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人のことは分からない

眼科の待合室。
隣には、高齢の母を連れた娘さん。
さかんに検査を不安がる母に
イラっとした声で
対応しています。

たぶん、少し認知症があるであろう
お母さんは、
何度もトイレに行くと言ったり、
検眼のやり方がわからないと
言ったり…。

その度に大声で罵るような言葉を
吐いています。

周囲の人は、小声で
「うるさいなぁ」と言ったり、
ちらちら見たりしています。

その場面だけを見ると、
なんと冷たい、鬼のような娘だ❗️と
思うでしょう。

けれども、私たちは、
たった一部分だけを見ているだけ。
その方の背景、日々の生活が
どんなふうなのかを
全く知らないのです。

毎日毎日訳のわからないことを
言われたら、ノイローゼみたいに
なるかもしれません。

それこそ介護する方が
壊れてしまうほど疲弊しているかも
しれないのです。

だから、私たちは、
その場面だけを見て、
善悪を判断するなんてことは
できないと思うのです。

これって、子育て中も同じです。
毎日毎日、抱っこ、おっぱい、
オムツ替え、睡眠不足
泣けばそれの繰り返し。

本当に極限状態になる時だって
あるでしょう。

子どもを怒鳴ったり、叩いたりしてしまうことだってあると思います。

そこだけを見て、毒親だとか
鬼母だとか…そんなことは
言えないですよね。

やりたくてやっている人はいないはず。
ストレスいっぱいの子育て時代は
誰にでもあるはず。

人を見る時は、少し離れた位置から俯瞰してみるくらいがちょうど良いと思う今日この頃です。

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