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白浜維詠
2023年2月7日 13:05
第一章 菜摘第十三話 東宮の腐敗自分のからだの下で、若い皇太子が夜着の前をはだけて情事の後の深い眠りに落ちている。安殿さま…。薬子は汗ばんだ胸の谷間を安殿の薄い胸板に押しつけ、自分より九つ年下の娘婿の頬に手を当てた。ここ東宮に入ってあなたに触れてみて、やっと解りましたわ。早良親王の祟り憑きの皇子、と皆はひどい事を噂してあなたを粗略になさるけど、あなた様は本当は愛情に飢えた皇