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コーチングが人を活かす
鈴木義幸さんの『コーチングが人を活かす』を読みました。
コーチングにおける62のスキルが具体的事例と共に書かれており、明日から試したいと思わせる本です。その中で響いたスキルと考え方をいくつかご紹介します。
「なぜ」の代わりに「なに」を使おう。
「なぜ」は責任追及で相手の防御姿勢を引き出す。「なに」は相手と一緒に問題を客観的に捉え相手に答えやすくできる。
質問によって、相手の不満を提案に変えよう。
質問を繰り返すことで、相手に気づきを与える。相手への不満から、発想転換し、自己責任に基づく発想を行い、提案へと向かう。
あなたが苦手と感じる人は、あなたが自発的に行動を選択するのを妨害する人である。
自分が相手の自発的な行動を阻害していないか確認しないといけない。
人は4つのタイプに分けられる。
1.コントローラー
・他人の指示を嫌い、自ら行動する人。
・話をするときは結論から。相手の攻撃性に惑わされないようにしよう。
2.プロモーター
・アイデア重視する人。
・アイデアを許容しよう。自由な環境を与えよう。
3.アナライザー
・調査、分析好きで客観性が高い人。
・ペースを合わせよう。
4.サポーター
・他人を援助し、協力関係を大事にする人。
・十分に評価を与えよう。
相手が動かなかったということは、あなたに十分なコーチング力が備わっていなかったということ。
相手のせいにしない。相手に行動をお願いしたらストレートに行動をリクエストする。
知っている、気づいている、見ている、ただそのことを言葉で表し続ける。
相手のそばに自分がいる、いつでもサポートするというスタンスを明示する。
人の上にも下にも立たず、フラットで静かな心を保つ。
上下を意識すると自分の内側は波立ち、相手にも伝わり波立つ。波立った状態で話すのは、相手と自分を深く探索することには向かない。
自分の腕を磨きたいという人は多いが、相手の才能を開花させたいという人は少ない。
メタ的に言えば、相手を伸ばしたいという価値観の人間をしっかり育てるというミッションを持つ組織の重要性があるのではないか。この領域はとても興味深いし自分の価値観とあっており、今後より仕事で取り組んでいきたい。
自分の経験ベースのワンパターンの育成方法ではその方法に合う人しか育てられない。
一人ひとりに合わせた個別対応の育成方法を学び続ける謙虚さが大切。全員に対して使える育成方法やコーチングは存在しないと心に刻むこと。
お互いの違いを愛することから、物事への新たな洞察が生まれる。
人が各々違うことが、人と仕事をすることで飛躍的な成果が生まれる源泉であり、同質化した組織ではつまらない結果しか生まれない。
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