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スーパーの残り総菜を予約できるサービスがイイ(日本じゃないけど)

いまや日本の婚姻世帯の半分以上は共働きといいます。リモートワークや自営業などいろいろ働き方はあれど、スーパーに出かけるなら平日は夕方の時間帯がピークとなるでしょう。

1日の終盤に差し掛かってもっとも辛いことのひとつが夕飯のネタ切れ。少し作ったとしてもほとんど作りたくないよ、って気持ちの日。そしてスーパーで材料が売り切れており最後の気力が折れる日。

スーパーの店員さんの「この時間帯はこのくらい売れるんじゃないかなぁ・・・」といういかにもスキル差がありそうなヨミに頼るより、アプリで「この時間にあれ取りに寄るわ」って予約できるサービス、合理的。具体的には、今日のお惣菜弁当とかおつまみセットみたいなもの。

食品廃棄を防ぐ目的ではあるが、実際利用してみると、むしろ無駄になってしまう資源を活用したマーケティング戦略といった印象を受けた。一山いくらの商品を「持ってけドロボー」的に安く受け取れるというよりは、閉店1時間前の半額以下サービスの斡旋のような感覚だ。

中国のアリババ盒馬鮮生(フーマ)みたいに会社を出るときに予約しておけば30分後に家に着く頃にはモノが到着するような世界観は日本では配送が難しそうに感じますが、これならできそうではないでしょうか?!

小売店は顧客とデジタル接点が持てますし、どんな人が何時に来店するか分かります。小売店って、ダイレクトマーケがいくら盛んになっても商材と顧客の大事な接点であり続けると思います。コンビニや惣菜店に立ち寄る優れた理由があり予測するしかできなかった来店が確定化すればもっと手厚い接客も考えられるかもしれないですね。生活者からするとコンビニやGMS毎に違うアプリだと面倒なので、海外のように第三者サービスとしてフードシェアリングが出てきてくれるのが一番嬉しいんですけどね。

首都圏のスーパーマーケットの利益率はオーケーの良い店舗でも4%と聞いたことがあります。低いスーパーであれば0.x%(これでは小売業の人件費はあがらなそうです)。

17年3月期の売上高経常利益率は4.4%で、業界平均2.2%(新日本スーパーマーケット協会「2018年スーパーマーケット白書」より)の倍にもなる。売上高は大きく伸びていて、17年3月期は前年比7.7%増の3309億円だった。

廃棄していた食品を安くでも売ることができ顧客も喜ぶのであれば、デメリットがあまり思い当たらないです。受け取りオペレーションのHOWはちょっと難しいでしょうか?

業態がGMSでもコンビニでも食料品や日用品を売る小売業は顧客から直接データをもらえそうなタッチポイントが豊富ですよね。ネットスーパーもありますが食品の宅配というニーズは平日おおよそ夜19:00までに在宅できない家庭にとっては、あまり使い勝手がいいものとは言えないと思います。荷物受け取りのために仕事帰りに子供を急かして自らも息急き切って帰るの大変ですよ、腐るものは再配達も嫌ですし1日の終盤にハラハラものです。

お惣菜に限らず当日会社を出る前に買いたい商品を予約しておき、自宅最寄のスーパーに到着する頃には受取ロッカーに全ての商品がセットされており、会計は予め決めた支払い方法で自動精算されるので、レジに並ばずにさっと持ち帰る。

そんなのがあれば嬉しい。若干重いけど。それならもうあるかな?

今までどおりの小売商売で考えると人件費やオペレーションがかさむだけでしんどいようですが、例えば朝割プランがあったらどうでしょう?当日朝までに予約してくれたら若干割安。そうすれば夕方のピーク時間にレジに入る人数を減らすことが出来ますし、仕入れも効率化できそうですし、ユーザ数も増やせそう。

逆に夕方ギリギリの発注が良くて、それに月額利用料を支払ってもよいご家庭もありそう。割引と見せるか利用料と見せるかはサービス設計のアヤとして、来店時間や購買商品がデータとして持てることにはまだまだたくさんの可能性がありそうです。あんなことや、こんなこと。

LANケーブルが作れる珍種です。プロダクトマネージャーとして多国籍なエンジニアリングアチームをアジャイル移行しようと奮闘→オンラインでよりよく働く未来を追求したい→DX Criteriaを世に広めたい(プロボノ)&オンラインホワイトボードMiroでマーケティング(本職)中。