見出し画像

宝石あれこれ①

みなさん、こんばんは。
先日のJewelry Boxエピソード11で宝石の名前と鉱物名が違うことに疑問を持たれた方もいらっしゃいましたので、少し宝石についてお話をしたいと思います。

 宝石の通称と鉱物名

人気の宝石『タンザナイト』というのは、タンザニアで採掘された青紫色が特徴の美しい宝石です。
その組成から鉱物名は『ブルーゾイサイト』。
ゾイサイトにはさまざまなカラーバリエーションがあることで知られています。

宝石と言いますと、いわゆる四大宝石があげられます。
 ダイヤモンド
 ルビー
 サファイア
 エメラルド
ダイヤモンドは輝きを楽しむ宝石なので、無色透明のようなイメージがありますが、色をかんだピンクダイヤやイエローダイヤ、ブルーダイヤモンドにグリーンダイヤモンド、もっとも稀少なのはレッドのダイヤモンドが存在します。
ダイヤモンドは鉱物名も「ダイヤモンド」です。

さて、他の宝石は色を楽しむ宝石の代表といえましょう。
 ルビーの燃えるような「赤」
 静謐をたたえるサファイアの「青」
 癒しを感じるエメラルドの「緑」
このなかでルビーとサファイアは同じ組成の鉱物「コランダム」に分類されます。
鮮やかな赤い発色のコランダムが「ルビー」と呼ばれ、それ以外はすべて「サファイア」ということになります。
ですから、ピンク色のコランダムは「ピンクサファイア」ということになります。
コランダムもカラーバリエーションが豊富でイエローやオレンジ、グリーン、パープルなど、その濃淡もあわせると実に多くのカラーが存在するといってよいでしょう。

このように通称と鉱物名が異なる宝石は多く、エメラルドは「ベリル」という鉱物です。(ベリリウムを含む鉱物ですね)
同じ鉱物としての仲間は淡いブルーが特徴的な「アクアマリン」。
ほんのり淡いピンクが特徴的な「モルガナイト」などがあります。
やはり宝石にはそれに相応しい名称がある方がロマンチックですよね。
ちなみに「タンザナイト」はティファニーが広めた宝石です。

話は違いますが、鉱物名がらみでちょっとしたご注意を。
日本で産出する有名な宝石といえば『翡翠』。
鉱物名ですと「ジェイド」もしくは「ジェダイド」とレポートに表記されます。
見た目が似ているということで「フローライト」という鉱物があります。
最近ではこのフローライトを「翡翠」として安く販売しているところもありますので、ぜひお気を付け下さい。
ご理解いただいているうえでのご購入であれば問題ないと思います。

それでは本日のミニ知識はここまで・・・。
おやすみなさい。


いいなと思ったら応援しよう!