約束

人生で1番聴いた曲はなんだろう　とふと思い
遠い昔を遡った。

僕は昔、ロックバンドにハマっていた。
東京に住んでいたのでライブハウスは身近だったし、時間もあったので名古屋や京都、香川など色んな所に足を運んだ。
僕の青春の傍らにはロックがあった。
ロックのおかげで沢山の思い出ができたし、ロックがなかったら今の僕はいないと思う。
自ら命を断つことに同意はできないが、ライブ終わりは毎回いつ死んでもいいと思っていた。
そのくらいハマっていた。

そんな僕が1番ハマったバンドは
「BUZZ THE BEARS」だった。
多分、今でも知らない人が多いと思うくらいあまりメジャーではバンドだ。

友達に勧められて聴いたのが始まりで
最初は曲調が好きでハマり、ライブに行き、泥臭くストレートなMCと曲に心奪われた。
そこからは時間があれば追いかけるようにした。
他のライブに行くようになったのも、この時くらいからだろう。

BUZZの中に「約束」という曲がある。
僕が人生で1番聴いた曲だ。

歌詞を一部抜粋

亡き友や親族、小さな蟠りで別れてしまった人達を想い、何度涙を流したことだろう。
その度に約束を聴き、前を向くように言い聞かせてきた。全ての出会いは縁で結ばれており、偶然ではないと考えるようになったのも、この曲の影響だろう。

この記事を書いてる最中にふと、久しぶりにライブに行きたいと思い、BUZZのサイトを見てみた。
「大切なお知らせ」と書かれた記事があった。

「メンバー脱退のため2023年12月のライブをもちまして無期限休止とさせていただきます」

別れはいつも突然だ。
最近ライブに行っていない僕がいうのもなんだが、淋しい。
間違いぼくの青春だったBUZZの無期限休止は、心のど真ん中を銃で撃ち抜かれた気分だ。
うまく言葉にできないが、淋しい。淋しいな。

そんなことを思いながら、約束を聴く日曜日。
前を向くにはもうちょっとかかりそうだよ。