思いを広げる方法は、思いを見つけることから。

晴れて体調の良い日は、娘と微妙な距離感をキープすることを心がけながら、散歩に行くのが日課になりました。

今日はとても暖かい日でした。いつもより薄着でも汗ばむくらい。
筋力が落ちてる上に、マスクをしているから、息苦しさを覚えます。二人ではぁはぁ言いながらも、ふざけた話をして歩きました。

あんまり日差しが強かったので、歩いてまだ間もなかったのですが、途中にあるベンチに座りました。明日からは、マイボトルに飲み物を入れて歩くのが良いだろうとか言いつつ、穏やかな風を感じました。

大学からは課題が少し出ているだけで、オンライン授業などの案内はありません。年末から４ヶ月くらい、ずっとのんびりとした生活をしています。
バイトは２つしていましたが、どちらも出勤停止となっています。

お昼過ぎの散歩タイムは、一日の振り返りをしながら歩くことになっています。彼女は上手に時間管理ができないタイプで、４月に入ってからそれについて二人で話し合いました。
さんざん自分の生活を振り返った結果、とりあえず毎日の過ごし方やをフィードバックすることにしたのです。
その他にも、いろいろなテーマについて考えを共有する時間になっています。

そうそう。先日、話したテーマについて、彼女と私の価値観に大きな差があったことが判りました。

ざっくり言うと、彼女の価値観は昭和タイプ。私の価値観は令和タイプ。つまり、彼女の価値観の方が堅いというか、古風というか、世間体を気にするような感じでした。私の価値観は、本人たちが良いと思うのであれば、それはその人達の生き方何じゃない？という感じ。

どうやら彼女は、自分の考えに私が賛同してくれると思っていたようで、意外だという表情でした。
「考え方、古いんだなぁ……」
自分で言って同様していましたから。笑

思いを広げる方法は、思いを見つけることから。

今日取り組んだ課題は自分の意見をまとめるというものだったらしく、
「自分の考え方が古いところがあるから、いろんな人の意見を聞くのは大事だと思う」
と、彼女にしては真っ当な意見を口にしました。

彼女はどちらかというと口下手な方なので、いつも言い方が独特です。天然みたいですが。だから、あまりにも真っ当な意見を口にしたので、思わず笑ってしまいました。

「すごいね。ちゃんと分かってるじゃん」
そう応えると、少し嬉しそうでした。

彼女は社会福祉を学んでいます。
実際にどのような職に就くのかはまだ分かりませんが、誰かの助けになるような仕事を目指しているのは確かです。だからこそ、「考える」とか「コミュニケーションをとる」とかいうことについて、考えを深めてほしいと思っています。
でも、今の彼女は、「考える」が苦手です。さらに言えば、考えたことを言葉にするのが苦手です。

だからこそ、このお散歩トークが役に立ってきたのを感じました。

誰でも自分ひとりでは、考えが広がりにくくなる
誰かの考えを聞くと、自分の考えの幅や色を知ることができる
だから、話をしたり意見を見聞きすることはとても大切

ああ、素晴らしきお散歩トーク。
私自身も彼女の思いを聞くことで、思いが広がるのを感じます。
明日も、歩きますかね。
そうしましょう。