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『光る君へ』第29話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。
次回『令和源氏物語 宇治の恋華 第二百七話 小野(一)』は、8月7日(水)に掲載させていただきます。
『光る君へ』第29話のタイトルは「母として」でした。


 母として・・・?

今回のタイトルは誰のことを示唆しているのかまるでわかりませんでした。
母であろう人物はまひろ(吉高さん)、倫子(黒木華さん)、明子(瀧内公美さん)、そして栓子(吉田羊さん)でしょうか。
それぞれに母の顔が描かれていた回ではあると思います。
倫子は娘の彰子(見上愛さん)に帝のお渡りが無いことで、ピリピリムードですが、母親として手を尽くしております。
何分この頃の彰子はまだほんの子供ですので、帝が局に足を運ぶこともなかったでしょう。それでもお越しになれば寛げるようにと気を配っていたわけですね。
そして女院栓子の四十の御賀で道長の二人の妻の子供達が余興に舞を披露しました。
明子は以前から子供への教育が熱心で漢詩などを学ばせ、今回は立派な舞を舞わせたことで、その子は帝から従五位の位を賜りました。
明子さまのドヤ顔と倫子腹の若君が悔し泣きしたのが印象的でしたね。
そして、栓子はその御賀で倒れてしまわれます。
病に穢れた身に触れてはならぬ、と厳しく帝を諌め、堪えるのはやはり帝の母である女院の配慮と強い意志でしたね。そして帝を思い、伊周(三浦翔平さん)の位を元に戻すよう遺言したのです。
ここはちょっとよくわからないのですが、伊周は道長を呪詛していたのですが、道長に異変はなく、女院は今際の際で「伊周の憎悪をうんたら・・・」みたいなことを言っていましたが、栓子が呪詛をくらってしまったということでしょうか???
それならば薬湯も拒否していたことがナットクです。
さて、まひろは娘に竹取物語を読み聞かせておりました。そして、官職を得られなかった父・為時(岸谷五郎さん)に道長(柄本さん)の心遣いで職を得ることを子供を飢えさせないために強く勧めました。
ひもじさを知っているだけにふてぶてしくなったというか、やはり母は強しです。

 枕草子誕生

清少納言(ウイカさん)が枕草子となる草稿(?)を持参してまひろに会いに訪れました。まひろのアドバイスで誕生した枕草子ですので、それをぜひ読んでもらいたいという文学の友としての訪問でしたね。
清少納言は定子側の人間でしたので、道長を毛嫌いし、定子を死に追いやったのも道長であると憎んでいるモヨウ。
しかしドラマでは帝が政務を怠り、天変地異が蔓延したのは帝の不徳の致すところであり、お門違いな恨みです。
隆家(竜星涼さん)が花山院に矢を射かけたのは事実ですし、定子が咎人である兄弟を匿い、勝手に出家したのも道長のせいだともいうのでしょうか?
物を書く者らしく、書き物で道長に一矢報いたいという気持ちはわかりますが、この枕草子が道長を追い詰める、とナレーションでは語られておりました。
あのエッセイのような文章に政事を司る道長を追い詰める効果があるのか?
もろもろ来週にならないとわからないようですね。
しかし、中宮定子の影の部分が描かれないと浅薄、的な発言がまひろから出ましたが、そうした反発心が源氏物語執筆の発露になるのでしょうか。
娘が物語好きなので物語を書こうとしている、とSNSなどで取り上げられておりましたが、源氏物語は娘に読み聞かせるようなお話ではないかと・・・。
やはり定説通り、帝を藤壺に留めるために創作されたもの、という方がしっくりきますね。
来週は源氏物語の冒頭などが描かれていることを期待します。

では、また来週☆



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