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人生最後の席替え

 高3の担任をすると、「人生最後の席替え」という日が来ます。
大学生になったら席替えなんてないし、社会人になったら職場に決められた座席があるという人も多いとは思いますが、毎月のように席替えがあるのは学校教育環境ならではではないでしょうか。   
 とにかく、生徒は席替えが好きです。教室の中での座席替えはホームルームの自分の居場所を変化させ、気分転換もさせるようです。
 そういった心理は学校生活の中では大切なのだと考えています。もちろん、クラスでの交友関係を広げる目的もあります。
 さらに、中高生の座席によっては、青春ドラマも繰り広げられるでしょうから(笑)
 ほどんどの人が幼稚園や保育園時代から決められた座席に座ることが多いのが日本の教育現場。
 うちのクラス(高3)も昨年の11月末に最後の席替えなるものを実施しました。

 男女仲の良いうちのクラスは、最後ぐらい自由にしても大丈夫という確信があったので(大丈夫の基準は授業に支障なくオンとオフが切り替えできて、授業に集中できるかどうか)、自由にすることにしました。とはいえ、男女は奇数と奇数ということで、区切りが難しいので、・・・・

 ①生徒たちが2人以上のグループになる。
  あらかじめ1人になる子はいないのは大事。
 ②わちゃわちゃとグループを作ります。
 ③代表者がくじ引きを引きます。
 ④くじ引きで番号が若い順に代表者が自分のグ    
  ループ分の座席を確保していきます。
 ⑤最終的に調整が必要なエリアが出てきたら生
  徒たちで円満に話し合って決めます。
 ⑥できあがり!

  今回のうちのクラスの最後の席替えで出来上がった座席は真ん中の2列目が男子ばかりの列、残り両サイド2列ずつが女子中心で、後ろの方に男子がチラホラ、という感じになりました。

  休み時間に様子を覗きに行くと、とても楽しそうでした。

 そりゃそうですよね、周囲には仲良しな友達がいるのですから。

 受験で何かとストレスフルだからせめて学校では楽しい環境をつくりたかったので良かったです。

 年明けは数日の登校日しかこないので勉強しにきている数人以外は教室がガラ~ンとしていてさみしくなっている担任です。

 もう少ししたら3月1日の卒業式にむけて準備をし始めます。

  人生最後の席替え、みなさんは思い出ありますか?

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