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そこに、いた証明。

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記憶に残る、大切な人たちとの瞬間を切り取ったもの。
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#子育て

子供たちへの3つの質問が証明する、子供に「反抗させない」子育て

「反抗させない」って、どういうことだと思いますか? 子供に有無を言わさぬ子育てみたいな? ほめ育てのこと? 私には、大学生と高校生の子供がいます。姉と弟です。 この二人には反抗期がありませんでした。 反抗期がなかったと言うと 「そんなわけがない。親に隠れて悪いことをしてるはず。」 「そういう子は大人になってから苦労するよ。」 「友達親子ってやつ?」 なんて言われることがあります。 そんな時の私は、笑ってそれを受け流します。どれでもないし、どれも本質から外れているよう

その手はもう、しばらくつながなくていいだろう。

娘の部屋に、もう何ヶ月も置いてある大きな箱があります。 それはそれは大きな箱で、身体の小さい私が体育座りして楽に入れるほど。 届いた時はびっくりしたけれど、すっかり部屋の一部と化していて違和感がなくなっています。 今日、ふとその箱を見て思い出しました。 あと2ヶ月もしたら、彼女が二十歳を迎えることを。 それに気づいた私は、自分の中に何かを感じていました。 数時間後、二人で出た散歩の途中、私は、まるで子供みたいに彼女を困らせました。彼女が涙が止まらなくなるまで困らせました

ブルーインパルスの飛行は、無駄だったのか。

2020年5月29日(金)12時25分 わたしはPCで、Twitterを見ていました。 いつの間にか正午を知らせる街のチャイムが鳴っていたらしいことに気づきます。PCに集中しすぎてしまう、わたしの悪い癖です。 適当にスクロールしていると、防衛大臣の河野太郎さんのツイートに目が止まりました。 他にも多くの人が反応していました。 「ブルーインパルス?・・・って、何だっけ?」 聞いたことがあるけれど何であったのか記憶になく、すぐにググってみました。 「お!これは・・・。スゴイ

昨日見た夢は、今日の午後に。

眠りが浅いからかよくわかりませんが、夢をよく見ます。夢を見ていることを覚えていると言った方がいいのかな? 私の夢はだいたい、たいしたストーリーではないことが多いです。普段から淡々と過ごしていることが多いのですが、夢にもそれが反映されているようです。 風景は、幼い頃に住んでいた団地と、今住んでいる街が多いです。そこにこれまで行ったことのある場所が盛り込まれている感じ。 団地に住んでいたのは小学校2年生までなのですが、自分でも不思議なくらい映像として記憶に残っています。

息子の知り合いのネコ様に、会う。

二週間ぶりに家の外に出ました。 よく晴れた風の街は、やはり通常よりも人出が多い雰囲気でした。川を渡る橋ですれ違う人など、いつもであれば2〜3人程度のような気がするのに、10人くらいの人とすれ違いました。 川沿いは、散歩したりジョギングしたりしている人が多く、何だかびっくりするぐらい爽やか。こんな時ですが、街が活き活きしているような感じを覚えました。 「ミャーオ」 橋のたもとに降りると、彼がいました。 「おお!この子は、あの子じゃないか」と、 訳のわからない言葉を発して

「お絵かき教室」をしていた時のハナシ。

娘が幼稚園の頃、『お絵かき教室』というのをしていた時期があります。 図画工作という教科が好きだったレベルのワタシが、何故にこんなことをしていたのか? ズバリ、幼稚園のママとのお付き合いに疲れてしまったからです。 誤解のないように言っておくと、ママさんたちは皆んな優しい方ばかりでした。 でも、下の子もいたし、公園で1時間以上ダラダラと立ち話するとか、結構たいへんだったんです。たぶん、お互いに。 このままでは「ママ友付き合い嫌い」になってしまうような気がしたワタシが始めたのが

私だけの「おかあさん」じゃなくなった日。

うちの娘は、今は大学生。 そんなに賢くはないけれど、妙にドンと構えているところがあって、頼りになる。 数年前の夏場、住んでいるマンションが大規模修繕となり、一ヶ月くらい窓を開けることができなかった時期がある。酷暑だというのに空気の入れ替えができなかったことが原因なのか? その時だけ、ゴキちゃんが初めて我が家に出没した。 「ひぃーーーーーーーーーーー」 と絶叫し、隠れる息子(当時小学生)と私。 「ちょっとまってー」 と、ゴキちゃん退治用のスプレーを手にする娘(当時中学生)

「助けて」と言える勇気が救うもの。

子供という存在は、可愛いが憎たらしい。そう思わないか? 寝顔を見れば天使だけれど、昼間の癇癪を目の当たりにすれば、悪魔そのものだ。 キレイ事ではないのだ。 相談できる親もいない。夫に相談すれば、「保育園は働いている人しか子どもを預けられないよ」と、視点の合わない返事。 夏の暑さ。繰り返される癇癪を前に、叩くだけではおさまらず、足蹴にした。そして、私は泣き崩れた。 子供が泣く時、思い切り泣く時、その姿をみる時、 「そんな風に泣けるなんて、うらやましいな」と私は思う。 大