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甲府への旅~武田神社、甲府城跡、山梨ジュエリーミュージアムetc.~

 先日、用事があって、甲府に行くことになりました。せっかく甲府に行くのなら、歴史散策もしたい!と隙間時間に散策もしてきました。時間的に甲府駅周辺しか周ることはできなかったのですが、楽しかったので、自分の記録用として、今回の記事を書くことにしました。お付き合いいただける方がいらっしゃいましたら、幸いです。


 今回の甲府散策で、どうしても行きたかったのは、信玄ミュージアム(甲府市武田氏館跡歴史館)と武田神社です。武田氏に以前から興味はあるものの、本を読んでも、その内容が全然頭に入ってこないので、一度、現地に行ってみたいと思っていたのです。地図を見ると、信玄ミュージアムは、甲府駅北口を出て、ひたすらまっすぐ進めば着くようですし、武田神社はミュージアムのすぐ近くなので、徒歩でミュージアムに向かうことにしました。が、これが意外としんどかったです。というのも、この日は晴天だったものの、数日前の雪がまだ歩道に残っていて一部凍っていたのと、武田神社&ミュージアムまでの道が、緩やかに、しかし ずっと上り坂になっていたからです。それでも、行く道筋に武田家の重臣だった人びとの屋敷跡といった看板を目にしたり(とくに何かが残っているわけではなさそうでしたが、地図付きの看板が道沿いに何本も立っていました)、通りの左右に広がる山梨大学のキャンパスを見ながら歩くのは、それなりに面白かったです。駅から歩くこと、約30分、ようやく信玄ミュージアムに到着しました。ここまでの道のりは、全然人がいなくて驚いたのですが、ミュージアムについたら、それなりに人がいて、ほっとしました。地元の方は、車でいっきにここまで来るんでしょうね。↓

信玄ミュージアム(甲府市武田氏館跡歴史館)入口
手前は無料展示、奥には有料展示があった

さて、無料展示では、武田氏館跡(躑躅が崎館跡)の概要や、武田氏三代(信虎、信玄、勝頼)の歩みをざっと辿ることができました。時節柄か、大河ドラマ『どうする家康』のパネル展示もありました。有料展示では、武田二十四将図と『甲陽軍鑑』(いずれも個人蔵)を見ることができました。武田氏と言えば『甲陽軍鑑』というのは、何となく知っていたのですが、『甲陽軍鑑』は、武田家の戦術や戦略、軍法を記したものだということをはじめて知りました。言われてみれば、タイトルがそもそも『~軍艦』になっていますものね。『甲陽軍鑑』をまとめた小幡景憲は、甲州流軍学の創始となり、その門弟は2000人に及び、江戸軍学の主流となったそうです。

 さて、武田氏の館や武田氏三代の概要をだいたい掴んだところで、武田神社に向かいます。武田神社は、もともと信玄の父・信虎が造営した躑躅が崎館跡にあります。武田神社の入口です。↓

武田氏館跡(躑躅が崎館跡)に鎮座する武田神社

赤い橋を渡って振り向くと、↓

武田神社から甲府の街を望む

ここまで駅から約2.5km、緩やかにのぼってきただけあって、高台になっていて、見晴らしがいいです。気持ちのいい眺め!
武田信玄公を祭神とする武田神社自体は、大正時代に創建された比較的新しいものですが、拝殿もそこから垣間見えた中門あるいは本殿も立派な建物で、地元の方々の信玄公への崇敬の大きさを感じました。

武田神社の拝殿正面上部
拝殿向かって右側
拝殿向かって左側

拝殿向かって右側の方に進むと、宝物館(有料)がありました。館内撮影禁止でしたので、写真はないのですが、甲州金や、黒川金山で使用されていた石臼を見ることができました。

 帰りは駅行きのバスが行ってしまったため、また歩くことにしました。帰りは下りなので、楽々。今回は、結局、往復とも徒歩になりましたが、行きはバス、帰りは徒歩で…というのがベストな方法かなと思いました。

 駅に着いたら、まだ時間があったので、甲府城跡(舞鶴城公園)に向かいました。駅から至近の距離です。甲府城は平岩親吉が城代だったり、徳川義直が城主(城代は平岩親吉)だった時代があります。そんな甲府城跡は、雪が残る風景が美しかったですし、稲荷櫓や鉄門なども復元されていたのですが、雪で石垣の階段がツルツルしていたのと、日が沈む前に、とりあえず本丸までのぼりたいというので、写真をしっかり撮る余裕もなく数枚撮っただけになってしまいました。

雪が残り、ツルツルすべる階段をのぼって、
甲府城跡の本丸に向かった
甲府城跡本丸から南方の眺め、正面に富士山が見える

ようやく辿りついた本丸からは、富士山が!!NTTの電波塔(?)が正直気になりますが、生活には欠かせないものでしょうから、仕方がないですね。武田神社からどんどん下ったところにあるので、武田神社より低地なんでしょうけど、石垣で高くなっているので、こちらも見晴らしがいいです。360度、山に囲まれているし、富士山も見えるし、ここからの眺めも素晴らしかったです。基本的に復元された建物は多くなく石垣が残っているだけなのですが、立派なお城だったんだなぁと感じるには充分でした。まだ公園として整備の途中なのか、石垣の石がまとめてある一角がありました。↓

もとの場所を印したメモが貼ってある整備中の石たち

今後さらに整備が進むんでしょうね。

 思いがけず、まだ時間があったので、一度行ってみたかった山梨ジュエリーミュージアム(山梨県立宝石美術専門学校附属ジュエリーミュージアム)に向かいました。山梨は古くから水晶が良く採れて、水晶研磨の技法が伝えられたこともあって、宝飾産業が地場産業なのだそうです。ミュージアムの入口通路では、山梨県立考古博物館蔵の水晶の矢じり水晶製切子玉がお出迎え!さらに、山梨大学蔵の今では貴重な山梨産の大きな大きな水晶の標本や乙女鉱山の日本式双晶もたくさんありました。これだけでも、個人的には かなり満たされたのですが、さらに企画展として、きれいなジュエリーも色々展示してありました。出口では、宝石研磨の体験がやっていて、お子さんがチャレンジしていました。面白そう!ミュージアム内は撮影禁止だったので、写真のかわりにミュージアムのHPを貼っておきます。小さなミュージアムですが、満足度高し!↓

 以上、駆け足の散策だったわりには、充実した時間を過ごすことできました。甲府市内は、パンフレット類が充実していたのも、ありがたかったです。↓

もらってきたパンフレットの一部

これらを参考にして、またゆっくり訪問出来たらいいなと思います。
今回の道のりは、こちら。↓

(2023年4月12日 一部修正)

(参考資料
①甲府市歴史公園 甲府城山手御門パンフレット
②国指定史跡 甲府城跡 舞鶴城公園パンフレット
③甲府城年表 甲府市HPより)

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