必要な要素とは何か?


#DIAMONDハーバードビジネスレビュー

リーダーは、困難な状況で仲間を励まし鼓舞する行動をとったとき、「本物」になる。

困難は自分ひとりでは解決できない。リーダーには自分の力とその限界を理解し、仲間の力の必要性を悟り、そのために仲間を鼓舞する能力が求められる。リーダーとは一人で抱え込むということを意味しないわけだ。

小さな形でも他者を助けると、私たちの恐怖は収まり、集中力が研ぎ澄まされる。

自分の恐怖は他人を助けることによって収まるというのは面白い結果だなぁ。

危機を乗り切るシナリオは存在しないと気づき、混乱の中でも一歩一歩、歩みを進め、状況が変わったり新しい情報が入ったりすれば、その都度、方向性を調整し、対策を改善し、新たな指示を出す。

ともすれば、自信過剰なリーダーほど、自分は誰よりも危機にうまく対応できるのだと思っていまう。かしこいと自分で思いたい人間ほどその傾向は強いだろう。

そうではなく、危機はそう簡単には乗り越えられないという前提にたった上で、危機を受け入れて、その上で危機のど真ん中に恐れをもって入りこみ、正しい危機を理解して、もがきながら対応していく、指示を出していくことが求められる。危機の外側から、指示出ししているようでは、危機という嵐が過ぎ去るのをじっと待っているのと大差が無いとも言えるだろう。

勇敢なリーダーは、その過程で自分がミスを犯すことも理解していて、ミスを犯したならすぐに態勢を立て直す。すなわち、前進しながら学習するのだ。

これも強いリーダーの特長だ。強さというのは、自分はミスをおかす。だがそれ以上にそのミスを取り返すだけの回復力があるということについて自信があるわけだ。

大きな混乱が起きているときのリーダーの最大の役割の一つは、仲間の心身の状態を把握し、必要ならば対策を講じることだ。

今のチームの状態を知らずして、混乱を収拾することはできない。

自分の心、体、精神によく気を配ること。いつであれば自分は仕事に集中できて、生産性の高い仕事ができるのか、いつ休憩が必要なのかを知ろう。

最後に、どんなに聡明なリーダーでも自分の健康に気を配らず、いたわらなければ、良い仕事はできない。徹夜を自慢し、不健康を誇る人間にリーダーを名乗る資格はない。

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