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藍9:藍の色々
おはようございます。
今日は抜けるような快晴で、やっと春らしい週末を迎えた感じ。単純に心地よくて気持ち良い。
さて、今日はいよいよ藍の最大の魅力である、その奥深い色合いに関して見ていきたい。
藍四十八色
藍の色は染める回数によって都度色が変わりその微細な濃淡が生まれる。
「白は200色あんねん」と聞いてしまったら少なく感じてしまうかもしれないが、その段階毎に色名が付けられ「藍四十八色」といわれるほどのバリエーションがある。その色合いは淡い藍は色相が緑みに傾き、濃い藍は紫みに傾く。
今日は段階を踏んで代表的な色合いを見ていきたい。
藍白(あいじろ)
藍白は藍染めのなかでも最も初期段階の染め色。
藍の色味が入った白という意味で、名前からして美しさを感じさせる。
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瓶覗(かめのぞき)
瓶覗は藍染めのなかでも最も初期段階の染め色で、藍白よりも若干青が入った、やや緑がかった淡い藍色。
藍瓶を覗いた程度にちょっと染めたという意味をもつ。
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浅葱色(あさぎいろ)
浅葱は藍染めの薄い青色の代表的な色名のひとつ。
薄い葱の葉のような色という意味。
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縹色(はなだいろ)
縹色は浅葱より少し濃い藍染めの色。
古くからの藍染めの色名で、正色として五色(青・黄・赤・白・黒)の青の色とされた。平安時代に「縹色」、江戸時代には「花田色」と記され、『日本書紀』にもすでに「深縹」「浅縹」の服色名がある。
縹とは、はるかな、遠いという意味もあるが、基本的にはこの色の名前。
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納戸色(なんどいろ)
納戸色は色名の由来は、納戸の暗がりの色、納戸の入口にかける垂れ幕に用いられた色など諸説あり。当時の納戸はかなり気の利いた色合いだったみたいで羨ましい。
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熨斗目色(のしめいろ)
熨斗目色はやや灰みの強い青色。
熨斗目とは、経に生糸、緯に半練糸を用いた平織りの絹織物のことで、無地のほかに縞や格子を織り出したもの。 後に、これで仕立てられた小袖を熨斗目というようになり、江戸時代では士分(武士)以上の礼服のことを指すようになった。
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鉄色(くろがねいろ)
鉄色は藍染めで出される色のなかでも暗い緑みの青。
さらに青みの濃い鉄色を「鉄紺」という。
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紺色(こんいろ)
紺色は藍染めの中でも濃い色で、わずかに赤みを含んだ青色。
もともとは中国古来の染色名。
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褐色(かちいろ)
紺色よりさらに濃く暗い紫みの藍染めの色。
鎌倉時代には武士が一番濃い藍染めを「褐色(かちいろ)=勝色」と呼んで鎧の下に身につけるなど戦勝の縁起かつぎに多用され、武士の色として藍染めが広まっていくのに一役買った色。
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青褐(あおかち)
青褐は褐色の青みの強い色。
奈良時代から存在する古い色名で、正倉院文書の経紙出納帳に青褐色の紙を注文した文書が残っている。
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止め紺
止め紺はこれ以上濃くならないほど暗い藍染めの色
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同じ一つの植物からこんなに幅広いバリエーションの色が表現できるなんて驚き以外何者でもないし、これを見つけてくれた人たち、守ってきたくれた人たちには感謝しかない。ありがとうございます。
こっそりタイトル画像も毎日1色ずつ変えてきていて、今日は紺色。
皆さんはどの藍の色が色がお好きだろうか。(スクリーン環境で見える色味も変わっているだろうけど)
僕は馬鹿みたいに全部好きで(特に画面ではなくて布地なり木なり実際に素材を染めた状態は一際味わい深いので)結局どれとも選べない。だから、そのグラデーションを楽しめるように染め分けた刺繍糸を(日に焼けないように日が届かないところで)吊るして飾っている。
着るもよし、敷くもよし、飾るもよし、自然な美しい色に触れ、心穏やかな週末を過ごしましょう。
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
https://led-ai.pref.tokushima.lg.jp/ai/
http://www.japanblue-ai.jp/about/index.html
https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/assets/filelink/filelink-pdffile-9695.pdf
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い週末を。
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