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次帖『蓬生』について
みなさん、こんにちは。
源氏物語にはとても印象に残る名場面が数々あると思います。
これまでのお話でいいますと、ざっと以下の情景は脳裏に思い描かれるのではないでしょうか。
みずらを解いて若き貴公子となった初々しい源氏の元服の場面。
単衣を残して賢しく逃げた空蝉。
民草に咲く可憐な夕顔の白い花。
錦秋の紅葉舞い散るなかで、源氏と頭中将の二人舞。
夜桜に浮かびあがる朧月。
賀茂祭りの源氏の雄姿。
六条御息所を尋ねた野々宮のせつない秋の宵。
明石の竜宮を彷彿とさせる浜の御殿。
どの場面をとってもドラマチックな物語が思い起こされます。
私は個人的に次の帖の『蓬生』をとても気に入っております。
あの赤い鼻の故常陸宮の姫君・末摘花のお話です。
不器量で融通が利かなく頑固で、すっかり源氏にその存在を忘れられ、食べるものにも事欠きながらひたすら源氏を待ち続ける姿はいじらしいですね。
最後の源氏と再会する場面では何度読んでも泣いてしまいます。
(自分で書いているのですけれどねぇ)
この帖もまた創作全開ですので、お楽しみいただけるとありがたいです。
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ママ:「いや、そうでもないと思うんですけどねぇ・・・」
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