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の うみそがとけるほど。

冬の女王こと
広瀬香美さんは言った。


ゲレンデがとけるほど恋したいと。


コントの王様を決める
キングオブコント1回戦を前にして
卓也さんは思った。


脳ミソがとけるほどコントがしたいと。



運がないなと思った。
めちゃくちゃに運がない。
誰かが呪っているんじゃないかとすら思った。
お笑いの神様がいるとしたら
お前らは絶対に売れさせないからな。と
言われている気にすらなった。


そんな出来事がつい先日あって
肝心な場面でいつも躓く俺には
もうチャンスなんか絶対に来ないと思った。


けれど


キングオブコントに運を全てぶつけるためにあったんじゃないだろうかと思うようにした。



お笑いをやっていると、賞レース(キングオブコント、Mー1、Rー1など)が全てじゃない。
という言葉を聞く。



でもやっぱり。



僕にはそれが全てだ。



いくらライブでウケても、いくら特技がすごくても、いくらモノマネがうまくても、結局どこにいたって順位はつけられるもので

その順位は最高なものほど良い。


小さい頃から順位でしか見られず育った。
結果しか見ない母親から受け継いだ血なのかもしれない。




そんなこと今どうでも良いくらいに
結果が欲しい。





キングオブコント。
ここまで目指して来なかった大会。


だけど、去年漫才やめます。って言ってから
やれることはやってきた。


そして
凄く身をもって知った


漫才は技術が問われるもの。
コントは脳ミソの地の面白さがモロに出るもの。
ということ。


めちゃくちゃに面白い。
コントめちゃくちゃに面白い。
めちゃくちゃ深い。
めちゃくちゃなにやっても良い。
めちゃくちゃ楽しい。

どっぷりハマった。
ジャニヲタからBTSのファンになった女子より
漫才からコントにシフトした卓也さんのほうがどっぷりハマったことでしょう。


毎月脳ミソがとけるほどコントを考えた。
考えたかった。



元々好きだったコントを、さらに大好きに、コントに恋い焦がれるようになった。
ライブに出たくて出たくて仕方なくなった。

気がつけばもう周りに、漫才のほうが良いんじゃない?っていう芸人はいなくなっていた。



でもこの賞レースが近くなるにつれて
そんなことすら思えなくなる。

1回負けたらそこで終わり。
それが怖くてどうしようもない。
他人の結果を気にした。
ひどいもんだ。


それを考えた途端
なんにも楽しくなくなった。


そして失敗ばかり数えるようになった。
失敗ばかり数えて、自分は不運で誰にも負けている人間なんだと思った。

暗くなって、ツラくなって、視野狭くなって、もうどうしようもなくなった。
これが今日、夕方までの俺。



そんな鬱々した気持ちを書いておこうと
このnoteを書いていたら
段々、段々と気持ちが整理されてきた。(写経かよ)




そして今。



コントは楽しくて最高なものなんだよな。



って思った。


誰が面白いとか、誰が強いとか
んなこと関係なくて
コントってもの自体がむちゃくちゃに楽しいものなんだって思い知った一年を
無駄にしたくないと思った。


きっとここから先も結果出なくてネタ浮かばなくて、ってものすごいしんどい時が来るかもしれないけど


コントがちょー楽しいものだってことを忘れずにやろうと思った。


だから

今やっと気持ちが晴れました。
呪ってる人ごめんなさい。
呪いはもう効かないので、諦めて自分のことに時間を使ってください。(自意識過剰)



安心したら
瞼とけるほど眠いわ。
そんな表現ないけどな。

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